見出し画像

FANG+の誘惑。初心者でFANG+全振り、本当に大丈夫??

この記事のアイキャッチはazurehoho様の画像を使用させていただきました。ありがとうございました!


こんにちは!
泉です。

最近「FANG+」という言葉をよく見聞きします。

具体的には「iFreeNEXT FANG+インデックス」という商品を指していて、アメリカのIT企業大手を始めとしたトップ10社に集中投資する投資信託です。


おそらく投資を始めて間もないであろう人からは、

FANG+一本です!これしか眼中にないです!
FANG+に全振りして全てを賭ける!
FANG+にNISA全額入れました!

という、かなり強気な声も聞こえてきます。


果たして、FANG+に全振りして本当に大丈夫でしょうか?


自分の思いを書いてみます。



ものすごいリターンのFANG+


iFreeNEXT FANG+インデックスとは、

投資成果をNYSE FANG+指数(配当込み、円ベース)の
動きに連動させることをめざして運用を行う投資信託

のこと。


NYSE FANG+指数ってなんぞや、というと
アメリカのIT企業大手のトップ10から成る指数です。

2025年2月時点では具体的に、

  • メタ(フェイスブック)

  • アマゾン

  • ネットフリックス

  • アルファベット(グーグル)

  • アップル

  • マイクロソフト

の6社と、

  • エヌビディア

  • ブロードコム

  • クラウドストライク

  • サービスナウ

の4社から構成されています。


前半の6社は原則として組み入れられていて、4社が四半期に1回見直される感じ。


「iFreeNEXT FANG+インデックス」はこれらの銘柄すべてに投資します。


S&P500は米国の代表的な企業500社、
NASDAQ100はナスダック市場の代表100社
であることを考えると、
FANG+はたったの10社ですから
かなり厳選されていますね。


で、なぜ多くの人がこのFANG+に惹かれるのか。

その理由は、とにかく凄まじいリターンです。


平均利回りは過去5年で38.42%
という控えめに言ってもヤバイ成績を残しています。
※楽天証券 リターン(年率)より

シミュレーションしてみると、
5年積み立てればなんとほぼ倍増する計算です。
(下は毎月10万円を5年積み立てた場合)

Yahoo! Japanファイナンス シミュレーション結果


たしかにこのリターンを目の当たりにしたら、

FANG+に全振りだ!

となるのも頷けます。


リターンの裏にはリスクがある

でも、ちょっと落ち着きましょう。

なにごとも、高いリターンには高いリスクがつきもの、なのです。


投資でいうリターンは期待できる利益。
リスクはリターンのばらつきのことです。

イメージはこんな感じ。

リスクは「ばらつき」のこと


FANG+は投資信託の中では「リスクが高い」商品です。
上のグラフでいうとオレンジの線ですね。

つまり、上がるときはめちゃくちゃ上がるけど、
下がるときもメチャクチャ下がるよ、ということ。

たとえば、2024年7~8月の頃を思い出してみましょう。

iFreeNEXT FANG+の基準価額はこんな感じになってました。

Yahoo! Japan ファイナンスより引用

赤枠のところが基準価額が急落したところ。

7月11日に67,148円だったのが、約1か月後の8月6日には49,755円にまで落ち込みました。

26%の下落。


もしFANG+に
100万円投資してたら26万円、
500万円投資してたら130万円、
1000万円投資してたら260万円
が1か月にして消えます。


今にして思えば1か月で上昇に転じているので
「1か月くらいの下落ならどうってことないでしょ」
と思う人もいるかもしれません。


しかし、それは今だから言えること。

当時は、一体いつになったら戻るのか、
このままアメリカ経済が長期間にわたって不景気になってしまうのでは、、
など心配は絶えなかったことでしょう。


ここで、比較としてeMAXIS Slim S&P500の基準価額を見てみます。

7月11日から8月6日に掛けての変化は、
32,813円から27,091円。

約17.5%の下落です。


もちろん小さくはありませんが、
FANG+と比べると下落幅は明らかに小さいですね。

初心者が急落を目の前にして耐えられるのか

ここで、冒頭のSNSのコメントを振り返ってみます。

FANG+一本です!これしか眼中にないです!
FANG+に全振りして全てを賭ける!
FANG+にNISA全額入れました!

果たして、目の前ですごい勢いで減っていく評価額を目の前にして、
投資歴の浅い人はメンタルを保てるでしょうか。


これ以上減る前に、被害が大きくなる前に、売ってしまおう…!

となる人が多いのではないでしょうか。

どこまで、いつまで下落が続くかが分からないのですから。。

でも、売ってしまったが最後。
これまで「含み損」だったお金は明確に「損」となって、
あなたのお金が現実に減ることになります。


FANG+全振りはやめとこ

では、FANG+に投資しない方がいいのか?というと、そうではありません。

個人的には、「FANG+全振り」をしなければよい、と思います。


たとえば運用資金全体の10%であったり、資金の一部をFANG+に投資するのなら全然アリでしょう。


直近でFANG+は基準価額をどんどんと伸ばしていて

これに全財産ぶっこんだら「億り人」になれる!

と思ってしまいますよね。


でも、投資なんですからずっと株価が上がるわけではなく、
上がったり下がったり、時には大きく下がったりもするわけです。


ハイリスクハイリターンの投資商品は
自分の「リスク許容度」を超えない範囲
にしておきたいものですね。

(ちなみに、「夜眠れなくなる」ようになってしまっていたら、
自分にとってリスクを取りすぎた投資になってしまっているそうですよ。
あくまで目安ですけど。)



P.S.

投資をこれから始めようという方、
始めたばかりの方の
ためになる記事を書いてます!

ご興味あればぜひ覗いてみてください。



いいなと思ったら応援しよう!

泉しゅん@自由を求める会社員
最後までご覧いただきありがとうございました!よろしければ、応援いただければ嬉しいです!頂いたチップは今後の執筆活動に活用させていただきます!

この記事が参加している募集