ただの薬剤師がボディビルチャンピオンになるまで18 限界を超える20日
日本選手権への挑戦:限界を超える20日間
2024年8月18日の関西大会が終わり、次に目指すは9月8日に開催されるボディビルディング日本選手権大会。「日本選手権で結果を残す」という一念で、この20日間を挑戦に捧げました。
関西大会での疲労が抜けきらない状態にも関わらず、日本一への道はさらに険しいものになると覚悟していたので、日々のトレーニングや食事も一層ストイックに。
可能な日は「ダブルスプリット」を導入し、朝トレーニング、昼トレーニングと2回に分けて取り組みました。
筋肉を限界まで追い込むこのスケジュールに体は悲鳴を上げ、エネルギー源としてお米600gのみで過ごしながら、毎日のトレーニングを完遂する。
この過程は、肉体の疲労だけでなく精神的な限界にも迫るものでした。
そんな時、私の心の支えになったのが、2023年ボディビルディング日本選手権大会の映像でした。
気持ちが折れそうになるたびに動画を再生し、100回以上も見返しては、「必ずファイナリストに残るんだ、最後までやり切るんだ」と自分に言い聞かせました。
あの舞台に立つ自分を何度も想像し、そのイメージを心に刻むことで、最後の一踏ん張りができたのです。
その20日間、駅の階段を上がるだけでも手すりがないと動けないほど疲弊していた日もあり、寝つけない夜も続きました。
しかし、私はその一つひとつを「悔いなくやり切るための一歩」と捉え、やれることはすべてやり尽くしました。
これほどまでに「やり切った」と実感できたことは、ボディビルの道だけでなく、人生そのものにおいても大きな糧になりました。
この経験を胸に、日本選手権という夢の舞台でどこまで通用するか、自分の力を試してきます。
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