key word3『1年間の集大成』
今日もみかんとたわむれていた。
”1年間の集大成やけん”
仕事中に訪れる束の間のお茶タイム。お世話になっている農家のおばあちゃんは温(ぬく)い紅茶をすすりながらみかんのことをそう表現した。私はそれを聞き、目の前のみかんは農家の方が1年かけて育んできた”想い”が形になったモノであることを自覚した。そして今日までにどれだけみかんのことを粗末に扱ってきただろうかと内省した。
収穫中に手元からこぼれ落ちたみかん。
コンテナを上手く重ねられずに潰したみかん。
作業中に疲れたからこっそり食べたみかん。
どのみかんも農家さんが丹精込めて創り上げてきたものだった。。。果たして自分にも1年間かけて創り上げてきたモノはあっただろうか。うん、なさそうだ。コタツにみかんとはよく言うけれど、一体どれだけの人がそれを農家さんの”1年間の集大成”として口にするのだろう。
今日のみかんはおばあちゃんが言い放ったその言葉のおかげでいつもの何倍増しにも美味しく感じた。その美味しさがまた内省して自己嫌悪に陥った自分を癒した。
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人が大切にしているモノに触れた瞬間、
自分もそれを大切にしたいと思えた。
”だとしたら自分にとって大切なモノってなに?”
なんだかおばあちゃんに大切なテーマをもらった気がする。
明日は選果作業や。
励みになります。