グッバイ、資本主義。
NHKでマネーワールドという番組を見た。
「中くらいのボート、小さなボート…。様々なボートに人が乗っている。彼らはみんな幸せそうだ。もしかしたら、私よりもね。」
とある大富豪の言葉だ。
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この地球では、たった62人の富豪が、最貧層35億人分と同じだけの富を所有している。
62人の富豪は、一人あたり3兆円という資産を抱えている。
それに対して残りの35億人は、たったの5万円である。
この歪な世界を作り出したのは、私たち人間であり、人間が作り出した資本主義というシステムである。
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異様だ。
偏っているし、不平等だと感じる。
しかし、現代のシステムでは、このような偏りは、「自然」に起きてしまう。
お金がお金を生む。
それが資本主義の本質だからだ。
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お金が欲しい自分がいる。
もう片方で、僕は頑なに幸せを求めている。
そしてなんとなく、その2つの欲求というのは矛盾している気がする。
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世界は徐々に、目的を再発見しようとしている。
お金がお金を生み出していた時代から。
「本当に大切なものは何か?」
そう問いかけるようになった。
価値のあるモノにこそ、スポットライトが浴びるべきだ。
例えばメタップスの佐藤さんは、それを「価値主義」という言葉で表現しているが、非常にしっくり来る言葉だ。
あるいはシェアリングエコノミーという概念も、ある意味で資本主義へのアンチテーゼなのではないかと僕は思っている。
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革命はゆっくりと、しかし着実に起きている。
それはいつの日か、「グッバイ!資本主義!」という怒鳴り声とともに、あのベルリンの壁のように、叩き潰されるのである。
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