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海事代理士合格体験記 導入編
突然ですが、海事代理士というマイナーな国家資格があることをご存じでしょうか。船舶関係の申請や届出、登記等を行う「海の行政書士」といったところです。
合格率は例年筆記試験が五割程度、口述試験が九割程度で毎年推移しており、「国家資格で士業の一つに数えられる資格なのに合格率高っ!楽勝じゃね?」と暇だからやってみるか位の安易な気持ちで手を出してみました。造船関係の仕事をしている事もあり、船舶に関する資格なら取得してみようかと。(私の実務上は全く必要ないのですが。笑)
調べてみると実際には司法書士や行政書士の方が業務の幅を広げるために取得する人がほとんどの様です。
そこで私は気付きました。
「司法書士や行政書士の資格を持ってる法律の知識もあり地頭も良い人たちが受験者のほとんどだとしたら、筆記試験合格率五割でも結果まぁまぁ難くない?笑」って。
そう、まぁまぁ難いんです。正確に言うと暗記ゲームです。とにかく覚える事が多く、筆記試験は20科目。法律初学者はとっつきにくいです。
裏を返せば暗記してしまえば受かります。考えて答えるような問題は出ないので、覚えているかどうかが全てです。考えようによっては、ある意味これは救いかもしれませんが。笑
私は安易な気持ちで中途半端に手を出し勉強を開始してしまった手前、やっぱり難しそうだからという理由で引くに引けなくなってしまい、どうせやるなら資格取得までちゃんとやろうと仕方なく本腰を入れ始めました。俗にいうサンクコスト効果ってやつです。笑
しかし勉強をしようにもマイナー資格過ぎて参考書等の教材が少ない上に書店ではまず取り扱ってません。試験対策の講座を開いている所も少ない上に、合格の体験談や勉強方法などの情報も少なめです。どうやって勉強を進めて行くのが正解なのかも分からず、不安なまま自己流で勉強していました。そもそも受験者数が少ないので当たり前っちゃ当たり前なんですけど。(全国で例年300人~400人程度、近年徐々に増加傾向)
必然的に独学で頑張るしかない感じですね。
私は仕事終わりは勉強の時間に充てたくありません。(何故なら夜は酒を飲む時間だから。笑)
土日も勉強したくありません。(休日は好きな事に時間を使いたい。子供もいるし一応家族サービスはしとかないと。笑)
無理をして勉強しても続かないですしね。
従って勉強時間は週5日、平日の朝、仕事前の時間帯のみとしました。
仕事と家庭を両立しつつ自分の時間を確保しながら資格取得を目指します。
試験は年に一度しかありません。やるからには一発合格一択です。というか、落ちても翌年リベンジするモチベーションがあるかどうか笑
そんな私の勉強方法から合格までの道のりを記事にしたいと思います。
法律初学者、知識0からのスタートで独学で海事代理士を目指す方の一助になればという願いを込めて。