農業の若者離れ問題
今日もサトウキビとたわむれていた。サトウキビ収穫マシンハーベスターの助手として、マシンが取り損じたサトウキビを手刈りしている。
マシンは”ガガガッ”と轟音を立てながらサトウキビ畑を移動するため、マシンを操縦するオペレーターの農家さんは指示を出すときはいつも怒鳴るように声がでかい。
そして中国人マフィアみたいな様相(すみません )なので怒っていなくても表情はめちゃくちゃ怒っているように感じる。実際作業中の9割はカリカリしていると思う。そんな農家さんのもとで毎日ビクビクしているがそれなりに楽しんでいる。
農業の若者離れが叫ばれているが、その要因は少子高齢化社会だけが要因ではない。一番は
次世代に対する教育観念がないこと
だ。私は愛媛でのみかん農家、宮古島でのサトウキビ農家と経験は浅はかだが実際に現場に身を置いてみるとそれを如実に感じる。
農家さんはもちろん生活のために収穫に必死なわけだが、自分の思った通りに作業員が動かなかった時の対処法が声を荒げる、怒った表情をする、怒る、不機嫌になるといった感じがベースになっていて作業の手順や流れを言語化して説明することが不得意な人が多い感触。それはもうその方達がその時代を生きてきたのだからそれはもう受け入れて頑張ってきた。
が、しかしながら現世の若者たちがそういった人たちのもとで農作業を行うほど農業に対するモチベーションや高いポテンシャルを兼ね備えているかというとそうではないと思う。
自然がフィールドの農業はデジタル世代の私たちにとって間違いなく需要がある。自然の中に身を置くと心が豊かにもなる。にもかかわらず、そこに身を置く環境が整っていない。気持ちよく仕事ができる環境とは言い難い。
これが現代が抱えているジレンマ。非常にもったいない。
そんなことを考えながら明日もサトウキビ狩り。
今日も読んでいただいてありがとうございました。