第9回しゅーまい杯3on3観戦記事~あーる式カタクリ解説
8月5日。矢向青馬堂書店に29チーム、87名の海賊たちが集まりました。
三船長発売後初のチーム戦です。新リーダーは活躍するのか、また紫の新カードたちは環境に一石を投じるのか注目です。
デッキ分布
白ひげが最多勢力。ゾロが二番手で、カタクリとレベッカが続きます。
3回戦 あーる。(カタクリ)対 やぶ(白ひげ)
しゅーまい杯主催あーる。8/20に大事な大会を控えるため、今回は選手側としての出場だ。観戦記事席は初めてとなる。
やぶもチームが2連勝と調子がいい。従来は白ひげが圧倒的に有利との下馬評だったが、カタクリも6コスト8000を手に入れたことで、相性差は縮んでいる。
両者パス。戦いの口火を切ったのは先手のやぶだ。
白ひげ海賊団2発でジョズと4マルコを加え、7000アタックでライフを削る。トリガーからは何も捲れず。
あーるはタマゴ男爵を立てて返すのみ。
やぶは6000アタックから5マルコ。
あーるはタマゴ男爵6000からリーダー8000アタックでやぶのライフを1まで削る。そして2体目のタマゴ男爵を加える。本来なら6コストのペロスペローを立てたかったが、手札になかったためライフを一気に削るプランを取ったのである。
ライフが致死圏になってしまったやぶは、6000攻撃連打からイゾウでサッチを加え、4マルコを立てて詰みを防ぐ構えを見せる。
「手札12枚ぐらい?」
あーるの問いかけにやぶが一瞬固まる。
「12です!」
白ひげで横浜CSを突破したあーるにとって、白ひげ方程式を瞬時に解くのはあまりにも容易い。
5+経過ターン+ライフ削れた枚数-盤面のキャラ(イゾウを除く)-トラッシュ(白ひげ海賊団を除く)
今回は、
5+3(4ターン目。1ターン目から見て3ターンが経過)+6(ライフ0だから)-2(マルコが2体)-0(トラッシュは海賊団のみ)=12
白ひげ方程式を解けば、あとは手札を削るだけ。あーるはリーダー10000から圧力をかける。やぶはマルコでブロックし、蘇生。男爵たちが8000パンチを2発。やぶは毛皮強化とラディカルビームで難をしのぐ。
先手5ターン目。やぶは10枚の手札を抱えるが、あーるが展開よりも攻撃を優先してきたことから、マルコとリーダーで7000攻撃を仕掛ける。前者は防がれるもののライフを2まで削る。そして、サッチを着地させる。浮かせたドンは1。
10ドン。あーるは男爵たちで攻撃後、10リンリンを着地させる。これでライフは3に回復。
5マルコ7000の攻撃が2枚がかりで防がれたやぶは、ここであーるの手札枚数を確認する。残り4枚。もう2000カウンターはないと読み、リーダー6000パンチ。これにあーるが2000カウンターを捨てる。この時点で5枚目だ。
サッチの攻撃は通るものの、トリガーからブロッカーサンジが捲れてしまう。
慎重に守りを固めるべく、やぶは4マルコを2体追加する。
「手札何枚?」
試合が進み、白ひげ算の難易度が上がった。あーるは素直に枚数を聞く。
「6枚」
やぶはまだ堅い。
あーるは誰にもドンを一切つけず攻撃。そして、10リンリン2体目を降臨させる。ライフは再び3へ。
やぶは5マルコとリーダーの7000パンチでライフを1まで削る。
あーるのトラッシュを確認するも、わずか5秒でトラッシュのカードを返す。2000カウンターの枚数を数えたことを悟らせないプレイングだろう。
4マルコ7000パンチには6枚目の2000カウンターと、1000カウンターが合わせられる。
もう一発4マルコが7000。これはブロッカーサンジが身を挺する。
4マルコ8000。手札が目減りしたあーるにこれを防ぐ術はない。
ライフは0へ。あとはサッチが攻撃するのみ。
だが、ここでトリガーからブロッカーサンジが捲れてしまった。やぶはサッチを攻撃させるまでもなく投了の意思を示した。
4回戦 一休さん(カタクリ)対 toga(レベッカ)
「観戦記事席だから、少しゆっくりプレイした方がいいですか?」
togaが筆者に尋ねる。せっかくだし甘えてしまおうか。しかし、千載一遇のチャンスを逃してしまう。
「見えなかったら正直に見えなかったって書きます!」
目にも止まらぬ早業が繰り出されてしまうのだろうか。
togaはリーダー能力でバスタードを加える。一休さんはプリンから8カタクリを加える立ち上がり。
togaはキュロスでプリンをKO。幸先のいいスタートダッシュを決める。
一休さんはシャーロットオペラを展開。
togaはリーダー能力でオオロンブスをめくり、そのまま場に出す。このマッチアップはカタクリが有利だが、オオロンブスが生き残れば、除去祭によって勝機が生まれる。
オペラの6000攻撃は防がれるが、リーダー7000が通り、ランドルフ着地。レベッカに除去されるとしても、2体同時には倒されないため、順番に強いキャラから展開する動きが圧力になる。
オオロンブスの効果起動からキュロス着地でランドルフは何もできず退場させられる。しかし、キュロスの攻撃でライフからペロスペローが捲れてしまい、天秤が傾いてしまう。バルトロメオを出し、ライフの損失を抑え込む方向に舵を切る。
一休さんは7000アタックを3発叩き込む。togaのライフは3まで削られ、ブロッカーも差し出される。そしてブロッカーサンジで守りを固める。
togaはキュロスたちの攻撃でペロスペローを処理するものの、置き土産で10リンリンが一休さんの手に入ってしまう。ルフィを立てて一気に仕留める構えを見せる。
10ドンあるからリンリンを出したくなる場面だが、ルフィが睨みをきかせているため、8カタクリでルフィを処理することに。
togaはキュロスたちの攻撃で相手の手札を2枚まで削る。コリーダコロシアムからサボまで出し、攻撃に向かわせてオペラを撃破する。さらに、オオロンブスの効果からレオによって、ブロッカーサンジも処理。
残るは8カタクリのみだ。
6ターン目、一休さんは安全に10リンリンを着地させる。
「トラッシュを確認させてください」
一休さんがレベッカの膨大なトラッシュを慎重に確認する。
確認後、togaがキュロスたちの攻撃から手札を削ると、ルフィへキングコングガン。10リンリンに攻撃を向ける。
1発目こそ守り切られたが、2発目で鈴々の撃破に成功する。
しかし、ライフがあまりにも遠すぎた。
一休さんは雷霆でサボをKOすると、11000パンチ2発でとどめをさしたのだ。
「コリーダコロシアムが遅れたのが厳しすぎた。ルフィが速攻で殴れなかったのが響いた」
マッチアップの相性差も大きかったが、理想的な動きができなかったことも悔やまざるを得ない展開だったと言えよう。
5回戦 みずの(赤紫ロー)対 しょうた(カタクリ)
「このマッチ初めて!」
みずのもしょうたも同じ感想を口にする。みずのが握る赤紫ローは会場内でも注目を集めていた。
両者パス。みずのは「マリガンだったかも・・・」と手札を見直す。
みずのが先手2ターン目に8000で攻撃すると、トリガーからペロスペローが捲れる。
しょうたはペロスペローとリーダー7000攻撃からペロスペローを追加する。後手2ターン目から2体パンチはあまりにも重たい。
「手札何枚?」
「5!あ、紫だから・・・」
みずのの問いかけにしょうたは紫ローを警戒し始める。
新カードてんこ盛りの手札から、みずのがこのターン場に出したのは5マルコ。まだ彼らは時期尚早。
しょうたはペロスペローたちとリーダーで畳みかけると、みずののライフはもう1へ。ブロッカーサンジを戦線に加える。
「手札がこれで・・・」
「4ですね!」
みずのにローのババ抜きチャンスは訪れない。
代わりに7エース。リーダー能力でベポがドンを補填し、サンジを下に飛ばすと、もう一体のペロスペローも攻撃でKOさせる。二面処理で持ち直す。
対するしょうたは7リンリン。ライフはこれで5。寿命に大差がついた。
5ターン目、みずのはベポの攻撃でドンを再び補充。エースやマルコの7000パンチでライフを3に削るも、トリガーからクラッカーが飛び出してくる。
円卓とリーダー効果でリンリンを吹き飛ばすものの、ライフ差がのしかかる。
「手札が3枚、ライフも3枚か」
みずのは厳しい表情でターンを返す。
しょうたは10リンリンでみずのの最後のライフを削る。
みずのはキャラたちを全員攻撃に向けるが、ライフを4から3に削れたのみ。再び円卓からリーダー効果で10リンリンも吹き飛ばす。ついでにババ抜きできなかったローもここで登場。相手の主要キャラはすべて除去できたものの、序盤のトリガーペロスペローがあまりにも重たすぎた。
ライフに余裕のあるしょうたは雷霆でブロッカーを消し去ると、クラッカーの9000パンチでとどめを刺した。
「いいサーチさえあればなぁ・・・」
みずのは現状を嘆いた。
準々決勝A らい(ゾロ)対 フェリー(エース)
強豪チーム同士の対戦。賑やかに戦いが始まる。
らいはイゾウから白ひげ海賊団。フェリーはイゾウが5マルコ、白ひげ海賊団でジョズを加える。
らいはダダンからゴードンを加えると、すぐさま白ひげ海賊団。
「回収は何?」
フェリーが確認する。
「なしです!」
らいが力強く返す。
フェリーはブロッカーマルコを立たせる。ライフに余裕があり、不死鳥モードではないが、相手が無理して除去するなら別にわるい取引ではない。
3ターン目、らいは5マルコ着地でイゾウKO。フェリーも当然とばかり5マルコを出し返してダダンKO。中盤戦突入の挨拶だ。
らいが手札枚数を尋ねる。
「8枚。そちらは?」
「8枚!」
手札枚数も互角。
ゴードンから2体目の5マルコで相手のブロッカーマルコを焼き払う。
盤面をとられたフェリーは、5マルコとリーダーで相手のマルコをいじめて手札を削る。こちらも2体目の5マルコでイゾウをKO。
5ターン目、らいは9ニューゲート。
フェリーはストライカーから毛皮強化を加え、十字火&ジェットピストルでニューゲートを退場させる。
6ターン目、らいはマルコ2体で7000攻撃、リーダーは9000。これでフェリーのライフは1。後続は出さずにターンを返す。
ここでフェリーが驚いて確認する。
「5ドン浮き?!」
「いいえ、6浮きです!」
フェリーはストライカーを回してラディカルビームを加える。マルコたちが相手のマルコに襲い掛かり、手札を容赦なく削る。炎帝も打ち込み、手札を引き剥がし続ける。
7ターン目、マルコ9000パンチ。ラディカルビームと1000カウンターで守られると、らいは次のリーダーパンチは7000で。ドンのないフェリーはこれを受けてライフは0へ。
イゾウから白ひげ海賊団。今回の白ひげ海賊団はブロッカーマルコを連れてくる。
「トラッシュ、失礼します」
らいはフェリーのカードを確認すると、丁寧に整えて返す。その間約5秒。
さらに、自身の山札の枚数も確認。キーカードがどこに眠っているのか見直したのだろう。
そして4マルコを立ててターンを返す。潤沢だった手札も最早残り2枚のみ。
フェリーはイゾウから十字火を加え、マルコたちでマルコを総攻撃。らいは手札をすべて吐き出したが、結局5マルコを2体も失うことに。
イゾウからジョズを加えるも、ストライカーがここで空振り。
「つらい!」
ライフも0で、フェリーが声をあげる。
大量の5ドンを構えてターンを返す。
8ターン目、リーダー7000パンチには毛皮強化。
「十字火とジョズ見てるんだよな」
らいは4マルコに6ドンを付けて12000で。
「8000要求?!」
フェリーは十字火やジョズなどで8000分のカウンターで守る。手札は残り1枚。
らいは上から引き込んだマキノを見せる。
「上から?!さすがにズルイ!!!」
フェリーが声を上げる中、らいのイゾウが7000パンチで熱戦に幕を下ろした。
準々決勝B ときえん(エース)対 ぴみん(レベッカ)
「1勝6敗なんだけど・・・」
ときえんが観戦記事席での成績を口にする。予選ラウンドでも観戦記事席の打診があったが、チームメイトの一休さんに花を持たせるために譲ることに。
ときえんが握りしめるのはエース。同じデッキが町田組の面々にシェアされていた。
無敵のKO耐性を誇るキュロスを乗り越えられるか。
先手のときえんが海賊団からエースを連れてきて、次のターンには8000で攻撃を仕掛ける。対するぴみんはリーダー起動レベッカ展開からオオロンブスで睨みを利かせる。
3ターン目、ときえんは再び8000アタックで相手のライフを3へ。2コストのサンジを盤面に加える。
このサンジは簡単に高火力を生み出すため、ぴみんにとって放置するわけにはいかない。オオロンブス起動からキュロスで除去。すると、もう一体のキュロスも追加した。
4ターン目、ときえんは速攻エースも含めて攻撃にいくが、これ以上ライフを減らすわけにはいかないとぴみんは両方とも守る。
ぴみんはリーダー効果でバルトロメオを加え、オオロンブスでエースのコストを下げてからキュロスたちで攻撃を仕掛け、ライフを3まで追い落とす。そして、そげキングでエースを手札に返す。
5ターン目、ときえんは再びエースを繰り出し、オオロンブスとそげキングを対象に取る。リーダーの攻撃でそげキングをKO。海震でそげキングも退場させる。
ぴみんはサボで手札を整え、キュロス9000でエースを狙うも、これは弾かれる。もう一体のキュロスはリーダーに差し向けてときえんのライフは2へ。
6ターン目、三度目の速攻エースが舞い降りる。ときえんはすべての攻撃を相手リーダーに向ける。これでライフは1。白ひげ海賊団から5マルコを加える。軽量ブロッカーでは止めさせない。
ぴみんはキングコングガンをキュロスに。13000パンチでときえんのライフは0に。残ったキュロスとサボの攻撃が防がれると、サボ2体目で守りを固めることに。
7ターン目、ときえんは盤面のエースたちで攻撃。ほとんど守られるが、相手のライフも0へ。4マルコでこちらも守りを固めた。
ターンを返したら勝てない。ぴみんは三千世界でマルコを飛ばし、総攻撃を仕掛ける。
サボ6000アタック二回は2000カウンターが合わせられる。キュロス7000には十字火。最後のキュロス9000にはラディカルビームと1000カウンター。ここでぴみんは敗北を認めた。
準決勝A アリマ(白ひげ)対 しょーた(緑紫ドフラミンゴ)
およそ10年前。ゲームセンターには覇権ゲーがあった。
CODE OF JOKER
ゲーセンでできるトレーディングカードゲーム。
ワンピカードで言うリーダー効果を使うには、ゲージを貯める必要があった。このゲージは、自分のターンを手早く終わらせればすぐに貯まり、長考するとなかなか貯まらない仕様になっていた。そのため、相手の長考で手持無沙汰でも気持ちは苦にならない。
さらに、マイナーカードをデッキに組み込むと、勝利時の報酬が増えるため、デッキビルダーたちもオモチャを作っては歓喜していた。
アリマはCODE OF JOKERからやってきた強豪だ。
アリマが2ターン目に9000パンチを叩き込むのに対し、しょーたはブエナフェスタから加えたナミを繰り出す立ち上がり。
アリマは5マルコを立てて攻撃拠点を築く。しょーたはナミの能力を起動するも空振り。ブエナフェスタでテゾーロを加え、リーダーの攻撃でライフを2に削る。
4ターン目、アリマは6000攻撃連打で相手のライフを2へ。白ひげ海賊団で5マルコを加え、場にはサッチを展開する。
しょーたはナミの能力で7ルフィを見つけ、そのままウタとセットで展開する。
「手札何枚ですか?」
「7枚です!」
「1枚はテゾーロか・・・」
アリマは相手の手札を推測し、サッチ8000から仕掛ける。これは磁気砲でしのがれる。次に9ニューゲートからリーダー8000。これは7ルフィと2000カウンターが立ちふさがった。
しょーたの反撃はリーダーによる8000のみ。テゾーロとシュガーを置いて反撃の機会をうかがう。
6ターン目、アリマは再びサッチの攻撃から入る。ウタがブロックし、ついでに5マルコをレストする。5マルコでシュガーをKOし、十字火でテゾーロを下げると、9ニューゲートが弾き飛ばす。
1ドン浮き。手札は9枚。
リーダーとナミが攻撃するも、手札を2枚削るのみ。さらにウタを追加し、6ドン構えてターンを返す。
アリマは再び手札の枚数を尋ねる。
しょーたの回答は「4枚」。
「6ドンだから弱い奴か・・・?」
サッチからアタック。先ほどと同じくウタがブロックし、5マルコを封じる。白ひげ海賊団2発でジョズとエースの速攻キャラを加えると、マルコとリーダーで7000アタック。これらは磁気砲と巣がきで防がれる。しかし、9ニューゲートが通って相手のライフはついに0。
4マルコと2ドンを立ててターンを返す。
「手札は7枚です!」
アリマの声が力強くこだまする。
しょーたは先ほどと同じ攻撃をした後、ウタを2体追加して守りを固める。
8ターン目、5マルコ6000攻撃はウタが止め、4マルコを封じる。
サッチの攻撃はウタが守る。
9ニューゲート10000にはルフィ&巣がき。
リーダー8000には7ルフィが再びぶつけられる。
ここまで耐えきったしょーただったが、7エースが走り抜けるのまでは止めきれなかった。
準決勝B きなこ(白ひげ)対 toga(レベッカ)
ときえん、一休さんとチームを組むきなこ。ワンピカードのブランクが少しあったため、ミスが少なくすむ白ひげを握ることに。
対するtogaはこの日二度目の観戦記事席へ。白ひげキラーと名高いレベッカだが、白ひげ側もレベッカの動きを理解しつつあるのが昨今の状況である。果たしてこの対戦ではどうなることか。
先手のtogaはリーダー起動からキュロスと順調な立ち上がり。きなこも海賊団とイゾウから4マルコと十字火を加え、2ターン目にはアトモスを着地させる。
togaはリーダー起動でレオを加え、盤面にオオロンブスを加える。これで除去祭体制ができあがる。
除去が少ない白ひげは相手の盤面に干渉がほとんどできない。リーダーとアトモスで6000攻撃を仕掛け、サッチを展開する。
togaはサボでKO耐性をつけると、オオロンブス起動からレオでアトモスを処理する。
きなこはリーダー7000、サッチ9000で相手のライフを2に削ると、サッチおかわり。これにはtogaにとっても厳しく、声にならない声を上げる。「6コスト」であるため、オオロンブス起動からキュロスやレオでは届かないのが身に染みるのだ。
togaはコリーダコロシアムを設置し、キュロスとサボを攻撃に向ける。その後、オオロンブス効果からバスタードで厄介なサッチを1体KOする。そして、9ニューゲート用にイデオを壁に配置。
5ターン目、きなこは注文通り9ニューゲート。サッチとリーダーがそれぞれ8000パンチ。片方はイデオが防ぐものの、もう一撃が通りライフは1へ。
togaはオオロンブスをもう一体出し、二人がかりでニューゲートのコストを1に下げる。そしてキュロスで処理成功。
きなこはイゾウから9ニューゲートを見つけ、再び降臨させる。このターンもサッチとリーダーで8000。サボやカウンターでtogaはライフ損失を防ぐ。
togaはようやく7ルフィを場に出し、サッチ目掛けて攻撃するも、KOするまでには至らず。
後手7ターン目、最初に加えた十字火がサボに放たれる。ニューゲートの効果でサボを吹き飛ばしてライフは0へ。リーダーの7000攻撃は防がれるものの、サッチ13000を防ぐ手立ては残されていなかった。
決勝 IKE(レベッカ)対 きなこ(白ひげ)
決勝戦の場にIKEが登場。彼もまたCODE OF JOKERからやってきた生き残りだ。
「よし!後攻!今日はひげ相手全部後攻取れた!」
波に乗っているIKEは力強く手札キープを宣言。きなこはマリガンを選択することに。
白ひげ海賊団でイゾウを連れてきて、9000パンチを叩き込むきなこ。IKEはリーダー起動からコロシアムを設置し、オオロンブスを立たせる順調な動き。
きなこは再び9000パンチを叩き込み、イゾウで9ニューゲートを確保する。
IKEはリーダー起動からレベッカで手札を整え、オオロンブスの2体目を着地させた。
きなこのリーダー7000も止められるが、お玉&5マルコでオオロンブスを1体KO。
IKEは7ルフィを立たせ、リーダー起動でイデオを加える。
「墓地何枚ですか?」
「10枚です」
IKEは数えるまでもなく即答した。
9ニューゲートからきなこは8000パンチを叩き込んでIKEのライフは2へ。
ルフィでマルコを攻撃すると、オオロンブスの効果から三千世界で撃破。さらにもう一枚の三千世界で5マルコも下送りする。念には念を入れてルフィを起こし、討ち取られないようにする。
ルフィを生かしてはならない。
きなこはゴードンでルフィを下げた後、少し悩んで火拳でルフィとイデオをKOした。リーダー7000攻撃をイデオ1枚でしのがれたくないからだ。この攻撃で手札を2枚消費させる。
4マルコを立たせて身を守る。
IKEはキュロスでイゾウをKOし、オオロンブスとレオのコンビで5マルコをKOする。徹底的にいじめられることを予見して、きなこは5マルコを見殺しにする。続けてIKEはサボで身を固めることに。
7ターン目、きなこは9ニューゲートからリーダー8000。これは先ほどのサボが差し出された。
IKEはリーダー能力でキングコングガンを加え、7ルフィを再び立たせると、2ドン浮きでターンを返す。
ターンを渡すと敗北が見えたきなこは、勝負に出る。
リーダー7000が通ると、9ゲート10000でIKEのライフは0へ。
マキノでお玉を強化し、11000でIKEに襲い掛かる。
IKEの手札に守り切るカウンターは用意されていなかった。
きなこ勝利!
エキシビジョン~あーる式カタクリ
エキシビジョンではしゅーまい杯主催のあーる。が持ち込んだカタクリを解説します。
早速インタビューを!
山川
「なぜカタクリを?」
あーる。
「チームメイトの白ひげとレベッカが決まっていたから、デッキパワーでカタクリを選びました。」
山川
「今回のデッキの特徴は?」
あーる。
「2000カウンターが14枚と手厚くしたことで、白ひげと赤紫ルフィの6000リーダーを意識しました。また、 タマゴ男爵を投入したことで、後攻の最大値を上げました。個人戦績の安定よりもチームへの確実な1勝をもぎ取る形にしています。
山川
「今日一日の戦績を教えてほしい!」
あーる。
「以下のとおりです。
予選ラウンド
赤ゾロ ✕ 先
レベッカ 〇 後
白ひげ 〇 後
赤ゾロ ✕ 先
カタクリ 〇 後
トナメ
赤ゾロ 〇 先
赤ゾロ 〇 先
カタクリ ✕ 後
こんな感じだったかと」
では、解説記事へ…と思ったところ、あることに気付きました。
筆者は一度もカタクリを回したことがありません。
カタクリの基礎を学ぶなら、しゅーまい杯優勝のときえん選手の記事が最適です。前環境の話から始まりますが、基礎研究において古いのは悪いことではありません。歴史的背景を踏まえることで、プレイングに奥行きが出るのです。
「WANTED賞用のパックをねん出するために、どうしてもnoteで軍資金を稼ぐ必要がある」
そこでカタクリの解説はときえんnoteに任せることにして、有料部分では
「なぜカタクリは勝ちきれないのか?」
ここに焦点を当ててお話を続けたいと思います。
山川杯でもカタクリは上位に圧倒的に進出。8/7の天竜杯でも大勝して上位席を独占。何なら各地のCSでもカタクリでベスト32で権利獲得者は数多く見えました。
しかし、王冠だけはカタクリの頭に輝きませんでした。
さて、大会とはある種の生態系や食物連鎖のようなものです。最初は勝っていたデッキが、上位卓から突然姿を消す瞬間があります。
一方で下位卓に沈んでいたデッキから上位卓に進出し、たった一人で優勝をかっさらうシーンにも出くわします。
大会の上位卓で起こっていること、下位卓で起こっていること。
運営席から見える世界をお伝えしようと思います。
かなりマニアックな内容ですが、大会とはどういった生態系になっているのかを理解することで、あなたの今後の大会戦略が深いものになります。
物語の順番としては、
・上位卓の住人
・下位卓の住人
・ハンドワゴン効果
・逆張り大逆転
こういった流れで大会を一緒に紐解いていきましょう。
上位卓の住人
上位卓とは、基本的に全勝中のプレイヤーが座っている席のことを指します。試合が折り返し地点まで進めば、1敗ラインのプレイヤーが座っている席も含めます。
彼らは決勝ラウンド進出の可能性が残っているので、当然他のプレイヤーたちからも注目を浴びます。
ほとんどの大会で、1回戦が終了した時点で上位卓の住人になれるリーダーがいます。
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¥ 330
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