無い内定が怖い人のための就活ハック〜面接の上達方法

さて、面接のブラッシュアップ編です。
面接はメンタルがゴリゴリ磨り減る要因とされていますが、経験さえ積めばかなり緩和されます。

兎にも角にも、まずはくじけずへこたれずの精神で面接にぶつかってください。
そもそも、面接官だって一日に何十人もの面接をこなし、面倒が起きないことを祈りつつ内定を出したり出さなかったりしています。

なにもあなたがそこまで気負う必要はありません。
何度でも言いますが、まずは下記の通りに実行してみてください。

面接のブラッシュアップフローチャート

心構え編に書いたものをおさらいを兼ねて再掲します。

1、まずは模擬面接を一度でもいいからやってみて、フィードバックしてもらう

2、実際に面接を受けてみる

3、自分でも分かるレベルの「どこが悪いのか」を改善する

4、ある程度直せるようになってきたら、今度は模擬面接で動画を撮影してみる

5、動画を見直し、どこが客観的に見て良くないかを見直す

6、これ以降は2~5の繰り返し


それぞれのステップがなぜ大事なのか、そこに意識を向けて解説したいと思います。


1、まずは模擬面接を一度でもいいからやってみて、フィードバックしてもらう

さて、皆さまは模擬面接を受けたことはありますか?
受けたことのない方は、今すぐ絶対に受けるべきです。
なぜなら、模擬面接とは唯一面接の練習ができる場面だからです。

考えてもみてください。
模擬面接を一度も受けなかったとすると、それはすなわち練習すらなく本番に放り込まれるようなものです。
それで落選でもしたのなら、きっとあなたの心から前向き成分が消し飛んでしまうでしょう。

おそらくそうなるであろう根拠は、あなたの心の奥底に「こんなはずでは」とか「もっとうまくやれるイメージだったのに」という思いが湧いてくるからです。

人間とは、無根拠に自分のことをできる人間だと考えてしまう習性があり、そしてそれが打ち砕かれた時に立ち直れるかはその人次第です。

もし模擬面接を経験していれば、その時点で自分がいかに面接ができない生物か、体感できます。
それで凹みっぱなしになると付ける薬がありませんが、本番まで時間があれば立ち直りつつ、より繊細なイメージトレーニングができます。

また、面接官からのフィードバックも馬鹿にできないほど有意義なもので、面接官から見てあなたのどこがダメだったかを教えてくれる数少ない機会です。
カゴメのような、落選しても商品をくださる企業もあるかもしれませんが、フィードバックを進んでしてくれる企業はありません。

億劫に思うかもしれませんが、実際に受けてみていかに自分が面接で話せない人間か、確かめてみてください。
人を斬って初段という言葉がある通り、やってみて初めて見える世界は間違いなくあります。

2、実際に面接を受けてみる

実際に面接を受けてみても、普通は成果など滅多には出ないものです。
例え模擬面接を経験したとしても、普通は落選の方が多いです。

ですが、模擬面接を経験したからこそわかるものですが、面接本番はとても緊張します。
ただしそれは、模擬面接なしで受けたチンプンカンプンの状況とは性質の異なるものです。

大事になるのは、本番がいかに緊張するかということと、想定していたことがどれだけきちんと話せたか、ということです。

さらに大事になるのは、この段階で「自分の良くなかった点」を客観的に見ることです。
ここでいう客観的とは、面接官から見てどこが悪そうだったかを振り返ってください。

ここでしっかり振り返っておくことで、次のステップで反省点を改善できるポイントになってきます。

3、自分でも分かるレベルの「どこが悪いのか」を改善する

実際に面接を受けてみて散々だった、というのはあると思いますが、それでも模擬面接があればそこまで落ち込むこともないでしょう。

面接を受けた後であれば、まずは明らかに悪い点を改善できるように意識してみてください。
筆者の実経験からですと、声が思った以上に陰険な雰囲気だった、フレッシュな感じが全く出ていなかった、などがあります。

こういったミスや至らない点があるようならば、鏡に向き合って面接練習をしてみる、音声を録音して聞き直してみる、などが有効です。

とにかく、もし自分から見ても明らかにレベルが低いようであれば、必ず自分を客観的に見られるツールを使って洗い出してみつつ、ブラッシュアップを重ねてください。

4、ある程度直せるようになってきたら、今度は模擬面接で動画を撮影してみる

次は動画で撮ってみて、より客観的に自分の至らない点を探ってみるステップです。
この時のコツとしては、あくまでもあなたが面接官になったつもりで、ちょっとでも変な奴を通過させてしまったら査定に関わる、ぐらいの意気込みを持って動画をチェックしてください。

ここで注目すべきは、あなたの表情や髪型、声のトーンなどのような自分では意識しにくい要素についてです。

表情が固いようであれば、毎日鏡の前で表情筋を鍛える訓練を取り入れるべきですし、髪型がおかしいようなら美容院の方にワックスの付け方をレクチャーしてもらうべきです。

このように、悪い点があれば対処療法的ではありますが、しらみつぶしに一つずつ直していってください。

5、動画を見直し、どこが客観的に見て良くないかを見直す

4で書きましたが、この通りに直していってみてください。
大事なのは、これらを直すだけで落選のしやすやはグッと減る、ということです。

つまり、これらで減点されなければやっとあなたの殺し文句である自己PRを使えるようになる、ということです。

6、これ以降は2~5の繰り返し

あとはこれらのサイクルをしっかりと回していきましょう。

ここまで到達するのは苦労しますが、一流企業内定者はこれぐらいのことを早い段階で会得しています。
遅れを取らないよう、きびきびと頑張っていきましょう。