事実と解釈
事実と解釈を分ける
よく言われることだと思いますが、とっても重要で、とても難しいことだと思ってます。
皆さん、インサイドヘッドって映画見ましたか!?僕は大好きで何回も見ているんですが、サラッととっても大切なメッセージを送ってくれてます。
ネタバレするんで詳しくは書きませんが、人の感情がどのように構成されていて、どう成長していくか、の物語です。
ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリの五つの感情が主人公ライリーの心の中で活躍します。
そのなかでヨロコビとビンボン(主人公ライリーの大切な思い出の一つ)が考えの列車にて交わした何気ない一言(一語一句覚えていないからそこはご容赦お願いします)。
ヨロコビ「なにこれ!?事実と解釈がぐっちゃぐちゃ!」
ビンボン「いつもそんなもんさ。何が事実で、何が解釈かいつもごちゃごちゃ」
是非、映画見てくださいね☆
さて、今日の気温はどんな感じですか?と質問されたら皆さんなんて答えますか?
「今日は暑いです」
と答えたら、これは解釈です。だって、真夏の北海道で東南アジアから来た人にも同じこと言えますか?
正しくは「僕にとって、今日は暑いです」ですよね。
では、「今日は摂氏20度です。」
といえば、これは事実です。その人の主観ではありませんよね。
日ごろのコミュニケーションも、仕事でのやり取りも、実は”事実”と”解釈”がごっちゃになっていることがたくさんあると思います。
「相手はこう思っているはずだ」も解釈、「僕はこう感じた」も解釈。「みんな言っている」も大体解釈です。それ、何人の人に聞きましたか?多くの人は友人1人か2人くらいが、皆になります。この程度の人に聞いたのでは、これは解釈ですよね。
では、別の視点から、
「怪我をした、最悪だ、、、」
「不景気になった、最悪だ、、、」
これは解釈ですか、事実ですか?
怪我をしたのは事実ですが、不景気になったのは事実ですが、それ以外はすべて解釈ですよね。
最悪だと思うのか、これをチャンスだと思うのか、これを教訓だと思うのか、それは人それぞれの解釈です。
不景気になっても、業績が上がる会社もあれば、下がる会社もあるし、
怪我をしても、強くなる人もいれば弱くなる人もいる。
事実は一つですが、解釈は無限大です。
僕の場合で言えば、新型コロナウイルスによって旅行客が激減したのは事実です。それにより今の時点では2020年4月は例年の90%減、5月以降も90%減の売上予測です。
確かに数字だけ見たらびっくりするくらいの状態だし、最悪だ―ってことにすることもできます。
でも、僕はこう解釈しています。
「元々オリンピックが終わった後景気が悪くなると思っていたし、そのためにいろいろ準備していたけど、それが一気に早まって来ただけ。また、これを機に一気にゲームチェンジが起こるから、100年後も家族で暮らしたい金沢を創るためには、いま新たなコトを始めるチャンスだ。」
栄枯盛衰、良い時もあれば悪い時もあります。組織が瓦解するのはいつも内側からで、自分たちの責任。外的要因だったことはあまりないと思います。時代の変化についていけなかったのも、時代のせいでなく、自分たちが変化しなかったから。
だからコロナを言い訳に、チームもビジョンも諦めるのは絶対にありえないし、長い目で見たときの大変革のきっかけになっていると思っています。
最後に、僕の大好きな本を紹介しますね。
チーズはどこへ消えた、の作者が描いた第三部の本です。
事実と解釈の話がとっても分かりやすく、心に響きますし、僕も最近読んで、沢山の気づきがありました。
これは、ただの歴史の転換点で、それをどう解釈するかが大切。