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アラフォー時代

今から15年以上も前。私の頭の中は恋愛でいっぱいだった。
その頃のマイブームがSexAndTheCityで
主人公のキャリーみたいな生き方に憧れていた。

このドラマに翻弄され、マノロブラニクのピンヒールで銀座なんかを闊歩するかっこいい女になりたかった。実際はマンハッタンなんだけれども。

若い頃って、なぜか恋愛よりも仕事を充実させてる人がかっこいい生き方と思っていた。 

本当は恋愛のことばかり考えていたのに、仕事中心の生活です。というフリをしていた。

30代も後半になってくると、だんだんと不安になってくる。
このまま独身でいいのか。
子供のいない人生で本当に後悔しないか。

そして、慌てて
その当時お付き合いしてた
うだつの上がらない男とは縁を切り
いそいそと婚活パーティに参加した。

紆余曲折あって、結婚して、子供も出来ると
恋愛のことには一切興味がなくなった。

もちろん、ふとした時にあの頃の彼は今頃何をしてるだろうか。なんて考えることもある。

少しだけ思い出の引き出しを開いて、キラキラしていた昔を思い出して、「あんな時代もあったねと」と、中島みゆきさんの歌を口ずさんでみたりする。

とはいえ、戻りたいとは思わない。

私の性格上、やはり一人暮らしは寂しかった。
寂しくて寂しくて、毎夜毎夜独身の友人と
どっぷりお酒を飲んでいた。

二日酔いで仕事を休むこともあった。
仕事だって、私がいなくても普通に回る。
私は何のために生きているんだろう。
そんなそもそも論との葛藤が続く。

愛する旦那様との子供を、産んで家族のために尽くすのが女の幸せよ。と言う気はさらさらないのだけれど、
やはり人には向き不向きがある。

私はというと、
独身生活がただ長かっただけで
その生活が向いていたわけではなかったんだなと
思う。





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