1月2日(月)の日記
冬休みに入って昼夜逆転ぎみだったけど、ようやく10時に起きることに成功した。2日後には仕事始め。5時に起きられる気がしない。
まだ昨日の気圧変化を引きずっているのか頭が痛い。考えさせられる文章は入ってこないかもと思い、『まっくら』は中断して『犬を盗む』を読む。
表紙の犬かわいい。飼ったことはないから、むかし犬カフェで撫でたふわふわの毛を思い出しながら読む。やんちゃな子が唾を飛ばしながら吠えていて、その匂いが人間のものとほぼ同じだったことを思い出す。
『犬を盗む』は殺人現場から消えた犬のゆくえを追いながら犯人に迫るミステリー。構成に無駄がなく、精巧な折り紙の展開図みたいだ。
読みながら、つけっぱなしのテレビから高校サッカーの実況が聞こえてくるんだけど、選手の名前が今どきで気になる。「ルキ」さんとか「トウハ」さんとか。お洒落だな。
夜は都内の実家に帰り新年会。年に一回のお勤め。離れて暮らす年月が長くなるほど、家族に会うのが苦手になる。こころを無にしてやり過ごした。
帰宅して最後にとってあった『犬を盗む』のエピローグを読む。ミステリーらしいはらはらドキドキ、私でも推理の余地がある絶妙な伏線、そしてあのラストとエピローグ。「楽しかった!」と言い切れる最高のエンタメだった。お正月に読むのにふさわしい1冊でした。
明日は『まっくら』にもどるぞ。