ただの薬剤師がボディビルチャンピオンになるまで 11お米を軸にした食事編
こんにちは、ボディビルディングをしている筋肉薬剤師の北川です。今回はお米を軸にした食事のお話です。
「身体は食事が作る」。この言葉にボディビルディングを通じて何度も実感させられました。筋肉を増やすためのトレーニングはもちろん大切ですが、どれだけ努力しても、その土台となる「食事」がしっかりしていなければ望む結果にはつながりません。
身体を作ることは、まるで家を建てることに似ています。まず設計図をしっかりと描き、その後、時間をかけて適切な材料を使って形にしていく。ボディビルディングでも、筋トレを設計図に例えるならば、食事はその材料。だからこそ、食事がどれほど重要かがわかります。
初めてのコンテストに向けた1年目は、食べることが辛く感じるほど、とにかく何でもかんでも摂取していました。しかし、食事を無理に詰め込むそのやり方には限界がありました。
その時に出会ったのが、「お米を軸にした食事法」です。これが私の食事スタイルに大きな変革をもたらしました。
お米を軸にした食事のメリット
1. 食事の組み立てが簡単
お米を中心にすることで、どんなおかずにも合わせやすく、食事のバランスが取りやすいです。具体的には、「ご飯6割、味噌汁とおかずで4割」というイメージで、増量したい時は全体量を増やし、減量時にはその逆を行います。お米を基準にして、PFCバランスを計算しすぎずとも、体の調整がしやすくなるのが大きな利点です。
2. 噛む回数が多く満足感が高い
お米は噛むことで満腹感を得やすくなります。噛む回数が増えることで、満腹中枢が刺激されるだけでなく、唾液の分泌が促進され、消化にも役立ちます。お米は炊き上げることで水分を含み、他の主食に比べて重量感があり、満足感が高まります。
3. お米は脂質をほぼ含まない
お米はカロリーコントロールがしやすく、増量期でも減量期でも取り入れることができます。実際、減量末期でも1日に600gのお米を摂取していましたが、しっかりと絞り込むことができました。
日本の食文化は、朝ご飯、昼ご飯、夕ご飯というように、お米が主食の中心にあります。このことを考えると、私たちの身体には遺伝子的にもお米が合っているのではないか、と感じることさえあります。
もちろん、「お米を食べなければいけない」というわけではありません。増量期にはパンやラーメンも楽しみますし、食事に縛られることなく自由度を持ってバランスを取ることが重要です。
食事の軸をしっかりと定めつつ、無理なく、そして楽しく食べる。それが私のボディビルディングにおける、最も大切な食事のルールです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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