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炎を灯す心

今回の鑑定者
・40歳 男性
・雅人さん(仮名)

オーラの色:炎のように燃える赤色の周りを桃色が覆っている

オーラから、雅人さんの生まれ持った特性、悩みと解決策を
小説風鑑定書にしました
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プロローグ

 雅人は、40歳の独り身。愛知から東京へ移り住み、吉祥寺の静かな場所で暮らしている。映画に魅せられ、映画監督を夢見た彼は、25歳から英語を学び、海外留学も視野に入れていた。しかし、精神的な不調に見舞われ、当時勤めていた会社を辞めた。映画監督として夢も段々と色褪せ、不完全燃焼のまま幕を閉じた。どこにも降ろせない後悔だけが、重荷となって彼の中に残り続けていた。

 現在、雅人はフリーランスでECサイトのクライアントサポートの仕事をしている。多種多様なタスクを次々と片付けていくことは爽快であり、クライアントからの感謝の言葉をもらえることには、喜びと誇りを感じている。しかし、心の奥に虚しさが静かに巣食っていた。
 また、雅人の胸には、結婚したいという強い願望もあった。しかし、付き合った相手との結婚話が持ち上がると、いつも離れたい気持ちが湧き上がり、彼女は雅人の元から去ってしまう。そうして恋愛への自信も失い、自己肯定感が低下していった。

オーラ鑑定士との出会い

 ある日の午後、井の頭公園を散歩していると、ふと「オーラ鑑定士」と書かれた小さな看板が目に留まった。普段なら通り過ぎるところだが、なぜかその日は強く引かれるように足を止め、店のドアを開けた。薄暗い店内には不思議な香りが漂い、落ち着いた空間が広がっていた。奥にいた鑑定士の女性は、雅人を優しい笑顔で迎え入れた。

 「あなたのオーラ、すごく強いですね」と彼女が口にした瞬間、雅人は心が揺さぶられるのを感じた。オーラ鑑定士は、雅人の深い内面を見透かすかのように言葉を続けた。「あなたには濃い赤色と柔らかい桃色のオーラが包み込んでいます。赤はあなたの強い情熱と愛のエネルギー、桃色は他者に対する優しさや思いやりを表しています。でも、そのエネルギーを十分に活かせる場所をまだ見つけられていないようですね」

 その言葉は雅人の胸に深く刺さり、かつての夢や願望、そして今の状況が心の中で交錯した。雅人は、この鑑定士との出会いを通じて自分を見つめ直すきっかけを得ることになるのだと直感した。

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