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【ブルベ走行録】パーマネント長洲~多比良200km(長洲発)

2024年2月11日
ランドヌール熊本主催のパーマネント長洲~多比良200kmを走行してきたので走行レポートです!


ルート概要

熊本県長洲町と長崎県雲仙市。このふたつの町は有明海で隔たれているが、フェリーによって結ばれている。
フェリーなら45分で移動できるところを、陸地をぐるっと200km周回するルートだ。 途中には柳川市、武雄市、有田町、長崎市など観光名所が点在し、観光しながら巡ることもできる。
ルートの形は四角形なので、同じ風向きが長く続く。今回まさにそこがポイントになった。
✔認定距離:207km
✔規定時間:13時間48分

比較的平坦なルートだが、その分交通量は多そうだ

出走日時決定まで

パーマネントの良いところは出走日時を自分で決められることであるが、自由が故についつい色々と有利な条件を求めてしまう。「雨の心配が無い日がいい」とか「前乗りしなくていい」とか「終電がある時間に帰る」・・・とか欲張ってしまう。
ちょうど、2月に三連休があり、天候も大きく崩れはしなさそうだったので2月11日に決めた。

出発時刻だが、有明海の対岸、長洲港出発なので、まずフェリーで渡る必要がある。朝イチの便に乗るか、最終便に乗るか。交通量多いエリアは敢えて夜間走行にするか・・・
結局、日没前後にフィニッシュできそうな朝7:00出発にした。

スタート地点まで

前述の通り多比良港までは50km以上、正確には54kmもある。鉄道からフェリー乗り場までは近いが、残念ながら始発列車では始発のフェリーには間に合わない。
どうするか・・・。はい、自走です💦
午前2時に出発して、諫早・愛野経由で。
しかもなんか調子悪い。25km/hがやっとだ。
空腹も感じてきたので森山のファミマに寄る。
この時気温3℃。外でコーヒーとパンで一服していると、みるみるうちに冷えてくる。
たまらず色々着込んでリスタート。
午前5時過ぎに多比良港に到着。ここはフィニッシュ地点でもある。13時間後にまた戻ってくるのだ。

ローソン国見多比良港店。コーヒーとパンを補給。乗船までしばし待機。

無風区間(スタート~佐賀県江北町)

長洲港に到着すると夜が明けていたが、どんより曇っているのと、何より寒い。気温3℃~4℃程度だ。
ローソンで買い物をして出発時刻のレシートを受け取り、出発。

長洲港近くの2連おにぎり(国道標識)

スタートして暫くはほぼ平坦な道のり。有明海沿いを国道389号~県道18号と繋いでゆく。荒尾市から県境超えて大牟田市、柳川市と街をつないでゆく。
気温こそ3℃まで下がったが、とにかく無風で走りやすい。
景色がやたらに白んでいたが、黄砂かPM2.5だろうか。後半になってくると咳が出てくるようになった。

柳川の川下り船乗り場
矢部川大橋(有明海沿岸道路)
208号のおにぎり
柳川の商店街は昭和が色濃く香る

そのまま佐賀県に入り、佐賀市南部の干拓地帯を横断してゆく。
見えるは畑のみだが、交通量は多い。しかし佐賀県内は道路舗装が非常にきれいなので、安心して走れる。

見渡す限りの畑、そして直線路

向かい風区間(江北町~西海橋)

ずっと無風だったが、スタートして約3時間、江北町に差し掛かったところで状況は一変する。突如強い向かい風になったのだ。
風速は5m/s以上。時折横からの突風も織り交ぜてくるので、なかなかハンドルから手を離すことが出来ず、補給が少し後手に回ってしまった。

江北町の中心駅である江北駅。西九州新幹線開業以前は肥前山口駅という名称だった。

江北町から武雄市内に入っても向かい風ば変わらず。20km/hちょいしか速度が出せない。
ちょっと疲れてきたのと、11:00近くなってきたので、武雄の中心部で休憩することにした。

武雄のシンボル、武雄温泉の楼門
チーズバーガーとポテト、そしてコーラ。
ハンバーガーとポテトには目がない

しっかり休憩した後も当然向かい風。じわじわと脚が削られてゆく。78km地点、PC1の道の駅山内で写真チェック。スタートからここまではグロス16km/h。食事休憩を挟んだとはいえ、向かい風の影響でなかなか上がらない。
気温は11℃までに上がり、さすがにイヤーウォーマーとネックウォーマーは暑くて外す。冬のブルベはこういう脱ぎ着が多く、地味に時間を使う。
ずーっと向かい風だったが、西海橋を過ぎたあたりでようやくおさまる。この間60kmほど、昼食を含むがそれでも4時間かかった。
うーん、向かい風に強くなりたい・・・

道の駅山内
さすが焼きものの里。陶器を扱う店舗がそこら中にある。散歩したら楽しいだろうな。
有田の町並み

横風区間(西海橋~長崎市中心部)

西海橋を過ぎると今度は向かい風から横風に変わる。しかし山に風が遮られているからか、感覚としては無風に近い。
122km地点にPC2の長崎オランダ村。PC1からここまでの区間、グロス17.6km/h。やはり少し上がってきた。

長崎オランダ村。残念ながら長期休業中・・・

ところで、長崎県のちょうど中央に位置する大村湾。西海橋以降は大村湾の東岸に沿って南下するのだが、外側の佐世保湾と隔てる海峡幅は最小で10m、最大でも180mと極めて閉塞的な海域だ。湾の奥側は極めて凪であることから「琴の海」と呼ばれていたらしい。道中にはこんなバス停もある。

ことのうみバス停。奥に見えるは大村湾

PC2からは無休憩で琴海、時津へと進む。途中、琴海村松町と時津町左底での渋滞に難儀したが、それでもロスは10分くらい。
長崎市中心部はランタンフェスティバル開催中なので渋滞を警戒していたが、普通に流れていて杞憂に終わった。156km地点で最後のPC、長崎歴史文化博物館。PC2からのグロスは16km/hだ。渋滞を考慮するとまずまずだ。

長崎歴史文化博物館
入口はランタンフェスティバル仕様だ

追い風区間(長崎市~フィニッシュ)


ここからフィニッシュ地点までは追い風。しかしルート上最大のアップダウン区間でもある。
戸石のファミマの補給を挟み、無理せず、かつしっかりと進んでゆく。もともと登り下りは得意だし、普段から走り慣れた道なので、坂の勾配や距離などは全て知っている。
最後の20kmは平坦区間になり、追い風の恩恵をここで受ける。31~32km/hほどのスピードで踏み倒し一気にフィニッシュ。規定時間13時間48分のところ、11時間58分だった。
PC3からフィニッシュまでは、アップダウンがあったとはいえグロス20km/hだった。やはり風向きの影響は大きかった。

中盤の向かい風区間でかなり消耗したためか、脚が売り切れ状態。自宅までは自走ではなく輪行することにした。
(鉄道好きなので、輪行は苦ではない。むしろ好き。久々の島鉄楽しかった!)

これで、パーマネントの走行距離は年度合計912kmになった。SPRまであと288km!
頑張るぞー!

おつかれさまでした🙂


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