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僕の母が死去しました。

どうも、しゅんです。

タイトルにもある通り、
僕の母がこの世を去りました。

できるだけ鮮度の高いうちに、
今の気持ちと感じたことを綴ろうと思い、

このnoteを描いています。

今は、母がこの世を去ってから
一週間が経ったところです。


時すでに遅し

母の死因は膵臓がんによるもので、
見つかったときには、すでに複数箇所に転移していたのです。

秘蔵と言われるだけあって、
直前まで体調は悪そうだったものの、
症状は少なく気づく事はできませんでした。


「手術できる状態ではない。」

ドラマでよく見るような感じで
診察室に家族4人の椅子が並んでおり、

膵臓がんステージ4である。
と宣告を受けました。

余命に抗わない道をすすむ

母本人の意志と、話し合いの末
抗がん剤治療はせずに、

残りの時間を少しでも長く家族で過ごすため、
緩和ケアの道を選び、

自宅で訪問診療を受け、最後を迎えました。


一瞬で過ぎ去る40日間

週末は実家に行って母の看病をし、
少しでも一緒に過ごせる時間を作りました。

宣告を受けた当初は、
母は「仕事に行くつもり」と言うぐらい
動ける状態。

そこから、一週間ごとに
様態は悪化の一途をたどり

最後の方では、
起き上がっているのもやっとの状態へと

癌の魔の手が伸びていきました。


発覚してから、わずか40日。

まだ還暦をも迎えていない、早い死です。


温かく、冷たい手

最後の夜。

父から電話があり、急遽実家に向かいました。

母は薬が効いていたこともあって、
眠っていまいした。

少しずつ減っていく呼吸。

最後に少しだけ開けた目から
涙が見え

冷たく、柔らかな手から
生というものが引いていく行くのを
身を持って感じました。

幸い、ほぼ睡眠状態だったこともあって、
穏やかには及ばずとも苦しげな表情なく
母は生を遂げました。

最後に言葉を交わすことはできなかったけれど、
母の最後を看取ることができました。


はじめて死に直面

僕は恵まれており、
幸い祖父母も健在で、

身近な人の死に直面したことがない
人生を送ってきました。

はじめての死の直面は、

なんとも言えず、
ずっと眠っているんだな、
もういないんだな。

というような
寂しさが主軸にある感覚です。


育ててもらった、恩を返しきれなかった。

残された40日間で
母を風呂に入れたり、マッサージをしたり
一生懸命看病をしたことで、

母は生前「息子にお世話してもらえて、とても幸せだ」
「親孝行してくれたよ」と言ってくれました。

今できることは、精一杯やれた。

ただ、やはり心残りがあります。


ここまで育ててもらった恩を
返す前に、母はこの世から去ってしまった。

これから先の未来、

もっと色んなところに連れてったり、
家の設備を整えてあげたり、
もっと楽をさせてあげたかった。


母に誓った自分の道を最後まで歩み抜く

ここ数年は特に、
たくさんの迷惑と心配をかけてきました。

きっと今もなお、
心配しているのだと思います。


僕自身、今はまだ歩みの途中で
半人前状態ですが、

せめて、母に誓った
自分で選んだ道を最後まで歩み抜きます。

追伸:どうか、大切に。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

どうか、家族とのなげない日常の一時を、
大切にお過ごしください。

僕は「とても価値のある時間」だったと感じました。


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書斎ごもり しゅん
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