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就活、何から始めるStep3:インターンシップを活用、元人事課長指南!成功への道
就職活動を成功させるためには、計画的なステップが重要です。しかし、「何から始めたらいいのか分からない」「とりあえずエントリーしてみたけど、どの企業が自分に合っているのか分からない」と悩む学生も多いのではないでしょうか?特に、就活の成否を大きく左右するのが インターンシップへの参加です。単なる「体験」ではなく、企業との接点を持ち、自己成長の機会にもなる大切なことです。実際に大手企業の人事部課長として、多くの学生の就活を見てきた経験から言えるのは、「インターンシップに真剣に取り組んだ学生ほど内定を得やすい」ということです。
本記事では、就活を成功させるための5つのステップのうち、「Step3:インターンシップに参加します」について詳しく解説し、どのような視点でインターンシップを活用すればよいか解説します。
1、就活、何から始めるか:成功への道
就活を成功させるためには、計画的にステップを踏むことが重要です。以下の流れに沿って行動することで内定獲得の可能性が高まります。
▶️ Step1:自己分析を徹底します
自身の強み・適性を理解し、志望企業や職種の選定に役立てます。
▶️ Step2:業界・企業研究を行います
志望業界の特徴を掴み、適した企業をリストアップします。
▶️ Step3:インターンシップに参加します
業界・企業理解を深め、実務経験を積みます。
▶️ Step4:エントリーシート(ES)を準備します
分かりやすく自分をアピールできる書類を作成します。
▶️ Step5:面接対策を徹底します 模擬面接を通じて本番に備え、説得力のある回答を準備します。
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2、インターンシップに参加する目的を明確に
インターンシップに参加することは単なる「就業体験」ではありません。しっかりと目的を持って臨むことで、自己成長につながり就活の成功確率を上げることができます。
(1) 企業が求める人物像を知る
インターンシップでは、企業がどのような人材を求めているのかを直接知ることができます。特に、実際に社員と交流し、働き方や価値観を学ぶことで企業文化との相性を確認できます。
(2)業界・企業研究の深化
インターンシップに参加することで、業界や企業のリアルな実態を知ることができます。ホームページやパンフレットでは分からない「実際の業務」「働く人々の雰囲気」「キャリアパス」などを体験できる貴重な機会です。
(3)実務経験を通じたスキルの向上
インターンシップを通じて、実際の仕事に触れることで、社会人として必要なスキルやマインドセットを身につけることができます。特に、コミュニケーション能力や問題解決能力はどの業界でも求められるため、積極的に学びましょう。
3、インターンシップの種類と選び方
(1) 短期 vs. 長期インターンシップ
短期(1日~2週間)
①企業概要を知るための体験型
短期間で複数の企業を回ることができ、業界全体の雰囲気をつかむのに適しています。
②グループワーク型
他の学生と協力しながら課題解決をする形式が主流で、企業文化や求めるスキルを短時間で理解できます。
長期(1ヶ月以上)
①実際の業務に関与できます
社員と同じような業務を経験し、職種に必要なスキルや業界の知識を深められます。
②就職活動の強いアピール材料になります
実際に仕事を経験することで、エントリーシートや面接で具体的な話ができます。
③企業との関係を深めるチャンス
長期間働くことで、企業側も学生の能力を評価しやすくなり内定につながることがあります。
(2)業界・職種を意識する
「なんとなく参加する」のではなく、自分が興味のある業界や職種のインターンシップを選ぶことが重要です。特に以下の3点を考慮すると、より自分に合ったインターンを選ぶことができます。
①キャリアビジョンに沿って選びます
将来働きたい業界や職種が明確な場合は、それに関連する企業のインターンに参加します。
②未経験の業界を試してみます
まだ明確なキャリアビジョンがない場合は、複数の業界のインターンに参加して比較します。
③企業規模を考慮します
大手企業のインターンは企業ブランドを理解しやすく、中小企業やスタートアップのインターンは幅広い業務を経験できます。
(3)選考があるか確認
インターンシップには、選考があるものとないものがあります。選考がある場合、エントリーシートや面接の対策が必要になるため、事前に準備をしておきましょう。
①選考ありのインターンシップ
倍率が高く選考対策が必要で特に大手企業の長期インターンでは、エントリーシートや面接を通過しないと参加できません。
参加者の質が高い
高倍率のインターンには、就活意識の高い学生が多く刺激を受けやすい。
企業の本選考につながることが多く、企業が優秀な学生をインターンで見極めそのまま内定に結びつくケースがあります。
②選考なしのインターン
気軽に参加できます。申し込みだけで参加できるため、幅広い企業のインターンを経験できます。
基礎知識の習得に向いていて、企業概要や業務の流れを知るのに適していますが実務経験は少なめで、初めてのインターンとしておすすめです。
4、インターンシップで意識すべき6つのポイント
(1)積極的な姿勢を見せます
インターンシップはただ受け身で過ごすのではなく、自ら積極的に学び、行動することが重要です。企業の社員に質問をしたり、業務の進め方について意見を求めたりすることで、企業側の印象も変わります。
(2)目的意識を持ちます
参加する前に、「何を学びたいのか」「どんな経験を得たいのか」を明確にしておくことが大切です。業務内容や企業の雰囲気を知るだけでなく、自身のスキルアップにどう活かせるかを意識しましょう。
(3)フィードバックを受けます
実際の業務を経験した後、企業の担当者からフィードバックをもらうことが重要です。自分の強みや改善点を把握することで、今後のキャリア形成にも役立ちます。そのため、遠慮せず積極的に意見を求め学ぶ姿勢を見せましょう。
(4) 社員との関係を築く
インターンシップは貴重な人脈を築くチャンスでもあります。実際に社員と積極的にコミュニケーションをとることで、企業文化を理解しやすくなるだけでなく、後のOB・OG訪問や選考時のサポートにつながることもあります。
(5)具体的な成果を意識する
企業によっては、インターン中に課題解決やプロジェクトに取り組む機会があります。この際、「どのような貢献ができたのか」「自分の成長ポイントは何か」を明確にし、成果として言語化できるように準備しておきましょう。エントリーシートや面接でのアピール材料になります。
(6)企業文化や働く環境を観察する
インターンシップを通じて、その企業が自分に合っているかどうかを見極めることも重要です。そのため、社員の働き方や価値観、職場の雰囲気をしっかり観察し、実際に働くイメージを持てるかどうかを考えてみましょう。
5、元人事部課長からのアドバイス
以下のような6つのインターンには必ず参加すべきです!
(1)業界の主要企業のインターンに参加します
業界のリーダー企業のインターンは、業界全体の流れを把握し、企業が求めるスキルや人物像を知る絶好の機会です。実際に、現場で働く社員と直接関わることで、求められる能力や文化を体験できます。
(2)実務型インターンを選びます
実際に業務に携われるインターンは、自己成長の面でも有益です。簡単なグループワークや会社説明だけのインターンよりも、プロジェクトや課題解決型のプログラムが含まれているものを選びましょう。
(3)社員と深く関われる環境を選びます
現場の社員と直接コミュニケーションが取れるインターンでは、業務の実態や働く環境をより深く理解できます。また、質問しやすい雰囲気のある企業のインターンに参加し、仕事の進め方や文化を直接体感しましょう。
(4)自分の適性を試せるインターン
「この職種が自分に合っているのか?」を知るためには、実際に業務に携わる経験が欠かせません。営業、マーケティング、エンジニアなど、自分が興味のある職種に近いインターンに参加し、業務の向き不向きを確認しましょう。
(5) 本選考への特別ルートがあるインターン
企業によっては、優秀なインターン生に対して、本選考の優遇措置や早期内定のチャンスを提供するケースがあります。そのため、インターンシップの案内をしっかり確認し、本選考に直結する可能性のあるプログラムに参加すると就活を有利に進められます。
(6)スタートアップ企業のインターンも視野に入れる
大手企業だけでなく、スタートアップのインターンに参加することも有益です。成長過程の企業では、一人ひとりに与えられる裁量が大きく、多様な業務経験を積むことができます。更に、新しいビジネスの現場を経験することで視野を広げることができます。
6、まとめ:インターンシップを活用して就活を有利に進める方法
目的を明確にする
インターンの目的を明確にし自分が何を学びたいのかを考えます。
短期・長期インターンをバランスよく活用する
短期間で業界を幅広く理解し、長期間で実務経験を積みます。
選考のあるインターンに挑戦する
選考を突破することで、企業に評価されやすく本選考時に有利になります。
企業の社員と積極的に交流する
社員との会話を通じて企業文化や業務内容を深く知ります。
実際の業務に関わるインターンを選ぶ
単なる説明会ではなく、業務体験やプロジェクトに参加できるものを選びます。
フィードバックをもらい成長する
インターン終了後に、社員からフィードバックを受けて自身の強みや課題を明確にします。
エントリーシートや面接のアピール材料にする
インターンでの経験を言語化し、本選考の際に効果的に伝えられるよう準備します。
就職活動の方向性を確認する
インターンを通じて自分に合う業界や職種を見極め、就職活動の方針を固めます。
本選考への特別ルートを活用する
企業によっては、インターン参加者に本選考の優遇措置があるため積極的に活用します。
スタートアップ企業のインターンも検討する
幅広い業務を経験できるため、スキルアップや実践的な知識の習得につながります。