【新時代の主役】初陣戦3on3観戦記事
新時代の主役発売。8/27。大宮PAOの地に100名以上の海賊が集結しました。
前環境を席巻した白ひげ、ゾロ、レベッカなどに対し、三船長のロー、新時代の主役からサカズキやエネルたちがどこまで戦えるのか。
初陣戦3on3を一緒に見ていきましょう。
リーダー分布
三船長のローが最大勢力。エネル、サカズキと新時代のリーダーが続きます。前環境からはカタクリ、白ひげも一大勢力を誇ります。
決勝進出リーダー分布
赤紫ロー4
エネル4
サカズキ3
紫ルフィ2
カタクリ2
ドフラ2
ベロベティ2
白ひげ
赤紫ルフィ
多種多様なリーダーが環境にいましたが、決勝進出7チームに着目すると、生き残ったリーダーは絞られます。
最大勢力のロー、エネル、サカズキが順当に決勝進出。紫ルフィや緑紫ドフラミンゴも使用者数が少なかったにも関わらず、それぞれ2名ずつ決勝進出となりました。
第五ラウンド なつてる(紫ルフィ)対 やぶ(サカズキ)
全勝卓に座るなつてるはここまで紫ルフィで4戦全勝。
「今日(の成績は)いくつ?」
なつてるの問いに
「恥ずかしくて言えない」
と返すやぶは青黒サカズキを操る。
安定したドン加速から強力なキャラを展開する紫ルフィに対し、相手キャラを徹底的に除去し続けたいサカズキ。
新リーダー同士の戦いの火蓋が切って落とされる。
先手をとったなつてるは2ターン目にリーダー効果からページワンスタート。後手のやぶはクザンでターンを返す。三千世界やティーチ(リーダー効果込み)などでしか先手2ターン目のページワンを返せないのが厳しいところ。
3ターン目に再びルフィのドン加速からキングでクザンをKO。
「強いね!」
やぶがこの動きに驚嘆する。
紫カイドウには、鬼ヶ島→キングの黄金ムーブがあった。
ルフィでは、ページワン→キングにアップデートされている。
生き残ったページワンの7000パンチが早々とやぶのライフを2に追い落とす。
クザンを失ったやぶは6サカズキでキングを討ち取る。動きとしては許容範囲だが、討ち取れなかったページワンがガンとなる。
なつてるは三度目のドン加速から7キッドを追加する。ページワンの攻撃は防がれるものの、強化されたリーダーの攻撃でやぶのライフは1。危険水域に突入する。
「次、もう10ドン?」
「命削ってブーストだね!」
ルフィのドン加速高カロリーキャラ連打戦法を打破すべく、やぶはつるで7キッドのコストを下げ、再び6サカズキで討ち取る。
しかし、サカズキとリーダーの攻撃を耐えきったページワンが相変わらず目の上のたんこぶとして残ったままだ。
生き残ったページワンが9000パンチで襲い掛かる。これでやぶのライフはついに0へ。手札は6枚。全力パンチで詰ませられるかどうかを検証し、なつてるが選んだのはクイーンを出してからリーダー5000パンチ。
やぶがリーダー能力で2000カウンターを捨てていたことから、手札には潤沢な2000カウンターが抱えられていると読んだからである。
やぶはサカズキたちをページワンに差し向けるが、潤沢なカウンターに阻まれる。強固なページワンを、リーダーの10000パンチでようやく撃破する。そして、ボルサリーノで全力パンチを防ぐ体制を整えた。
なつてるにはリーダーとクイーンに5ドンずつ振り分けて殴る選択肢も存在したが、やぶの手札が6枚と変わらない以上、無理に仕掛けるのは得策ではない。
温存していた9カイドウでサカズキをKOしながら突っ込ませる。
やぶはボルサリーノでカイドウを防ぎ、リーダーとクイーンの攻撃にはカウンターを合わせる。
やぶはクイーンを討ち取ろうとするも、熱息に阻まれる。サボ、レベッカとブロッカーを並べて反撃の機会を伺う。
なつてるのカイドウアタックにはレベッカが差し出され、リーダー11000はサボが。クイーンを立たせたままターンを返す。
やぶはリーダー能力を起動し、引いてきたカードでは逆転が不可能と悟り、敗北を認めた。そして公開した手札には、なつてるの読み通り大量の2000カウンターがあった。
第六ラウンド 森忍(赤紫ルフィ)対 ほりけん(ベロ・ベティ)
前環境ではエースを操り、決勝大会ベスト4に進出した森忍が新しく握りしめるのは赤紫ルフィだ。ドン加速からニカルフィが駆け巡る。
「今日5-0です!」
対する強豪ほりけんが握るのはベロ・ベティ。トリガーからもキャラを並べ、一気呵成に畳みかける。
「今日1-4です…チームメイトががんばってます!」
果たしてジャイアントキリングとなるのだろうか。
ナミからニカルフィを確保し、次のターンにはそのナミとリーダーで攻撃。あっという間にほりけんのライフが2になるところから始まる。もっともこのトリガーからシャーロット・スムージーが登場したので、逆襲の準備も着々と整っている。
ほりけんはイワンコフを盤面に加え、力を貯めている。
森忍もオールサンデーを追加し、ニカルフィの大技に向けていく。
ほりけんはイワンコフに2ドンをつけて能力を発動する。出てくるのはカラス。そして、手札からもう一体のカラスを追加する。これでルフィのパワーは4000。スムージーとリーダーの攻撃は防がれるものの、イワンコフが通ってライフは2へ。
「これで手札は・・・?」
「4枚です!」
ベロ・ベティにはリソース回復手段がほとんどない。言ってしまえば片道切符の特攻隊だ。
オールサンデーの7000パンチでライフは1へ。ここでブロッカーサンジがめくれる。リーダーの8000パンチをこのサンジが早速受け止める。
チョッパーを出し、3ドン浮かせて革命軍たちの総攻撃に備える。
ターンを返すと後がないことを薄々と悟るほりけん。まずはリーダーでオールサンデーを攻撃して様子を見る。素直に彼女がKOされると、カラスが9000で攻撃。これはチョッパーが受け止める。
ここでついにベロ・ベティの能力起動。
カラス8000パンチでルフィのパワーは再び4000へ。まずラディカルビームとカウンターが飛んでくる。
イワンコフとスムージーの8000パンチが通ってライフは0へ。
そして、イワンコフの能力からイナヅマが速攻8000で駆け抜ける!しかし、この攻撃にはラディカルビームと2000カウンターが合わせられる。
ターンが帰ってきた森忍は予定通りニカルフィを降臨させ、そのまま決着をつけた。
準々決勝 てっちゃん(赤紫ロー)対 ひつじ(サカズキ)
赤紫ローもサカズキも相手キャラを除去し続け、自分だけは展開して差を広げていくという点では似通っている。
ローはパワー5000キャラを複数並べていくのに対し、サカズキは高パワーのカードを1体ずつ並べていく。そのため、5000アタック連打で先に仕掛けられるローが有利だと言われるが果たして・・・
「先行のハズ!・・・マリガン」
じゃんけんに勝ったひつじは手札を確認するとマリガンを宣言する。
対するてっちゃんは、
「キープで!」
マリガンスタートのひつじは1ターン目も2ターン目もリーダー能力を使って攻撃するだけで、ドンは一切使うことなく終了。
てっちゃんは海は海賊が相手で手札を整えると、2ターン目には6000パンチから3ローと順調な立ち上がりを見せる。もっともこの6000パンチは
「ダメ!」
と、ひつじが力強く2000カウンターで守る。
リーダーの攻撃でてっちゃんのライフは早くも2へ。もっともローにとってはリソース確保のため、序盤の2点受けることはやぶさかではない。
ゼフが3ローを戻し、いったんひつじが盤面を掌握する。
てっちゃんはリーダーと速攻ゾロの攻撃でひつじのライフを3に。ゴードンでゼフを対象にとり、リーダー起動で吹き飛ばすと、先ほどの3ローが再びやってくる。
盤面はてっちゃんのものに。
ひつじはリーダーの攻撃でゾロを狙うも、これは弾かれる。大噴火をゾロに
向けてコストを1へ。
「トップで引いた!!!」
ルッチを引き込んだことで、リーダーでコストを下げておいたローとゾロを一網打尽にする。
キャラを一気に失って厳しいてっちゃん。円卓をルッチに当て、リーダー能力で吹き飛ばした後には速攻ゾロが再び。リーダーの攻撃と合わせてひつじのライフを1に追い詰める。
このまま押し込めるのか。
リーダーの攻撃をゾロに向け、着実に手札を剥がすひつじ。青ボルサリーノでゾロを飛ばし返す。
ひつじはリーダー7000パンチ。これは2枚がかりで防がれる。ガンマナイフをボルサリーノにあて、リーダー起動で再び飛ばす。そして出すのは4ロー。ひつじの手札が6枚に調整されていたため、能力は不発に。
ここまでドンを加速するカードを一切引けなかったため、てっちゃんのドンがついに0になってしまう。
ひつじはこの隙にゼフとサボを展開し、4ローを戻しながら守りを盤石にする。
てっちゃんはリーダーで攻撃するも当然防がれる。
ひつじはリーダーとゼフで攻撃すると、さらにサボとボルサリーノを追加する。ブロッカーが3体。
どうやっても超えられないと悟り、てっちゃんがここで投了を宣言する。手札には円卓やガンマナイフがひしめいていた。
準決勝 ひらい(エネル)対 かじゅまる(緑紫ドフラミンゴ)
強豪ひらいが操るのは今回2番人気のエネル。あまりにも防御力が高い。特に赤いデッキへの耐性が目を見張る。
5000連打のゾロではライフが0と1の往復を繰り返してしまう。高火力を出せる白ひげはライフを0にできたとしても、カタクリやヤマトでライフをリセットされるのが絶望をもたらす。
一方かじゅまるが握るドフラミンゴもベビー5で強化された。環境から赤いデッキが減り、1コスキャラも少なくなっているため、ベビー5のようなキャラは活躍の場が広がる。
また、必殺10ミンゴへのアクセス手段が増えたのもデッキパワーを強化している。
両者パスからスタート。
ひらいはシュラからゲダツを加える。ドフラミンゴのナミを撃ち落す算段だ。
かじゅまるは相手の攻撃を受けてライフを3に減らしておいたので、ナミではなくビンズを繰り出す。
リーダーの攻撃でライフを2に削ると、ゲダツをそのまま出すことに。
かじゅまるはリーダーとビンズで攻撃。トリガーからサンジとシュラがめくれるも、特に気にせずテゾーロを加える。
ひらいはサンジ達で攻撃するも、雷鳴八卦などで防がれる。6コストの方のペロスペローを加えてサイズで押し込む構えだ。
かじゅまるはビンズたちで攻撃を試みるが、ライフが0から1の往復を味わうことに。ひとまずフィルムルフィから温存していたナミを展開し、ウタを加える。
ひらいはヤマトでナミをKOし、ライフを2に回復する。ペロスペローの攻撃に磁気砲が当てられ、サンジがレストに。
かじゅまるはビンズとリーダーの7000パンチで0→1の往復を再び味わう。テゾーロの攻撃は弾かれるものの、ルフィの攻撃が通って0へ。フィルムルフィをお代わりし、先ほど加えていたウタをお供にする。
これで守りは盤石だ。
ひらいはゲダツ、サンジ、リーダーと顔面を狙うものの、フィルムルフィたちに阻まれる。ペロスペローの攻撃も弾かれ、ヤマトの攻撃にもウタが身代わりとなる。
再びヤマトを場に出し、ライフを1へ。
かじゅまるは生き残ったビンズ、リーダーの攻撃でライフを0にすると、テゾーロ9000パンチで止めを刺した。
決勝 りゅっぴー(赤紫ロー)対 かざま(エネル)
異世界転生。
ワンピカードはあまりにも面白い。他のカードゲーム界からやってくる転生者が後を絶たない。
かく言う筆者もマジック・ザ・ギャザリングからの転生組の一人である。のめりこみすぎて、もといた世界に戻れなくなった。異世界転生はある意味危険なのである。
決勝戦の席に座るりゅっぴーとかざまは、二人とも遊戯王からの転生者である。
「5勝2敗。エネルにだけ負けてます。」
りゅっぴーはかざまのエネルを見て苦笑いする。
「ツイッターで最初エネル弱いって書かれていたけど、そんなことないと思ってた」
転生者ならではの着眼点で、独自のチューンアップを施したエネル。決勝の席に座っていることが正しさを物語っている。
それに加え、使用者ランキング2位。識者たちはいつしかエネルの強さに気付いていたのだ。
じゃんけんに勝ったかざまが機嫌よく先手を宣言する。
「ゲダツだけ引けばいいんだよね?」
りゅっぴーが質問する。
「その後もちゃんと続かないといけないから、意外と要求値が高いんだよね」
果たしてゲダツは来るのか。
先手2ターン目。かざまがシュラからゲダツを公開する。
「やだ!どうすんの?」
静かな会場にりゅっぴーの悲鳴が響く。夢破れた者たちが会場を後にするので、決勝戦となるともなるとにぎやかだった会場も落ち着きを見せるのだ。
かざまはリーダーを殴らせることなくターンを返す。
「キャラを出さない選択肢なんてある?」
りゅっぴーは予約されたゲダツを前に思案する。
リーダーの攻撃後に渋々2000カウンター要員のカリファを出す。彼女なら討ち取られても被害は軽微との判断だ。
かざまはゲダツでカリファを討ち取ってターン終了。
りゅっぴーは5キッドを着地させる。リーダー能力でシュラを飛ばし、3ローと展開していく。
かざまは再びゲダツ。3ローを討ち取ってターン終了。
ゲダツ以外の動きを見せないかざまに対し、りゅっぴーはベポでドンを追加。ライフからカードを補充できていないため、リーダー能力を起動するのも割に合わない状況に追い詰められている。
「ごめんな・・・」
「やだ!」
りゅっぴーの拒否権を押し潰してヤマトが降臨する。5キッドがKOされ、盤面の戦力に大差がつく。
「手札何枚?」
りゅっぴーが尋ねる。
「9枚。1回ならいっか」
「あざっす!」
ババ抜きで7エネルと2億V雷神が落ちる。
「うーん・・・」
りゅっぴーは円卓をヤマトにあて、リーダー効果でヤマトを吹き飛ばし、赤い方の4ローと展開する。彼らが生き残れば反撃のチャンスが生まれる。
かざまがシュラからターンを始めると、
「ヤマトじゃなくてよかった!」
と、りゅっぴーが声をあげる。かざまは3枚目のゲダツを公開する。
「えっ?誰?」
そのままゲダツがブロッカーローをKO。2億V雷神でベポをレストすると、容赦なく殴って退場させる。
ここでかざまは一気にリーダーとゲダツたちで攻撃を始め、ライフを2まで削る。
やっと少し手札を補充させてもらえたりゅっぴーは反撃を試みる。リーダーの攻撃でかざまのライフが0から1へ往復。ローが7000で狙うも、ここは二枚で守られる。
詰みがなくなったことで方針転換。ガンマナイフからリーダー起動でゲダツを飛ばし、速攻ゾロで手堅くシュラも討ち取る。
相手がドンを構えていることから、かざまはキャラをせん滅しにいく。8カタクリでシュラをライフに埋め、負け筋を消した。
りゅっぴーはかざまの手札を確認し、目を数秒見つめる。
挽回できない大差を認め、投了を宣言した。
エキシビジョン~ハランボ式紫ルフィ
エキシビジョンではサイドイベントで優勝したハランボ選手の紫ルフィを紹介します。
本選でも使用者8人中2人が決勝進出。上位卓でもエネルや白ひげを粉砕する姿が見受けられました。
約束されたドン加速からの高コストキャラ連打で圧倒します。
有料ゾーンの内容は下記の通りです。
・基本的な動かし方
・採用カード解説
・魔改造案
・対赤紫ルフィ案(臨時執筆)
では、一緒に紫ルフィの海へ飛び込みましょう!
基本的な動かし方
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