若手教員転職記#3 ~準備編~
前回、前々回と転職に関するnoteを書いています。
2つのnoteを振り返ってその内容をざっくり言うと、「転職しましたよ」という話と「転職ってこんな感じでしたよ」という話になります。
という訳で、大枠について自分に書けることは一通り書いたかなと思うので、次はもう少し具体について書いていきたいと思います。
今回は、「転職活動ってどんな準備をしたらいいの?」という問いについて経験を掘り下げることで考えていきます。
どの企業に応募するかという難問
転職活動とは、今いるところから新しいところに移る活動です。
そのため、どの企業に応募するかが当然重要になってきます。
ただし、それは言うは易く行うは難し。
日本に存在する会社は、およそ400万社。
正直めまいがする数字です。
勿論、これら全てに目を通すとは不可能ですから、絞っていくことになるのですが…
さて、どう絞ろう。
ここが準備を進める上で最初にぶつかる壁かもしれません。
私自身、11月ごろに求人欄を最初に見たときは、情報量が多すぎてクラクラしました💦
いくら「今日は色々と見たな~」と思っても、ちょっとスクロールすればすぐにまだ見ぬ求人が出てきます。
まさに選択のパラドックス状態…
しかし立ち止まってはいられません。
転職準備とは、つまるところ自分はどんな会社に行きたいのかを知ること。
選び方には幾つも手だてはあると思いますが、私自身は以下の3つに取り組みました。
①自己分析をする
志望動機などと同様に、自分が求める職場の条件についても、実は今までの自分の経歴などの中にそのヒントがあったりします。
就職活動は、1にも2にも自己分析ですね💦
過去を掘り下げることで、転職の軸になり得るような自分にとって大事なこと、大事にしたいものが見つかるかもしれません。
私は基本的にこういう掘り下げる場合、そうしたツールやフレームワークが載っていそうな書籍に頼っているのですが、
今回の転職では、この辺りを読んだり、紹介されているツールを使ったりして自己分析を行いました。
こうした転職関連の書籍は、読むことで転職自体の解像度も変わってくるので、「転職ってよく分からんな~」となっている人ほど、何冊か手に取って読む方が良いと思います。
会社選びのみではなく、もう少し大きな視点での転職との向き合い方なども学べるので。
こちらも良かったです。
転職先に定着できるかは、今後の不安材料の一つとして必ず挙がってくるものですが、これを読むと腹をくくれるところがあります。
と、会社選びからは少し脱線しましたが、こうした書籍等を活用することで「一般的にどう言われているか」という傾向を掴むことができます。
この辺り、自分で考えるには経験も何もかも足りないので、下手に考えるフリをするよりはガッツリ頼ることが大事だと思います。
②他者視点
自己分析と併せて大事なこととして、「自分はどういう仕事が得意そうに見られているか」を知ることも重要です。
仕事が「できる」「できない」、「得意」「不得意」というのは、結局のところ相対的で、絶対的な数値があるわけではありません。
そして、できること、得意なことというのは、概して「自分は何とも思っていないが、周囲からは違った見方をされている」ことが多いため、案外気づかないことも多いです。
ですから、自分を掘り下げることも重要ですが、同時に外からの視点を得られるよう、働きかけをすることが必要になってきます。
例えば、同僚に尋ねるのもいいでしょうし、子どもたちに尋ねていても面白い答えが得られるかもしれません。
また、転職エージェントを利用しているのであれば、面談を依頼し、そこでアドバイスを受けるのもいいでしょう。
大切なのは、複数の地点から掘り進め、それらがクロスオーバーするポイントに何があるかを見定めることです。
③優先順位を考える
①と②に取り組んでいくと、徐々に自分にとって大事なことが浮かび上がってきます。
それは、例えば「年収○○万円」であったり「イケてる業界・業種」であったりと、人によって様々です。
しかし、それが本当に絞り込めているかというと、その段階ではまだまだ甘いことが多いです。
基本的に、自分のこだわり如何によらず、どのような条件であれ、より良い条件であるならそれに越したことはありません。
どうせなら年収は高い方がいいし、休みは取りやすい方がいいし、職場は近い方が良いことが多いです。
ただ、これら全ての条件が整っている求人というのは、まずないでしょう(理想が低いのでなければ)。
もしくは、あったとしても今の自分には届かないレベルの高い求人であることが多いです。
つまり、求める条件が複数あったとして、応募の際には選択を迫られるということです。
自分にとって何が一番大事で、そして次に優先するものは何か、様々な条件を天秤にかけ、明確に順位付けしておくことが求められます。
実際、この優先順位をつけずにいたために、例えば労働環境に不満があって転職したのに少し高い年収につられてそこがおざなりになってしまった、などの例は枚挙にいとまがないようです💦
ある程度絞れたら…?
ということで、会社選びの際に私が取り組んだ3つについて紹介させていただきました。
ここまでいくと、おそらく当初に比べて候補は大幅に削られていることと思います。
さて、準備が整いました。
いよいよ応募になります。
とはいえ、応募すれば全て受けさせてもらえるものでもありません。
およそ3割くらいが書類選考の通過率という話もあるので、そうした数字を踏まえつつ、迷ったら「話を聞いて決めよう」ぐらいの感覚で取り敢えず応募してみるのが良いと思います。
書類選考を通過することで、いよいよ面接というプレッシャーがかかり、企業について調べるのにも熱が入りますし、場数を踏むことで面接に慣れることもできます。
あと、個人的に感じたのは、一教員としては「学校外の人と話すこと、それ自体が貴重で学びになる」ということです。
自分の普段関わっている世界がどれだけ閉じたものかを実感しました(だから良い、悪いという話ではありませんが)。
「転職活動とは勤め人の人間ドックである」と、ある人は言ったとか言わなかったとか…
でも確かにそんなところもあるかもしれません。
社会の中で自分がどのような立ち位置で、何が評価されていて逆に何が不安材料となっているか、こうしたフィードバックが貰える貴重な機会が転職活動というものだったと、振り返った今、そう思います。
それでも、怖いものは怖い
長々と書きましたが、面接に至るまでの準備はここまでです。
この後は、面接官と話す中で色々とフィードバックを得、都度改善していくことになります。
ただ…やはり面接を受けるのは緊張します。
こればかりはやっていく中で慣れるしかないものではありますが、事前にどのような質問が来るか想定しているだけでも心構えが違ってきます。
エージェントと相談したり、書籍を読んだりする中で、イメージを固めていってください!
次回のnoteでは、私自身はどんなことを聞かれたか、ということを書こうと思います。
ごく限られた経験に過ぎませんが、これまで他の方が書いてくださっている事例と共に、参考になれば…と思っています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
次回も、良ければよろしくお願いします。