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解像度を上げる


今回は、権藤さんの「解像度が高い人がすべてを手に入れる」を参考に、

教育について書いていきたいと思います。

では、始めます。


仕事ができる人の共通点は「解像度が高い」です。

では、その
「解像度が高い」と「解像度が低い」とは何か。


「解像度が低い」=「ぼやけた世界」のように思考が「曖昧な」状態

「解像度が高い」=物事が「細かく見えている」。「鋭い洞察」を持ち合わせている、それでいて難しい話も、「わかりやすく伝えられる」
まるで、「度数がピッタリと合った眼鏡」をかけたときのように思考が「クリア」で、話を聞いているこちらの頭の中に「鮮明なイメージ」が浮かび上がってくる。


 

つまり、同じものを見ていても解像度が違えば、

”見えている世界”

もまるで違ってくるということです。


では、どうすれば解像度が高まるのか。

それは以下の三つができているかどうかで決まります。
① 物事が細かく見えている
② ユニークで鋭い洞察を得ている
③ 物事をわかりやすく伝えられる

もう少し具体的に、以上の3つについてまとめていきます。

① 物事が細かく見えている
そのためには「具体化思考力」を鍛える。
具体的には画素数を増やしたり、あるものを深堀していく。

つまり、理解度を高めるということです。

② ユニークで鋭い洞察を得ている
そのためには「抽象化思考力」を鍛える。
具体化では深堀をしましたが、ここでは、「新たな気づき」を得るために思考に幅広さを持たせます。

つまり、物事の背景に隠れた共通点を抽出する力のことを指します。

③ 物事をわかりやすく伝えられる
そのためには「具体⇔抽象思考力」を鍛える。
相手に応じて「具体」と「抽象」を調整しながら話す力を鍛える必要があります。

それはなぜか。
人にはその立場や知識量、状況によって
「具体的な話のほうが理解しやすい人」、
「抽象的な話のほうが理解しやすい人」

 がいるからです。

そのため「相手に応じて具体度を変える」ということも求められます。

つまり、具体と抽象を行き来しながら、調整するということです。


以上が本のざっとした内容です。
本当は①・②・③を手に入れるためのトレーニング方法も載っていましたが、今回は省かせていただきます。

では、次に、以上の内容を教育にどう置き換えるか、それについて書いていきます。

ここからは私の主観によるものです。
作者の権藤さんの思惑からはずれるかもしれませんが、ご了承ください。

教育にも①・②・③はとても大事です。

例えば、
授業では
◎「あの先生の授業は分かりづらい」
◎「あの先生の授業はなんかピンとこないんだよな」
◎「あの先生の話は難しすぎる、簡単すぎる」

というようなことがよくあります。
それはなぜか。

本を読んではっきりとしました。
原因として考えれるのは

◎「あの先生の授業は分かりづらい」
授業の内容の理解度が低いから

「あの先生の授業はなんかピンとこないんだよな」
「つまり」や、「例えば」、「前話した○○と似ているよね」といった、抽象的な表現や、例えば話、単元同士のつながりを見出すことができていないから

「あの先生の話は難しすぎる、簡単すぎる」
子どもの実態にあった話ができていないから


これが原因であるように思います。

ではもう少し具体的に説明すると


「あの先生の授業は分かりづらい」というのは、

本でいうと「①物事が細かく見えている」に該当します。

物事を表面的にしか見ていないため、知識が浅く、説明もどこかボヤッとしてしまう。
 分からないから、理解できていないから、解像度が低い、モヤっと感が目立つ授業になってしまう。

つまり、教材研究が足りないということです。

◎「あの先生の授業はなんかピンとこないんだよな」というのは、

本でいうと、「②ユニークで鋭い洞察を得ている」に該当します。

物事の本質を見出し、物事同士の共通点を探すことに長けていると、
具体的な話も、「つまりは」と簡単に説明ができるし、「これは例えるなら」と例え話もできます。

つまり、なんかピンとこないのは、具体化しすぎて、全体像が見えないからです。


◎ 「あの先生の話は難しすぎる、簡単すぎる」、というのは、

本で言うと物事をわかりやすく伝えられるに該当します。

子どもの実態に合っていない。
学力が厳しい子どもに具体的な話ばかりしても分からないし、学力が高くもっと深いところまで知りたいと願っている子どもに抽象的な話しかしないと、分からない、難しい、物足りない、になります。

つまり、目の前の子どもの状況に応じて授業ができていないということです。


というようなことだと私は本を読んでいて考えました。

授業に限らず生徒指導でも、部活動指導でも、なんでも同じことがいえると思います。

具体と抽象、それを意識したいですね。

今回は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

何かの参考になればうれしいです


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