いわき、5戦ぶり黒星
明治安田J2リーグ 第28節
サッカーのいわきFCは25日、ホームのハワイアンズスタジアムいわきでロアッソ熊本と対戦し、3対4で5試合ぶりの敗戦を喫した。試合は前半から点を獲りあう展開に。熊本が13分に先制点を挙げると、いわきは25分に山口が中央突破から同点弾。熊本が36分にCKから勝ち越したところでハーフタイムを迎えた。後半も両チームが積極的な攻撃を見せ、熊本が49分にいわきの左サイドを崩して追加点。いわきも52分に有馬が追撃弾を決めるが、68分には熊本が今度はいわきの右サイドを切り裂いて、点差を再び2に広げる。いわきも途中出場の熊田が坂岸のクロスからヘディングゴールを挙げて熊本に追いすがったが、反撃はここまで。過去3戦以上に得点の入った一戦は、熊本に軍配が上がった。勝ち点を43から伸ばせなかったいわきは、12勝7分8敗で7位のまま。次節はアウェイのユアテックスタジアム仙台で、5位につけるベガルタ仙台との東北ダービーに挑む。
弱点突かれ4失点、攻撃陣は好調維持
相手FW石川の巧みな飛び出しとボールコントロールが光った先制点はともかく、2点目はCKの際にゾーンディフェンスの外側からヘディングシュートを許し、3点目と4点目は3バックの間を割られるという、いわきのウィークポイントが目立つ失点シーンとなった。3点目の大本、4点目の岩下と、ここぞとばかりに駆け上がった熊本の走力も優れていた。一方で3得点を奪い返した攻撃力は、確実に力強さを増している。山口が強引な突破から生み出した同点弾には、いわきサポーター(8歳)も「最近のいわき強いね!」と興奮した様子だった。
プロスポーツは勝ったり負けたりの繰り返し。最近のいわきが好調だっただけに、今後は相手チームの対策も一段と厳しくなるはずだ。40代の女性は「まだ認められない」と得点ランキングでトップを争う谷村にも高いレベルを要求。次節は「いわきを東北一の街にする」という壮大な目標を掲げるいわきにとって、現状の街の規模ではまるで歯が立たない仙台が相手となる。まずはピッチ上の結果で仙台を上回ることができるか。上位対決で迎える一戦は、晩夏のユアスタを熱く焦がしそうだ。