そのツイート、生徒たちに見られても大丈夫なものですか?
少し前にこんなツイートを見かけました。
最近ほかの教員のユーザーをTwitterにリスト登録したりしてちょくちょくツイートを読んだりするのですが、これめっちゃ気になってました。まわりまわって生徒や保護者がそれ見つけたらどないすんの?と絶句することもしばしば。
僕自身も教員、しかもある程度ネットを使いこなす高校生を相手にしています。またフリースクールを運営している教育系のNPOのスタッフもしているので、なんなら生まれた時からネットというものを使いこなしていた、と言っても過言ではない子どもたちとも接しています。
だからこそ僕は教員のみなさんにお伝えしたいことがあります。
子どもたちのネットリテラシーを絶対に舐めてはいけません。
こんなことがありました。ある中学生の生徒と話していると、突然スマホをちょいちょいと触って画面を見せてきました。そこに表示されていたのはTwitterの鍵アカウント。
「これ、担任のTwitterやねん」
たぶんこういう話って全然珍しくないと思います。そのアカウントは思いっきり実名で、アイコンもプライベート感満載のものだったので「どうぞ見つけてください」と言わんばかりのものでしたが、いくらハンドルネームであったりもりもりとフェイクを織り交ぜていたとしても、子どもたちは見つけるときは見つけます。つまり、「100%見つからない保証なんてない」のです。匿名で押し通せるなんて思わないほうが絶対いいです。マジで。
前述しましたが僕も教員です。 かれこれ人生の3分の1をTwitterとともに過ごしています。Facebookも10年近くやってます。Instagramも、こうしてnoteもやってます。この名前も本名由来のものなので、見る人が見れば「あ、あいつだ」と思われること間違いなしです。しかもなまじっか多種多様な場所で年代もバラバラの子どもたちと関わっているので、いつ誰がどこで僕のSNSを見つけててもおかしくはないわけです。
なので、僕はもう、「バレてもいいや」というスタンスでSNSをしています。
もう少し具体的に書くと、子どもたちに見られたらまずかったり、いやそれは別に言わなくてもいいだろうというようなことは一切書かないようにしています。なので、基本僕のツイートは「バレてもいいこと」が中心です。まあ別に野球好きで千葉ロッテマリーンズのファンであることは職場で公言してますし、その上僕はTwitterやInstagramには鍵をかけていないので、ある日「これ先生のTwitterやんなー?」と画面を見せられても、また日々の僕のツイートをこっそり覗き見されてても別に驚きはないです。むしろ「よう見つけたな」と思うぐらいです。
イッツコムの人気ポータルサイト「デイリーポータルZ」の編集長である林雄司さんも、『世界のエリートは大事にしないが、普通の人にはそこそこ役立つビジネス書』という著書の中で「Twitterには不満を書かない」というメソッドに触れています。これはもう本当、その通りだと思います。教員だから、というわけではなくできるだけ不満を書かないというのは賢明かつリスクを回避する上でめちゃくちゃ大事なことだと思います。
僕は普段からこうして文章を書いて何かを発信し続けることを何年も続けていますし、それに同意してくださった方が僕の文章を拡散してくださったり、また「参考になりました!」と感想を寄せてくれることもあります。インターネットの世界は使い方を間違えなければ有益な場所です。僕がめちゃくちゃお世話になっている、地理歴史の授業動画を500本以上公開している現役高校教員のYouTuber「ムンディ先生」は、YouTube視聴者はもちろんのことリアルの生徒にも先生の授業動画を紹介してうまく活用してもらっているそうです。こういう使い方はめちゃくちゃうまいな〜、とすごく尊敬しています。もちろん、先生の発信に不満や悪口はひとつもありません。
こうした「SNSの使い方」を、子どもたちと関わる上できちんと身に付ける必要があるな〜、と山のようなツイートを眺めながら考えるここ最近です。