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ただの薬剤師がボディビルチャンピオンになるため 8初めてのコンテスト編

こんにちは、ボディビルディングをしている筋肉薬剤師の北川です。 今回は初めてのコンテストの時のお話です。

全力でやることに意味があった。そして、負けたことにも大きな意味があった。

忘れもしない2023年7月9日、大阪府クラス別ボディビルコンテスト当日。
初めての大舞台、何をどうすればいいのか全てが未知で、朝から終始緊張しっぱなしでした。コンテストの舞台に立ち、勝利を目指して挑んだ瞬間はまるで夢の中にいるような気分でした。

ファーストコールで名前が呼ばれた時、「もしかしたら勝てるかもしれない」という希望が湧き上がり、手に届くように感じました。しかし、最後の最後で結果は2位。表彰台に立ちながらも、頭の中は真っ白で、心に空いた穴を感じていました。

コンテスト終了後の放心状態
結果を受けての放心状態は人生で初めての経験でした。悔しすぎて、つい涙がこぼれ落ちてしまいました。あの瞬間の悔しさは、言葉では表しきれないものがあります。しかし、そんな私を救ってくれたのは、コーチの言葉でした。

「悔しいと思えるのは、それだけ全力でやり切った証拠だよ」

その言葉に心が少し軽くなりました。そうだ、自分は全力でやった。だからこそ、この悔しさがあるんだと、自分の努力を認めることができました。

負けたからこそ得たもの
この負けが、私に大きな変化をもたらしました。もしあの時、勝っていたらどうなっていたのか。おそらく、満足してボディビルディングの道を辞めていたかもしれません。しかし、負けたことで自分を見つめ直し、さらなる高みを目指すことができました。

コンテストの翌日からは、新たな目標が心の中に明確に描かれていました。来年のクラス別大会で優勝すること。今度こそ1位を勝ち取るため、今年以上にやれることは全てやり切ろうと強く誓いました。悔しさが私のエネルギーとなり、トレーニングの質も向上し、身体だけでなく心の強さも鍛えられていくのを実感しました。

負けが生んだ「勝負魂」
高校を卒業してから、勝負の世界からは長らく遠ざかっていましたが、この経験を通して、自分がやはり「勝負事」に向いている性格だと再認識しました。負けることの悔しさ、そして勝つための努力を積み重ねる過程。その一つひとつが私の人生を豊かにしてくれたのです。

あの日の敗北は、ただの薬剤師であった私に新たな道を示し、勝負の舞台に再び引き戻してくれたターニングポイントだったように思います。ボディビルディングに出会い、挑戦したことで、自分自身の限界に挑むことの素晴らしさを改めて感じることができました。

負けたことは決して無駄ではなく、むしろその悔しさが次の挑戦への力となり、今の自分を形成していると感じています。人生には負けることも必要な時がある。その意味を、私はこの初めてのコンテストで知ることができました。

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北川俊一 | 筋肉薬剤師
最後まで読んでいただきありがとうございます。 自身で学んだことや感じたことを書いていきます。 時間があったらまた遊びに来てください。