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J3 第14節 レビュー【愛媛FC vs 鹿児島ユナイテッドFC】岐阜戦リバイバルでもあり苦手パターンが明確になってきました。
2022.6.25 J3 第14節
愛媛FC vs 鹿児島ユナイテッドFC
こんにちは。
今回もご覧いただき、ありがとうございます。
んー、負けました。
と言っても、なんとも評価しにくい試合です。
ちょっと見ていきましょう。
ご笑覧ください。
スターティングメンバー
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雑感
失点後の愛媛とビルドアップ
愛媛のボール保持から見ましょう。
ビルドアップで1枚ずつ剥がして…は得意そうじゃありません。
GKやSB、DHは無理にポジションを動くこともなく、ロジカルな部分もあったんですが、CBについては守備の対人能力にポイント全振りタイプで、保持は厳しくなっていました。
プレスを掛けられると、ロングボールを多用します。
22番松田や18番進、それに追随するSHなどを活かしたかったのか、CBの能力的な問題があったからなのかは鶏か卵かですが、理には適っています。
で、それも奏功しました。
綺麗にトランジションを突かれましたし、クロスは狙い通りだったみたいですが、フワッと入ったところで失点してしまいました。
(石丸監督・試合後コメント抜粋)
試合は、相手がクロスの対応が悪いというのもスカウティングで頭に入れていたところで、そこが上手くハマって先制できたところまでは良かった。
序盤の得点ですし、ポジティブに捉えれば十分取り返せる時間帯の失点でしたが、ここで愛媛がプレッシングをミドルプレスに移行します。後述しますが、これは狙いというよりピッチ内のメンタル的な影響だったみたいです。
いずれにせよ、愛媛はコンパクトな4-4-2でブロックを敷きました。これに苦しめられましたね。
問題はいくつかあると思いますが、大きな要因はCBのビルドアップ能力でしょうか。シンプルを標榜した今シーズン、空いたスペースに付けるシーンはあれど、自分で相手を動かして一枚ずつ剥がしていくトレーニングも少なかったかもしれません。
ピッチ上で見られた解決例としては、まず木村が落ちて3バック化してサポートに入っていました。ただ愛媛FWとしては、ボールホルダーとしての能力が高い木村とCBだったら、CBへのプレスを優先したいです。なので、思ったように好転はしません。
上手く行ったシーンとしては、木村が愛媛FW間に立つ→あえて受けて愛媛FWを引きつけ→CBにリリースのパターンが印象的でした。この流れで広瀬が受けた時は、楔を差し込めたり、逆サイドブロック脇の薩川にミドルパスを放ったりと、良い場面も作れていました。
ただ今節ほろ苦…いや本格的に苦かったのはショーセイでした。能力的な問題もありますが、ロストからのピンチもあり、メンタル的にも消極的だったと思います。
(中原・試合後コメント)
ーーカウンターを許す場面について
前半の入りからやりづらさを感じていて、ビルドアップで立ち位置だったり、ボールの回し方も不安定でした。
カウンターの部分の対応というより、そこのボールの回し方、失い方において修正が必要だと思います。
中原はショーセイを気にして早い段階でサポートに来てました。中原の言うようにビルドアップ隊全体でサポートすることの良し悪しはありますが、現状を乗り越えるにはそれは真っ当に思えます。
どちらにせよリアルタイムでは、後半にショーセイの好転を願いながら業務に移りました。
前から出てきた愛媛
後半、愛媛は守備で前から出てきます。
首位相手に幸先よく先制して、ミドルプレスで守備路線を走りたかった→HTに監督に怒られたので勇気持って前に出た、という流れでしょうか。コメントからはそう想像しました。
(石丸監督・試合後コメント抜粋)
そこから引き込んだというか、自分たちがズルズル後ろに下がって、ボールを奪ってもかなり自陣に引き込んだ状況だったので自分たちから難しくしてしまった。前半で体力の消耗は1試合を通して見ればかなり響いたのかなと思うゲームでした。そういう姿勢も踏まえ、チームで奪いにいくことはやっていく常にやっていることだけど、今日は1点取ったあとに引き込んだことがもったいなかったなと。
その中でも相手のスキを見て、間を突きながらできていたところはあったけど、体力の回復でバックパスを選択したことはもったいなかった。サイドを見ながら背後が取れたりする場面などチャンスはあった。ボールを大事にしようとし過ぎて相手のプレッシャーを受けるような形になってしまったことが今後の反省。
…我々にとっては好材料です。
出てきてくれると、空いたスペースを突くのはお手のものです。後半立ち上がりからはチャンスも作れました。
愛媛はSH含め4-2-4様でプレッシングに来るので、中盤に残された愛媛DH周りに広大なスペースが生まれます。そこをシンプルに突けていました。ここを普通にやれるのは、積み上げを誇るべき部分ですね。
この時間で取りきれなかったのは、精度を問題にするのが真だと思います。
(大嶽監督・試合後コメント)
ーー今シーズン初の無得点について
最後のボックス内での泥臭さというところが、もう一つだったのかなと思います。
そこまでは、後半はしっかりと相手を押し込んでいました。
そこで最後のところをもう少しきれいじゃなくても、ゴールに向かう動きや質、局面的なところでも勝負強さがこれから必要かなと思います。
ただあそこまで行けていますし、愛媛FCに対してここまでできたことが、また自信になるので、次に向けてトレーニングしていきたいです。
(中原・試合後コメント)
ーー初の無得点を受けて今後必要なこと
最初の前半の早い時間の失点をなくしていれば、相手も出てきたと思うし、失点をなくすことと最後の精度は上げなければなりません。
また立ち上がりの部分で、球際のところで負けているので、そこをもう一回入りから集中して、後半は自分たちのサッカーをできていたので続けていければと思います。
5バックで締め
70分。愛媛は15番大城の投入を皮切りに、5バックに移行しました。締めの体制出来上がりです。
鹿児島は圓道・山本・牛之濱の投入と同じくらいですね。圓道は、左の方が角度と間合い的にゼロから突破しやすいみたいですね。その意味では米澤に取って代われそうです。
いずれにせよサイドで輝けることは分かってたはずなので、サイドから抉る狙いがあるなら、ハナから圓道でええやんけ!とは思いました。
(大嶽監督・試合後コメント)
ーー愛媛に対してのプランについて
守備の堅いチームなので、サイドのところからえぐっていくというところで少し足りなかった部分はあります。
それでも後半立て直して、貪欲に行った選手のプレーを評価していますし、またアウェイ戦が続きますが、次はいいゲームができると思っています
しかし、最後まで得点は奪いきれず。
ここまで取りきれていたので、こういう試合もあるさと割り切るべきなのかもしれませんが、正直有田とロメロが真ん中にいれば…とも感じました。
いずれにせよ消耗戦の夏も来たので、スカッドの拡充は必須です。
あとがき
うーん、やっぱり難しいです今節は。
しかし岐阜戦リバイバルでもあり苦手パターンが明確になってきました。
今後の相手がこのやり方を踏襲しようとしても、簡単にやり遂げられるとは思いません。言うても降格組の選手の質を叩ききれなかった岐阜戦・愛媛戦だったので。
しかし、昇格争い中の松本・いわきも同様なら、北九州も相模原もまだとなると、難所はいくつもあります。
乗り越えていくために、そろそろ夏の移籍市場にも注目していきたいです。
それでは今回はこの辺で終わります。
次回も宜しくお願いします。