水泳同好会
青春時代に打ち込んだ水泳。
水泳部の多くはスイミングクラブに所属して毎日夜と週末に練習がある。
私の中学は外プールなので「冬に活動できないから」という理由で水泳は部として認めてもらえず「同好会」だった。
同好会なんて他にはなくて水泳だけ。
そんな差別のような扱いに中学生の私たちは怒った。
部員の多くは各自スイミングクラブで練習している。試合は夏にも冬にもあるので市大会や県大会ではよく優勝したりしていた。そうすると全校集会の表彰の時は水泳部の名前が呼ばれ続けてたくさん賞状を貰う。
すると褒め称えてくれる人もいる一方で「水泳は部でもない同好会でマイナー競技なのに」と嫌味を言ってくるやつがいた。
中学生の私たちは悔しくて先生に抗議して部にしてもらえるよう何度もお願いしたが叶わなかった。そんな悔しさとバネにしながらも毎日の練習は大変だし、水泳で仲良くなる仲間たちとの日々であっという間に夏は過ぎ去り、気がついたら同好会の事なんてどうでもよくなっていた。
あれから15年以上が経ち、今でも水泳の仲間達とは仲がよく、お世話になったコーチ達との縁も続いている。
中学には部活としての居場所が無かったけど、スイミングクラブとしての居場所と仲間達は今でも色褪せず財産になっている。
結局のところ当時の部活としての体裁なんてどうでも良くて、水泳というスポーツを通していろんな人に出会い、そしてまたこの年齢になってからも新しい出会いがある事に心から水泳をやっていて良かったなと思う。