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人間関係をもっと楽に!恋愛・夫婦関係や仕事で使える「選択理論心理学」


みなさんは、仕事やプライベートでいろいろと悩みはありますか?

「どうしてあと上司(部下)はあんなことばかりするんだ」「私の妻(夫)は自分勝手でおかしい!」など、悩みはつきないのではないでしょうか。

私自身も仕事や夫婦関係で多々悩み、最近ある方のオススメで知った「選択理論心理学」が非常に参考になったので、今回ここで紹介したいと思います。

【選択理論心理学とは】

選択理論心理学とは、アメリカの精神科医ウィリアム・グラッサー博士が提唱した心理学で、一言でいうと「よりよい人生をおくるため、よりよい人間関係をつくるための心理学」です。

一般的に多くの人は、人間関係において「いかに相手を変えるか」という観点で考え、行動する傾向があります。ただ一方で、この選択理論心理学の興味深いところは「他人を変えるより、自分を変える方が早いんじゃない?」という真逆の視点に立っているところです。

つまりこの選択心理学では「あらゆる行動は、自らの選択できる」という前提を置いているんです。


【選択理論心理学の特徴】

従来の心理学(外的コントロール心理学)では、人の行動は「外部からの刺激」に対する「反応」であると考えられてきました。しかし、この選択心理学では「外部からの刺激」に対しての「反応」ではなく自分で選択できる「解釈(プラスとマイナス)」と捉えることで、実際の行動を選択できるという立場をとります。

ちょっとわかりずらいですかね。図にすると以下のようになります。

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出典:http://www.choicetheory.jp/about/

例えば、携帯の着信音がなったとき、それに対して「あ、これは好きな人からの電話かな?(プラスの解釈)」もしくは「嫌な上司からの電話かな?(マイナスの解釈)」と解釈しますね。そして、その解釈をもとに「電話に出る(もしくは電話にでない)」という実際の行動を選択するということです。

ここでのキーポイントは、外部からの刺激(インプット)に対して、自分にとってプラスの解釈を多くすることで、自分で感情や行動をコントロールでき、人生をより豊かにできるますよ!ということです。

ただし、一部の方から「でもわかってはいても、身体が勝手に反応しちゃうですよ!例えば、パートナーに対して、ついカッっとなって、相手を怒鳴ってしまいますが、これはコントロールできません!」というような反論がでてくるかと思います。それについては、次で解説していきます。


【人の行動(全行動)に関する4つの要素】

選択理論心理学では、人間の行動を「全行動」という概念でとらえます。「全行動」では、我々の行動を「行為」「思考」「感情」「生理反応」の4つの要素に分けます。言い方を変えると、我々の行動は、この4つの要素が絡み合って発生していることです。

例えば、夫Aさんが妻Bさんとの夫婦関係が悪いとします。夫Aさんは妻Bさんを避け、なるべく顔を合わせないように夜遅くに帰ってきます(行為)。なぜなら「顔を合わせたくない」「会うと何か言われてイライラする」と考えるからです(思考)。そうした時、Aさんは心の中では、「寂しい」「悲しい」といった感情があり、この状態が続くと、眠れなくなるなど、自律神経にも影響がでるかもしれません(生理反応)

まだ、ちょっとわかりにくい人もいると思いますので、車(前輪駆動)を例に考えてみましょう。以下の図のように、4つの行動の要素である「行為」「思考」「生理反応」「感情」を車の車輪にたとえます。

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出典:http://www.choicetheory.jp/about/

「行為」と「思考」が車の前輪「感情」と「生理反応」が後輪です。前輪駆動の車は、ハンドルを右に回すと、前輪の「行為」と「思考」が右に動き、それに伴い、後輪の「感情」「生理反応」が右に動きますよね。

そして、ここでのポイントは、この4つの車輪(要素)のうち、コントロールできるのは前輪の「行為」「思考」。そしてコンロールできないのは後輪の「感情」「生理反応」である点です。

★ コントロールできるもの → 「行為」「思考」

▲ コントロールできないもの →「感情」「生理反応」

つまり、自分という車を運転するには、後輪の「感情」「生理反応」を制御しようとするのではなく、この車を前輪の「行為」「思考」をハンドルを動かして正しい道へ動かしてあげることが大切なポイントです

そして、さきほどの「パートナーに対して、ついカッっとなって、コントロールできず相手を怒鳴ってまう」という例をここで考えてみましょう。

「ついカッとなる」のは、後輪の「感情」部分のため、コントロール不能ですよね。したがい、そのような状態にならぬように、まずは前輪の「行為」「思考」をうまくコントロールしてあげる必要があります。

例えばは、もし仮に部屋が汚いことが、カッとなる主な原因(色々とあると思いますが)であれば、

- 相手も忙しいのだからと仕方がないと過度な期待は諦め(→思考)

- 自分で解決できることを自発的にやろうと前向きに考え(→思考)

- 自ら家を掃除したり(→行為)

- アイロボットや自動洗濯機を購入して対応する(→行為)

などして、事前に「カッとならないような」要素を取り除くなどは、できると思います。

このように、動かない後輪を一生懸命動かそうとするのではなく、自分でコントロールできる前輪の「行為」「思考」にフォーカスすることで、今ある人間関係をよりよくすることを選択理論心理学は教えてくれます。

また選択理論心理学には、他にも「基本的欲求(車のエンジン)」「願望(車のハンドル)」「上質世界」など他にもご紹介したい概念はありますが、ここでは割愛させていただき、興味がある方は以下のリンクに詳しく書いてあるので、ご参照ください。


【自分がコントロールできるものへのフォーカスが大切】

あらためて以下のポイントが大事だと思います

1. 自分の全行動の中では、コントロールできる「行為」「思考」にフォーカスする

そして、もっと重要なのは、

2. 他人の車をコントロールしようとしない

です。そもそも他人が運転する車に自分が介入できませんし、下手に介入しようとするとこちらが事故にあいますよね。従い、人間関係をよくしたいのであれば、自分の運転だけに集中しないといけないということです。

改めて、この選択理論心理学は、アドラー心理学の「課題の分離」に非常に類似した考え方とも感じますし、親和性が高いと思います。

もし選択理論心理学についてもっと知りたい方は、以下の書籍やYoutubeがとても参考になりましたので、チェックしてみてはいかがでしょうか。


最後まで長文を読んでいただき、ありがとうございました。

今後とも、自分が参考になった内容をNoteにまとめていきたいと思いますので、もし参考になった方は、「いいね」を押していただけると励みになります。


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