ドブに落ちたなら
映画「ランナウェイズ」は、ドブに落ちても自力で立て直せば何とかなる、そのくらいじゃ死にはしない、そういう事を教えてくれた。
故に、原作者シェリーカリーを被害者と呼びたくないのだ。
以前よりも大きな名声、以前よりも大きな富、そんな物は当人も要らないんではないだろうか?
…などという推測も、チラッと頭をよぎる。
同様の文脈で、
全裸監督で再度話題になった黒木香先生のことを被害者呼ばわりしたくないし、18歳で警察に保護されたAV女王トレイシーローズのことも、やはり可哀想な被害者だなどと呼びたくはないんだ。
ふしだらと呼ばれる女の人たち、彼女たちには輝かしい瞬間があった。
彼女たちは、女の人の居場所を増やしてくれた。
彼女たちがいたからこそ助かったものがあったし、また、彼女たちがドブに落ちたからこそ、気付かされた問題も多々あった。
少なくともオレは、彼女たちの存在によって視界が開け、半生の選択肢が豊かになった。
女の人だけじゃなく、性的少数者の僕らも恩恵に預かったのだからネ。
その点、とても恩義を感じている。
彼女たちの生き路を一時的な娯楽として次々と消費したいのではなく、僕らの社会を豊かなものに変えてくれた彼女たちに謝意を表明したいのだ。
そうでなくて、どうしてオレがシェリーカリーのファンアートを描くと思うか?
彼女の輝いた瞬間を切り取る事で、恩返しとしたいんだよ。
オレに何か恩返しが出来るのなら、それは何処へ、誰のもとに返せばいいのだろうか?
やり方によっては、社会に還元すべきなのかも知れない、そんな事を最近は考えている。
更なる恩を返すためにも、取り敢えずオレはリハビリ頑張ろう。
何をするにも、こうやってくだくだしく脳内シミュレートや意思表示をする、そういう面倒臭いオッサン(現時点で54歳)ですよ、アテクシという奴はw
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【注釈】
ランナウェイズのメンバーをなるべく多く描く予定。
無論、単なる一枚絵のファンアートではなく、商売に繋げる用途で、汎用性の高い方向へアレンジし、営業廻りのツールとする予定だ。
故に、レイヤーを多数使い分けており、作画に時間が掛かっている。
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【奥付】
2019年12月13日
初版発行
考案・記録・執筆・作画・権利保有
©︎夙谷稀
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