閑話 雨と海
こんにちは、また閑話です。
続いてしまい申し訳ありません。
今日は雨が降っていたので、どの曲を聴きながら傘をさそうか考えていました。
思えば、英知を推すようになってから黄緑色の持ち物が増えました。傘もジャンパーも黄緑です。
晴れ間の覗く雨なら英知の『虹』
夜の雨なら『Hidden Eclipse』
どしゃ降りなら『Seafloor』もあり。
霧雨なら『砕かれた霞』
雨上がりなら『蒼い水』
今日は厚い雲で寒かったから、
『End of Night』か『Pale Moonlight』で迷いました。
選らばれたのは、『End of Night』でした。
これは勝手なイメージなのですが、
EoNは夜、雨。PMは月夜、海。
PMはイントロで潮騒が聞こえて、PVも海辺を歩く柊羽さんです。
スケステep.9、10では傘をさして登場するので、雨のイメージが強い方が多いかもしれません。
でもそれを言うならEoNは雨要素無いじゃないか。……たしかに。
「動き出したくなる 心地いい Drum and bassだね」
この歌詞が、雨音と重なるからかもしれません。あと、ベースの音が雨音と相性がいいから?
雨で冷えた空気が、1人であおられる夜風と似ているからかも。
まあ、私の中ではEoNは雨の夜のイメージなんです。
じゃあ、PMは月夜、海。
潮騒の音と、なにが、
そう思わせるのか。
その歌声とメロディーから?
水平線まで広がる果てしない海に向かって歌うように。声が帰ってくることもなく、静かに広がり波紋が消えていくように。
海の広さに、果てしなさに。
届かないかもしれないささやかな絶望と、
繋がっているかもしれない淡い希望を抱いて。
眠れない夜に独り口ずさむ子守唄のように。
届くかもわからない祈りを、瓶につめて海へと流すように。
雨が降ってしまっていたら、祈りの唄が、届くことなく掻き消されてしまうから。
QUELLは、柊羽さんはずっと、あと1歩を踏み出すためにもがいていたのかもしれない。そういう唄を歌っていたのかもしれない。いろんなことが頭ではわかっていて、ゴールや正解もわかっているのにあと1歩届かない。
そんな遠いあと1歩を踏み出すために何年もQUELLであがいていたのかもしれない。
その1歩はすごく遠くて、踏み出せずに一生を終える人だって多いだろうに、柊羽さんは届いてみせた。
その届くまでの過程を唄にして、悩んで、もがいて、祈って、願って届けてくれたから、QUELLの唄が好きなのかもしれない。