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八ヶ岳の魅力、再発見!

3月9日、土曜日の夕方、僕は悩んでいた。
明日は那須の三本槍岳に登る予定なのだが、
直近の天気予報で風速が20m/sオーバー。
那須の風は半端じゃないので、ここは
大人しく転進を検討するところだけれど、
じゃあどこにするよ。天気が良いのは、
やはり、八ヶ岳や南アルプス方面。
うーん。。。そこで目をつけたのが、
何度も登った八ヶ岳でもほとんど登っていない
野辺山・清里側から登る八ヶ岳東面のルート。
といういことで、横岳に登る杣添尾根に
白羽の矢を立て、一路中央道を愛車で駆った🚙

🥾なが〜い樹林帯との格闘

いつもどおり車中泊から目覚めて支度をする。
そうしている間に、どんどん車が入ってくる。
やはり、みな考えることは同じなのか、
天気の良い山に山屋は集まる法則が見られた。

6時ちょうどに出発!

最初は別荘地のカラマツ林をゆく。
こんな別荘を持っている人ってのは、
別荘に来て一体何をするんだろう。
ここを拠点に登山??まさかね。
やることないでしょ。ボーッとするんじゃね?
そんな金持ちへのやっかみとも
とらわれかねない会話をしながら、
友人と極寒の森の中を歩いていった。

別荘地を抜けると目指す稜線が見えてくる

貯水池を過ぎて沢を渡渉すると登りが始まる。
八ヶ岳特有の針葉樹の樹林帯。序盤は静かな
冬の森を楽しみながら登っていたけど、
徐々に急登が現れてきてしんどくなってきた。
登れど登れど、樹林帯が終わらない。なげぇ💦
樹間から見える空は雲ひとつない晴天で、
稜線から見えるであろう絶景を想像しながら、
終わりの見えない樹林帯を必死で登り続けた。

樹林帯の急登
完璧な青空!早く景色が見たい笑

🥾八ヶ岳ブルーな杣添尾根

長すぎる樹林帯により、二人の会話もほぼ
無くなって来た頃、やっと頭上が開けてきた。
樹林帯終わったー!!うおー!!青空ー!!

この景色が見たかった!!

これこそ八ヶ岳ブルーといった青空の下、
スーッと稜線に伸びる杣添尾根を登っていく。
苦労して長い樹林帯を登った甲斐あって、
その気持ち良さといったら格別だった。

意気揚々と稜線を目指す!
杣添尾根、実に良い!

尾根の中盤は灌木帯に挟まれた緩斜面で、
左手には迫力の赤岳が見事に聳える。
雪庇というほどではないけれど、左右には
雪が張り出している。こうした本格的な雪山の
景色は、自分が俗世間から離れた場所にいる
ことを強く感じさせてくれる大好きな景色だ。

左手に見える赤岳と遠くの富士山

尾根は後半になると一気にその斜度を増す。
「ここまでよく頑張った!
さぁ、稜線までもうひと頑張りしろよ!」と
言わんばかりに最後の関門を与える杣添尾根…
なかなかのドSっぷりですな笑

壁のように聳える…
胸突き八丁!

🥾ご褒美の稜線歩き

スタートから3時間半、ようやく稜線に出た!
赤岳も阿弥陀も南アルプスも見える✨
期待どおりの絶景に喜びを爆発させながら、
そそくさと横岳に向けて稜線を進んだ。

赤岳と阿弥陀の間に南アルプス

スタートから4時間弱、10時前に横岳登頂🏔️
八ヶ岳縦走したとき以来、2年ぶりの横岳は、
今回も優しくはなかったけど微笑んでくれた笑

2年ぶり、二度目の登頂!

時間的に赤岳まで行くのは厳しいけど、
せっかく天気に恵まれたので
石尊峰まで稜線歩きをすることに。
というか、下山が夕方遅くなってもよければ
赤岳も行けたけど、初めての杣添尾根に
既に満足していたので今回はやめておいた。

石尊峰へ、今日イチの緊張ポイント
石尊峰から赤岳と富士山
今回はこれが見られただけで大満足!

🥾下山はサクッと早い

石尊峰で絶景をほしいままに堪能して
サクッと下山。急斜面の下りではトレースを
外してしまい、クライムダウンで対応。
シンプルにミスってしまい反省💦
長かった樹林帯もやはり下りは早い!
サクサク降りて12時半ごろに駐車場着。
帰りはソフトクリームを食べて、温泉入って
下界の八ヶ岳も楽しみましたとさ。

🥾まとめ

土壇場の転進で選んだ杣添尾根からの横岳。
予想以上に面白かった!ただ、長い樹林帯には
少々嫌気がさしてしまったのは事実だけど笑
樹林帯の長さということでいえば、
美濃戸から登るのと変わらないはずだけど、
こっちは結構な急登かつ樹林帯なので
ダメージが大きかったんだと思う。
でも、その後の尾根から稜線にかけては
眺めも良いし歩いていても楽しい✨
通い慣れてきた八ヶ岳にも、まだ知らない
楽しさがあると気づかされて嬉しかった。
八ヶ岳の魅力を再発見できた楽しい登山、
今回もおつかれ山でした🏔️


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