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結局「仕事にはなんでコミュニケーション力が大事なの?」長年の経験から見えてきたこと

仕事にコミュニケーション力が大事というのは言わずもがなですが、新卒の就職活動とかでも「もうええでしょ」というくらいに面接はコミュニケーション力を見られているという話はされますよね。実際に、あの場におけるコミュニケーション力は質問されたことに対して、求める回答を出せるかという、いわばロジカルシンキングに近いものであることは言うまでもありません。私自身、社会人になり面接をする側にまわったことは幾度もありますが、やはり、まずはこちらの質問に答えが返ってくるか、話の筋が整理されているかは見ますし、ここが及第点になるのは間違いないです。中途採用だと職歴の比重は大きくなりますが、新卒面接はほぼここなんじゃないかと思います。

なので、順立てて話すスキルは面接などの入り口のみならず仕事をしていくわけでももちろん大事なわけです。さて、ここまで話したところで、長く社会人生活をしてコミュニケーションが大事って言われる本質ってこれだよなというものが幾つか頭に浮かんだので書いておきます。ここで結論めいたことを書いてしまうと、ロジカルなコミュニケーション力はある程度は経験とともに身に付くが、コミュニケーションの本質はその先にあるということです。

仕事はチームプレーが基本である

ものすごい当たり前の話なのですが、これに尽きるかなと。

個人ではなくチームで成果を出すことの必要性

自分の仕事を振り返ってみても一人で完結するものが少ないです。むしろ、体感では全くないのでないかと思います。複数の部署や異なる専門分野の人々が協力しながら仕事を進めます。多様な知識やアイデアを持ち寄ることで、革新的な成果が生まれるからです。そのため、個人のスキルよりも、チーム全体のパフォーマンスが重視される傾向にあります。少し話はずれますし、その内容の是非はともかく青山学院大学の競技部監督の原晋さんが自著でマラソン選手が会社で出世しない理由に「辛抱強く何かを成し遂げることは得意だが周りとネットワークを作って進めるのが苦手」ということを挙げていたのは印象に残っています。

他人の意見を聞ける力の重要性

多様なメンバーが集まるチームでは、意見の衝突が避けられません。しかし、衝突を単なる対立で終わらせるのではなく、建設的な議論に変えるスキルが求められます。違う意見を否定せずに傾聴し、お互いの意見を理解した上で協調できる人は、チーム全体の信頼を高めます。

また、意見を聞ける力がある人は、周囲の人からアドバイスや情報を得やすくなり、それが仕事の成果に直結します。ビジネスの現場では、一人で解決できない課題に直面することも多いため、周囲との協力が不可欠で年齢が若かったりすると(自分がそうだったのもあるのですが)、なぜだか自分の意見が絶対正しいと思って相手の意見を無下に否定してしまったりするので気を付けてくださいw

情報収集力が仕事の品質に直結する

情報量が多い人は多様な解決策を見つけられる

情報を多く持つ人ほど、問題解決の幅が広がると私は信じております。たとえば、業界の最新動向や過去の成功事例に精通している人は、新たな課題にも柔軟に対応できます。こうした情報は、日常の会話や雑談の中で得られることも少なくありません。そのため、他者とのコミュニケーションが積極的な人ほど、自然と情報量が増え、優れた解決策を思いつきやすくなります。よく、会社の上位レイヤーの方の視座が高い、あるいは「視座が~」と口にしてるのを見たことがありますが、あらゆる部署やメンバーから意見を聞く場があるので、それだけ自分の中に比較対象を持っているからだと思います。

やや主観も入りますが、まず、オープンな態度で周囲と接することが大事なのかなと思います。1億年前(!?)くらいから言われる報告・連絡・相談(報連相)を適切に行うことで、周囲から信頼を得て、重要な情報が集まりやすくなります。また、自分から積極的に質問し、フィードバックを求める姿勢も大切です。これにより、自分の視野を広げると同時に、相手から信頼を得ることができます。よく「仕事が早い人はレスポンスが早い」と言われますが、あれはレスポンスが早いことによって物事が進むスピードが早くなるという事後的な効果もあるのですが、一番の効果はそういう人と周りから認識されることで「まずはあの人に聞いてみよう」とコミュニケーションコストを下げていることだと思います。

信頼は純粋な力量だけでは得られない

任される仕事は信頼から生まれる

まずは「バッターボックス」に立てるかです。どれだけ優れたスキルを持っていても、周囲からの信頼がなければ、重要な仕事を任されることはありません。特に新卒社員にとっては、日々の小さなタスクを着実にこなすことで信頼を積み重ねることが重要です。「この人なら任せても大丈夫だ」という安心感を持ってもらえるかどうかが、チャンスを得る鍵になります。

信頼を築くための日常的なコミュニケーション

信頼は、一朝一夕で築けるものではありません。日常の些細な会話や、業務の中での報告・連絡・相談が、信頼を積み上げる基盤となります。誰しもが他の人に細かいことを言われずに、自分の判断と裁量で仕事を進めたいと思うと思います。そのためには、自分から上司には報告をこまめにしておくとかすると、「勝手に報告してくる人」というイメージが周りにつくと案外細かいことは言われなくなるものです。

まとめ

コミュニケーション力は、単なる会話の能力にとどまらず、チームで働く力や信頼を築く力、情報を収集して活用する力と深く結びついています。新卒面接で企業がコミュニケーション力を重視するのは、この力が仕事を円滑に進め、成果を上げるための基盤となるからです。私もまだまだ未熟ですが真の意味でのコミュニケーション力を付けたいですね。


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