![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/41025911/rectangle_large_type_2_de189fddfe39b43e84281250d2eb5ae6.png?width=1200)
経験ゼロからライブ配信の失敗を重ねて
この記事は、ライブ配信アドベンターカレンダー2020 の18日目のブログです。
昨日17日目の @youtoyさんの記事もぜひご覧ください!
みなさん、こんばんは。
渡辺俊平です。(@ShumpeiWatanabe)
UiPathというRPAソフトウェア企業の公式コミュニティ「UiPath Friends」にて取り組んだ、ライブ配信における失敗談や学びを共有いたします。
コミュニティのライブ配信を13回行い、うち1回は天神放送局さまにご協力をいただきました。このような機会をいただき改めて感謝申し上げます!
1. ライブ配信をはじめたきっかけ
実は、昨年2019年12月頃から簡易的なライブ配信に取り組んでいました。
「東京で開催するイベントを大阪でも見たい!」という関西の運営メンバーの一声から取り組みが始まりました。(当時ライブ配信経験はゼロ、やればなんとかなりそうだと思っていました。) いざ、東京会場からライブ配信、関西ではパブリックビューイング。関西で開催するときは会場から配信して、東京でのパブリックビューイングを少人数で実施していました。
構成はいたって簡単なもので、会場の様子をビデオカメラで映して音声を流す方式です。スライドとスピーカーも一緒に映すため、配信側ではスライドは見にくく、ライブ配信はサブの位置づけでした。それでも、パブリックビューイング会場は盛り上がり、メンバー同士のつながりが生まれたのは良かったです。
ライブ配信映像 - 2020年1月30日
写真右下のカビデオメラで撮影、PCに取り込んで配信
2. 転機は3月の天神放送局さまとの出会い
時は2020年3月5日に向けてリアル開催しようと準備を進めていたコミュニティイベント、状況的にそのまま行くか?中止するか? 難しいい判断に悩まされていました。そんな中、運営メンバーの浅利さんに、天神放送局の新藤さん、松井さんをご紹介いただき、本当にありがたいことにコミュニティの配信をお手伝いいただけることになりました。
いざ、運営とスピーカーのみ集まってのライブ配信として当日を迎え、コミュニティの関係者全員がぶったまげる圧倒的な配信クオリティ! !
当時はTwitterタイムラインを画面には表示していなかったものの、参加者のTwitter発信はそれまでのコミュニティ史上最大に盛り上がり、ライブ配信の可能性と手応えを実感した1日でした。天神放送局さまには本当に感謝しております!
ライブ配信画像 - 2020年3月5日
コミュニティ名物?の集合写真が撮影できないものの、オンラインでも集合写真をという想いから、フォトレコが爆誕しました!
<UiPathFriends:オンライン集合写真>
— Tsutomu Asari🎄 (@RPALTy_D) March 5, 2020
ツイートして下さった皆さんも強制召喚!
皆さん、沢山のツイートありがとうございました!
m(_ _)m
【オンライン集合写真】の完成です✨🤖✨#UiPathFriends #誰でも配信 #RPAフォトレコ pic.twitter.com/xU6GIOosOw
3. 失敗の嵐!
ここから完全オンライン開催に向けて、本格的にライブ配信に挑戦していきましたが、数々の失敗を重ねました。ひとえに自身の配信スキル不足によるところが大きいですが、これから取り組まれる方の参考になされば幸いです。
目指した映像は、プレゼン資料の共有、スピーカーのカメラ映像と音声、Twitterタイムラインの表示です。今でこそ確立されてきた絵作りだと思いますが、これを自分で配信できるようになるまでに、技術面から運営面、初歩的なところからオペレーションミスから、設計のミスまでだいぶハマりました。
目指したライブ配信映像 - 2020年10月16日
以下はライブ配信をする際の検討事項ごとに、わたしがハマったポイントの一覧です。Zoom経由でYouTubeに配信する方法は比較的スムーズにできたのですが、コミュニティでは、双方向性づくりとアウトプットの推奨、それらの外への拡散を大切にしたかったため、OBSを使った映像づくりと配信をベースとしています。特にハマったポイントについてご紹介します。
①OBSの設定と操作
動画の配信ミス
4月の時点で映像出演を希望された登壇者から動画を預かり配信を開始するものの、音声ループを避けるために映像のみで確認、終了する前に切ってしまった。
→ 現在のOBSでは、動画の再生時間が見えるバーがあるからわかりやすく
OBSのシーン設定を配信開始直前に消してしまった
開始前に一時離席する際に、弾みでDeleteキーを押した後にタイミング悪くEnterキーを押してしまい、仕込んでおいたシーンが吹っ飛ぶ緊急事態に... 急いで作り直しましたが限界があり、その後の配信オペレーションも焦ったせいでミス多発でした。
→ シーンコレクションで保存、切り替えができる
音声ソースの切り替えミス
動画ソースから再生後にスピーカーの音声を配信する際に、音声ソースの切り替えミスで音声が出ない。(音声は配信PCでもZoomに入り、デスクトップ音声を流す設定の時)
→ 切り替え時の配信側の音確認が必須
OBSのフリーズによる配信一時停止
会社からの配信時、8GBのGPUを搭載するハイスペックゲーミングPCから配信するもOSBがフリーズ。(Full HDのカメラ映像を取り込みつつ、シーン修正を並行でしていたためと思われる... ) 幸いOBSを再起動したら途中から配信が継続されてYouTube側で配信URLを再発行する必要がなくて助かった。
→ 配信PCの処理はできるだけ下げる or ATEM mini pro から配信
②ハードの基本と機材構成の理解
・カメラ映像はHDMIケーブルでビデオキャプチャ経由でPCに
→ USBじゃダメなの?
・マイク音声はオーディオインターフェースを介してPCに
→ イヤホンの穴と違うのか? オーディオインターフェースって何?
当初こんなレベルからスタートしたので、OBSへの映像と音声ソースを取り込む時点で苦戦。ハードウェアの基礎理解と接続が超大事と実感した日々。
リアル会場での配線 (会場スピーカー & YouTube配信側に音を出す)
会場マイクで音を拾って出力しつつそれをPCに取り込むときの配線に苦戦。
→会場のマイク出力を会場スピーカーとオーディオインターフェースに組み込んでPCに流すことで解決
③運営面
配信オペレーションと他の役割の兼任
配信のみでいっぱいいっぱいな人間が下手に兼務すると、高い確率でミスが発生します。
配信+司会、配信+プレゼン、配信+運営など、色々な組み合わせを経験しましたが、やはり配信オペレーションは専任で担当することが望ましいです。映像&音声、Twitterの監視、進行にあわせた画面切り替え、YouTube管理画面など常時見る必要のある画面が多くこれだけでも集中力を要する役割のため、他の役割と兼任はオススメできないです。もちろん、コミュニティによっては配信スキルを持った方が少なかったり、運営メンバーの少ないケースもあると思いますので、そういう場合は配信クオリティを少し下げることも必要かもしれません。
トラブル発生時バックアップと連絡ルート
トラブル時に一挙に連絡がたくさん来て処理しきれない
音が出てない!画面映ってない!配信切れた!時間変わったけどどうする?いつ始める? 通知が鳴り止まなくて、一人の人間の処理能力の限界を感じました。バックアッププランとトラブル時の対応や連絡ルートも事前に決められていれば良かったと反省です。
④その他
・スピーカーがYouTube配信を見て、テンパる
→ Zoomに全力集中いただくように伝える。
(YouTube見ないで、と伝えると見たくなる人もいらっしゃる。)
・720pの配信だと小さい文字が読めない
→ 1080p推奨
・リハーサル命
→ リハしてもトラブルは起きるが、しないとミス発生の可能性は高まる。 スピーカー慣れしていて、リハ無しでOKという方ほど、当日に失敗するケースも...
4. ライブ配信をきっかけとしたライトサイド
数々の失敗でコミュニティ関係者にはご迷惑をおかけして申し訳ございません!しかし、ライブ配信にチャレンジしたこと、このトラブル対応よって生じた明るい話をお伝えします。失敗を乗り越えて、それ以上にプラス面を実感できるのではないでしょうか。
地域の垣根と時間を越えた!
全国から参加できるように。海外からの参加者も!
アーカイブ配信やTwitter TLを追えば、時間も越えられる素晴らしさがある!
ライブ配信をきっかけとした新たなつながり
天神放送局
コミュニティ放送部(3回目に参加)
ライブ配信アドベントカレンダー 参加者のみなさまとつながり
トラブル対応力アップ
何かあれば即起動修正できる瞬発力も身につきます。
トラブル時に生まれたコミュニティの結束力
ライブ配信一時停止した際に、コミュニティメンバーが、この場をつなぐためにXXXについて、みんなでTweetしよう~! って言ってくれました。Tweetで場をつなぎ、トラブルで離脱せずに支え続けてくれたメンバー、見続けてくれた参加者に本当に感謝です。
失敗に対して寛容になれる
失敗しすぎて怒られることもありましたが、優しく声をかけてフォローしてくださる方々いて心暖まりました。失敗は自分が一番よくわかっていますから後者でありたい。多数の失敗経験を通じて今年改めて心底身に染みました。失敗を恐れて何もしないよりも、挑戦することが素敵!失敗は次にいかそう!
(ライブ配信イベントは少しトラブルがあるくらいが、臨場感があって親身になれると感じてしまう最近です)
5. 2021年のライブ配信チャレンジ
自身の配信スキルの向上はまだまだ道半ばですが、より良いコミュニティづくりにつながるようなライブ配信について、2021年に向けてチャレンジは続けていきます。
①コミュニティ内でもライブ配信ができる人を増やす
→ ひとり配信のミス防止と自走するコミュニティづくりに向けて
②ハイブリッド配信スキルの向上
→ 2021年はハイブリッド配信が標準になるか?
③新しいツールへの対応
→ 海外では新しいコミュニティツールが出てきていて、会社のグローバルチームではCMX Connectでおなじみ(?)の Bevyのプラットフォームを使い始めました。使いこなせるか?
コミュニティのライブ配信では、コンテンツの魅力度をより上げていくことは必須ですが、これを同時に参加者同士が学び合いつつ楽しんで交流できるようなライブ配信づくりに挑戦していきたいです。ライブ配信のあり方というより、より良いコミュニティづくりを探求、実践し続けるのみかもしれませんね。
さて、アドベントカレンダーを埋めた2020年12月18日は、私の関わるコミュニティの2020年最後のライブ配信イベントです。(今日は失敗したくない!)
2020年、ライブ配信に関する貴重な情報を発信してくださった皆様、本当にありがとうございました m(_ _)m
またライブ配信にチャレンジされた全ての皆様、本当にお疲れ様でした!
いつかオンラインだけではなく、リアルでもお会いできる日が楽しみです。
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました!
明日12/19(土)は、 JBUG の西馬さん(@beppu01) の記事もお楽しみに~!
おまけ:配信の裏側
配信の裏側🎥💻🖥
— Shumpei Watanabe🤖12/18 UiPath Friends (@ShumpeiWatanabe) June 12, 2020
すこし画面崩れたけど大きなトラブルもなく、配信スキルもアップ中😆
PC 3台、スマホ 2台でテンパるとどこ見て良いかわかんなくなる(笑)
あ、配信にRPAは使ってません🤖#UiPathFriends #UiPath #RPA pic.twitter.com/IA5AA8MUHo
前夜祭はひとり配信担当😆🎥💻
— Shumpei Watanabe🤖12/18 UiPath Friends (@ShumpeiWatanabe) October 16, 2020
いつもバタバタでテンパります😅#UiFes #UiPathFriends #UiPath pic.twitter.com/5mcPzm2Xgp
配信の裏側🎥🖥
— Shumpei Watanabe🤖12/18 UiPath Friends (@ShumpeiWatanabe) August 28, 2020
本日はYouTube配信ないけど、意外に見るウィンドウ多かった😅#UiPathFriends #UiPath pic.twitter.com/8K81oDjtVE