ジェフを起点とした、「コト体験の場づくり」
※ この投稿は、ジェフユナイテッド市原・千葉のアドベントカレンダー2019の記事です。
初めましての方もそうでもない方も、改めまして。
「跳ねずバモらずのエンジョイ勢ジェフクラスタ」の「とし」と申します。
試合はウイイレやFIFAのように俯瞰で観たい人なので、ここ数年はSバック民でいる事が多いです。
シーズンによって熱量に著しいバラつきはあるものの、Jリーグ黎明期からジェフを観続けています。
最近は、チームの勝敗以上にプロチームを運営しているという経済活動を行いながらも公共財のような側面も持つクラブの在りように関心が向いて来ている、ある種のマイノリティーであるという自覚が出てきました。
※だからといって、全く勝てなくてもいいとは思っていません。
チームが成すべきは「試合に勝つ事」のみに集約されており、そこを当事者で無い者がとやかく言う必要は無く、とにかく後押しをしていければよいと考えているからというのもあります。
今回、ふとした事から「ジェフユナイテッド市原・千葉のアドベントカレンダー2019」へのお誘いをいただき、ちょうど色々ネタもできたので、徒然なるままに書いていこうと思います。
※一応自身のブログサイトは持っているのですが、今回は気分を変えてnoteでアップします。
ここ数年は「コト体験を共有できる場づくりを目指す」なんて大風呂敷を広げつつ、ジェフのアウェイ戦がある時は観戦会を細々と開催したり、スタジアムでの風景やスタグルの画像をアップしたりしてます。
元々スポーツ観戦は好きだったので、サッカーや野球をスタジアムで観に行く事は自身の趣味のひとつです。
ただ、まわりにはスポーツ観戦に興味がある人が全くいなかった・・・
加えてコミュ障を自認している自分は、自ずとぼっち観戦というソロ活動を行っていた状況になっていました。
そんな中、2016シーズンの最中にTwitter上でこのブログの記事を目にする事になります。
当時、ジェフ戦の分析系ブログを運営していた「ずーかーきー」さん。
2014シーズンでの昇格プレーオフでの一戦を落として以降、難しいシーズンが続いていたジェフ。
ホーム京都戦でのあの一件もあり、自身もモヤモヤしたものを抱えながら過ごしていたシーズンではありました。
そんな中で、彼の投稿にあった一文が刺さりました。
「一体どうしたらもっとスタジアムが楽しい空間になるだろうか?」
たったひとりでスタジアムに足を運び、特定の誰かと会話すらせず、試合が終わったらたったひとりでまっすぐ家路に向かう。
スタジアムは「試合をただ観に行く場所」でしかなかった自分にとって、彼の問いかけは、色々と考えるきっかけとなるには十分すぎるものでした。
彼の想いに対して微力ながら手伝いできればと関わらせてもらった、最終節アウェイ讃岐戦の観戦会。
ここで体験した事が、現在の自分の行動原理に大きな影響を及ぼしていると言っても過言ではありません。
ちなみにこの観戦会、Yahoo!ニュースに連動する地元千葉のWebメディア「千葉経済新聞」で取り上げられた事もあり、結果としてYahoo!ニュース自体にもアップされました。
手前味噌で恐縮ですが、この件では自分が知人でもあった千葉経済新聞の当時の編集長と彼との間を取り持たせていただきました。
自身を表現する為の所謂鉄板ネタを持たない自分ですが、多少は貢献できたかなと思っております。
さて、一介のぼっち観戦者からほんの少し変わりつつ、細々と自分なりの活動を行ってきました。
時は流れ、シーズン早々に瓦解してしまったジェフを複雑な想いで観続けていた最中、偶然このような投稿を目にする事となります。
ジェフユースからトップチームへ昇格、琉球FCやY.S.C.C.を経て、2019シーズンはアルビレックス新潟シンガポールでプレーしていた仲村京雅選手。
今季はチームキャプテンも務め、7ゴール8アシストを記録。
リーグベストイレブンにも選出される活躍をしました。
そんな彼が、期間限定で自身を貸し出す企画を立ち上げました。
(現在は新規受付を終了しているとの事)
その投稿にリプを送ったところ、まさかの反応が!
その後、仲村選手に
「スタジアムで生観戦をしながらプロのサッカー選手の生解説をしてもらいつつ、アフタートークショー的に懇親会で試合の振り返りをしてほしい!」
という企画を行いたい旨を改めてお伝えし、やり取りを進める中で、仲村選手にも主旨に賛同いただける事となりました。
実施する場はかつて仲村選手も所属していた、Y.S.C.C.のホーム富山戦。
言わずと知れたニッパツ三ッ沢球技場です。
「どうしてジェフ戦じゃない?」というのもあるかと思います。
そこは大人の事情・・・も多分にありますが、今季のY.S.C.C.はジェフに縁のある方々がいたという事と、何よりこの光景に心を動かされたというのがあります。
Y.S.C.C.というチーム、試合終了後に余程の荒天で無い限りは勝敗に関係無く選手がお見送りをしてくれます。
JFLや更に下のカテゴリーの試合では見かける事はありますが、まさかのJクラブでやっているところがあるとは!というのにびっくりしました。
関東サッカーリーグからJFL時代を経て続けられている伝統。
クラブの成り立ちや行っている活動と相まって、素晴らしい取り組みをしている事にすっかり鷲掴みされてしまい、「ジェフ以外で何かをやるならここだ!」と思わせてくれるものでした。
仲村選手の賛同も得て、このまま順調に進むかと思ったのですが、思わぬ展開を見せる事となります。
今回の企画を進めるにあたり、やはりY.S.C.C.側にも話をしておくべきだと思い、まずは「チケットの団体割引のような販売方法は無いか」という旨の問い合わせを行い、「実は・・・」という形で切り出そうと考えていました。
最初の問い合わせからしばらく経ち、反応が無いな・・・と思っていたある日。
具体的な内容は伏せますが、端的に申し上げるとクラブ側から
「何相談もせずに勝手に決めてるの?」
という旨の折り返しをいただくところとなりました。
丁度仕事帰りにこれを見て真っ先に思ったのは、まさにこれでした。
やべぇ・・・これガチで怒られるパターンだ・・・
何はともかく速攻でクラブに電話を入れた上で、今回の企画に関して説明をする為に、日を改めて本牧にある事務局へ伺う事に。
世界各地にある、船員向けの保養施設の一角を間借りしているクラブの事務局。
事前に程度会話をさせてもらったとは言え、道中は色々な意味でドキドキしてました・・・
電話でのやり取りを含め、試合運営担当の方からは「アプローチはともあれ、クラブを盛り立てる事をしてもらえているのだから」という旨のお話もいただき、それならばと「当日のベンチ外の選手と回るスタジアムツアーも加えましょう」という逆提案をいただきました。
クラブW杯で来日したFCバルセロナの選手のサイン、日韓W杯で来日したブラジル代表のサインに歴史を感じ、ピッチレベルに降りて芝の状態の良さに驚き、試合前後に監督がインタビューに応じるインタビューボードの前で写真を。
生憎の天気の中、試合結果は0-2と残念な結果となってしまいましたが、要所要所で仲村選手がプロの視点からの解説をいただけた事もあり、当日の参加者には相応に満足いただけたようでした。
当初はひっそりと観戦会ができればいいと思っていたのですが、本当にこれ以上無い対応をいただいたY.S.C.C.のスタッフの皆様には感謝しかないです。
今回は少なからずジェフに関係した形のものとなりましたが、来シーズン以降もジェフ要素が更に強いもので「コト体験の場づくり」を目指していきたいと思います。
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