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② 子どもの「無理やって!!」、実は○○と言っています。
「無理やって!!」
子どもたちと関わる仕事をする人や、保護者の方々は一度は聞いたことがある言葉ではないでしょうか。
何か頼み事をしたとき、
何かしないといけない課題があったとき、
何かに取り組むとき、
そんな場面で登場するこの言葉。
しかも、決して難しくないお願い事や、
簡単である仕事のときでも登場する言葉。
何か物事を始めるときの第一声がこの言葉。
なぜ子どもたちは
まず「無理やって!!」と否定したくなるんでしょうか。
私なりに、いろいろな子どもたちと接し、教育系の本を読み、考えて、
思いついた解釈が、こちらです。
① 自分に自信がない
② 保険をかける
③ 「よし、やろう!」が恥ずかしくて言えない
④ 本当にやりたくない
⑤ 口癖になっている
この5つがこれまでの経験でなんとなく、
そうなんじゃないかと
思っていたものでした。
しかし
以前、木村泰子さんの本を読んでいると、
子どもたちから出てくる「死ね!」や「めんどうくさい」という言葉の
真意としては、
「表現方法がわからないから」ということが書いてありました。
また、本当は「○○されたことがいやで、やめてほしい」というような意味が込められているけれど、「死ね」でしか表現できない、ということも書いてありました。
この本を読んでから、「無理やって!!」への解釈が変わりつつあります。
新しく思いついた、新解釈はこちらです。
① どうすれば正解になるか分からないから、難しい
② 失敗したら怖いから、正直やりたくない
③ 自分だけできなかったらどうしよう、不安だ
この3つが今のところ、考えついている「無理やって!!」の訳です。
もちろん、子どもによって、考えが違うだろうし、
間違えていることもあると思いますが、
子どもたちと接していて思うのが、
「常に正解しないといけない」という状況に置かれて育ったために失敗することを恐れている、ということです。
先生たちに正解を教えられて育ってきた子どもたちは、
「自分なりの答え」ではなく
「みんなが求める正解」を必死に探しているように感じます。
「自分なりの考えを持つこと」が大事とされている世の中ですが、
なかなか簡単にはいかないものです。
大人でさえ、自分の考えを持ちや、それを表現することを
ためらう世の中で、子どもたちにだけ求めるのは酷な話だと
思うことがあります。
子どもと関わる仕事をしている身として、
子どもの口から「無理やって!!」ではなく
「やってみたい!!」を
引き出せるようになりたいですね。
私の経験を書いているものですので、
すべてにあてはまるものではないと思いますが。