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で結局、僕は4月から何をやりたいのか

人生で初めて転職活動というものをやっています。今これを書いているのは面接が終わったあと、喉が乾いて仕方がないのでアイスコーヒーを飲みに入ったとある駅のカフェ。

今回の転職活動でたくさんのことが見えてきました。

結局、僕は何をやりたいのか?

結論から書くと、働き方や関わる姿勢を通して

学校が嫌いな子どもたちの、先生(大人)の固定概念を覆す

ことをやっていきたいと思っています。で、逆に言えばこれができない企業や学校で働くことは1mmも考えていませんし、これができないのならば僕は教員として、または学校現場で働くことに意味がないと思っています(これが今もなお行く末が決まらない大きな原因なんですけど)。

この2年間、通信制高校の非常勤教員という形で働いてきました。通信制高校という学校はその性質上、不登校経験者や他校からの転入生徒が多い環境です。彼らの中には、不登校や前籍校での経験で学校へ不信感をもったり、大人(先生)にたいしてひどい嫌悪感を持つ子だってなんら珍しくありません。そうなると、まず始めなきゃいけないのは勉強よりも何よりも、「学校へ来る習慣をつける」ことなのです。

ここでつまづいたら、最悪退学です。その子の人生を左右することになりかねません。つまり、今の職場に着任するにあたって「少しでも生徒が学校にきやすい雰囲気」を作らねばならない、と思いました。実際職場もそういう雰囲気を作っていこう、という方向性だったので、進んでそこに加担することにしました。

その中で、特に力を入れたのが生徒とのコミュニケーションです。これはもう、授業や教科指導と同じくらいに力を入れました。空き時間に生徒と話すことはもちろん、ときに人狼ゲームやトランプに誘われる中で、徐々に僕の中である明確な理由とポリシーをもって生徒と接するようになりました。

「大人」の概念を変えたい。「先生が怖い」という固定概念を覆したい。

世の中にはこんな変な(というと語弊があるけど)先生もおるんやで、怒ってばっかりの先生だけじゃないんやで、という背中を見せ続けることに、とことんこだわりました。そのために「機嫌よく働く」という自分なりのクレドを設定して、斎藤孝先生の『不機嫌は罪である』など、機嫌にまつわる本をとにかく読み込みました。

僕はHSP(Highly Sensitive Person:ひといちばい敏感な人)なので、場の雰囲気の悪さをつぶさに受け取ってしまいます。おそらく繊細な心を持つ子どもたちにとって、先生の機嫌が悪いというのはそれだけで楽しくないことなのだろうと思います。だから、いつでも機嫌よく。そして楽しそうでいよう、と心がけました。

あ、大人って、怖い人ばっかりじゃないんだ。この人なら信用してもいいかな。こう思ってくれる生徒をひとりでも増やすことが僕の使命なのかもしれない、と思っています。

いろいろあって転職活動を始めたのが1月末ごろとだいぶ遅かったので、希望職種がもうすでに埋まっているところも多いマイナスのスタートでした。その中でもこだわりを捨てなかったので、今もまだ面接で予定が次々と埋まるという状況なのは間違いありません。でも、僕は「お金のために働く」ことにとてつもない嫌悪感がある人間なので、どうしてもこだわりが捨てられないのです。つまりなんでもいいから働き口を、という訳にはいかない。

だからこそ、機嫌よく働けて、機嫌よく子どもたちと接することができて、子どもたちが機嫌よく過ごせる場で、僕は働きたいのです。そしてそれを通して、子どもたちの大人や先生の固定概念を覆したい。そこのこだわりだけは捨てずに、いまだ4月からの居場所が定まらないまま今日も僕は生きているのです。

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