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金沢の魅力は、なんとも言えないところ

金沢の為になることをする!と言って創業したときに、一番よく聞かれたのが、

「なんで金沢そんなに好きなの!?」

という質問。僕にとっては愚問で「好きなものに理由は必要ないだろ!」と思っていたが、あまりにもたくさんの方に聞かれるので、あくまでも僕の主観で、何故金沢が好きか?を考えたいと思う。

まず、いまだに「好きなものには理由は必要ないだろ!」と心の底から思っている。僕には妻がいるが「妻の好きなところは、顔です」もしくは、「妻の好きなところは、料理がおいしいところです」。そんな一言でまとめられない。まず殺される。。。そんだけ!?って。。。笑

そもそも好きなものを一言でまとめることなんてできないと思う。まとめることができたら、それは浅すぎる。嫌々書かされた小学生の感想文か!?と思うほど、「そうですか」で終わる。

だから、「金沢の好きなところ、適当に一個だけ挙げてほしいな。何でもいいし。」と言われたらとっても出しやすい。妻の例でもそれだと出しやすい。

だから、僕が金沢を好きな理由を一言で言えない、しいて無理やり一言にまとめると「金沢の人と文化と自然が好きだから」となるが、あまりにもビックワード過ぎて何がなんだかわからない。

そんな前提の中で、何故金沢が魅力的なのか?何故妻が魅力的なのか?という議論のほうが建設的だと思うので、その観点で話をする。

一言で言えないいろんな顔が金沢の魅力

金沢の魅力は沢山ある。パッと思いつくのを箇条書きにしてみる。

・金沢城&兼六園を中心とした城下町の町並みの面影が残っていて、江戸から明治、大正、昭和、平成、令和、と、町を歩くとブロック毎にタイムスリップしたような錯覚を覚える町である。

551_ひがし茶屋街18

・金沢はご飯がとてもおいしい。海鮮などの食材がいいのももちろんだけど、それを扱う料理人が多いと思う。金沢の旧市街地(犀川と浅野川の間)にはほとんど全国チェーンの飲食店がない。その代わりとっても美味しい個人経営の飲食店がたくさんある。以前、すしざんまいが金沢に出店してきたが、地元の人は誰も行かないので、速攻潰れて撤退していた。金沢の食のレベルはとっても高く、美食の町といってもいいと思う。

369_近江町市場1

・伝統工芸&技術が生活の中に息づいている町である。家には九谷焼(正確には金沢ではないが)や漆器、加賀友禅の着物など、古民家をリフォームし利用している家も多い。観光のためだけでなく、地元の人も使っているのがとても重要だと思う。そして、それを作る職人さんも多くいる。金沢市主催の職人大学校や卯辰山工芸工房やお茶をやっている人がたくさんいることも大きな要因かと思う。しかし、地元の人の購買が少なくなっているのが大きな課題。

422_加賀友禅・彩色作業1

・自然に囲まれた町。金沢は二本の川に挟まれ、車で10分で山へ20分で海へ行ける。夕日は海に落ち、山に登れば星がきれいに見える。市内の中心部に兼六園や広場があるので、町中に緑が多いと思う。

70_犀川2

他にもたくさんあるが、終わらないので中断する。

金沢は「食の町」と言えば食の町だし、「工芸の町」と言えば工芸の町である。でも、それが幾重にも積層し、一つだけの切り口にできないところが金沢の魅力なのではないかと思う。

顔がきれいなだけの人は深みもないし、全く魅力的でない。というのと同じだと思う。

大切なのは、その町の中で住人が生活を営み、喜怒哀楽悩み考えながら、文化と自然の中で生きていることだとおもう。それが積層になり、魅力的になる。

最後に

だから、冒頭の「金沢の人と文化と自然が好きだから」という回答の一番重要なところは、「金沢の人が好きだから」ということに帰着するのかなと思う。

えっ!?それじゃあどこの町でもいいじゃん!?って話になるって!?

そうかもしれない。でも、その人を作っているのは文化と自然が大きく影響しているし、昔からいる人たちが影響していると思う。

だから結論やっぱり、「好き」にちんけな理由なんて必要ない!と思う。

だって、好きだから!!!

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