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22秒の道

 どうもこんにちは、霜槻です。
 今回の写真は、タイトルにある通り。THE・道でございます。

 道というものには、色んなものがありますよね。みなさんが、道と言われてぱっと思い浮かべるのはどんなものでしょうか。
 まっすぐに舗装されたアスファルトの道かもしれない。はたまた、でこぼこの砂利道かもしれない。何度も通った、先に家が待つ通学路でもいいですし、好きな人と手を繋いで歩いた夕暮れの道もいいですね。羨ましい。あっと本音が。

 ちなみに私は、くねくねと曲がりながら、たくさん分岐して、合流して、地平線までずっと続いている道を思い浮かべることが多いです。なんとなく、私の人生のイメージがそんな感じだからかもしれない。
 たくさん選んで、色んな人と出会って、別れて、終わりがどこなのか分からないまま歩き続ける。大変だけど、楽しくて、一歩進めば、何かがあるような気がして。

 突然ですが、私は長距離走が苦手です。
 というか、運動全般が不得意で。特に体力と根気がないものだから、体育で長距離走をするときはいつも、クラスの最後尾の数人にどうにか紛れています。ここ最近は、マスクなしで集団で走るのはどうのこうのと言われておりましたが、私はなんか心配もありませんでした。だって周りに二、三人しかいないんだもの。密も何もあったもんじゃない。
 とはいえ、悔しさは感じません。頑張ろうとも思いません。だから体育の成績が毎回悪いんだよ、と思わなくもないですが、だって、きついじゃないですか。好きでもないことのために、無理はしたくない。

 そんな性格だからかは分からないですが、私はよく、生きるのめんどくさいなぁと思います。
 まず、朝起きるのがめんどくさい。
 次に、朝ごはんがめんどくさい。
 着替えて、外に出るのもめんどくさい。
 歩くなんて論外レベルにめんどくさいし、その上学校に行って勉強だなんてとんでもない。

 あーあ、めんどくさいなぁ。なんで生きてるんだろう。そんなことを思ったことがある人は、結構いるんじゃないですか? 多分。

 ちょっと、計算してみました。
 宇宙は約138億年前に誕生したとされていますが、それを100年に置き換えてみると。

 地球が、ようやく33歳。
 人類は、生後18日。
 人の一生を100年とすれば、ひとり、たったの22秒。1年どころか、4年半でようやく1秒です。

 22秒、なんて。
 私が緩く100m走っただけで終わっちゃいますよ。

 多分ですけど。人間が行ってる自然破壊なんて、地球からしたら大したことないんだろうなあと思います。ちょっと指の皮剥けたかなぁ、くらい。
 地球に優しく、なんて言いますけど。実際環境が破壊されて困るのは、地球じゃなくて、人間です。地球からしたら、どうぞご勝手に、って感じじゃないですかね。だって、永久凍土とか、逆にマグマ地獄とか、果てには隕石とか、かなりのこと経験してますから。人に怒るならその前に恐竜殺した隕石怒るでしょ。

 たった22秒しか生きない生き物がいたとして、あなたはその22秒の事細かな出来事に、興味を持ちますか? 私は正直、どうでもいいです。

 人が生きる意味って、多分人が思ってるよりないんだと思います。
 たった22秒。ちょっと大きなシャボン玉が、空を飛んで、ぱちんと弾けたら終わりですもん。

 そんな短い時間くらい、走り抜けたるわ。私は最近、そう思うようにしています。
 最後尾でも。1000mに5分半以上かかる私でも。のんびりでも、くたくたでも、どうせならちゃんと最後まで行きたい。

 どんなに終わりが見えなくても、いつかは終わるのが道です。くねくねしてても、砂利道でも、どうせいつか嫌でも終わる時が来るんだから。それまでくらい、好きに歩いたり走ったりしたいじゃないですか。

 あぁ、あの別れ道で逆行ってたらな、とか。どうしてあそこで無茶しちゃったんだろう、とか。そういう後悔は無くなることはなさそうだけど。

 ちっぽけな、それでも大切な22秒を、なるったけ、楽しく生きたいものです。

 では。

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