面接突破率を上げる方法
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1. 面接官が評価している要素
面接において人事が評価している要素は以下2点に集約されます。
また、この要素において、聞き手(面接官)に対して影響を与える比重割合を見てみると、
と一般的には言われています。
これは人事が意識しているというより、法則に基づいています。
この法則を「メラビアンの法則」と言います。
こうして数字にしてみると、面接において、
「(1)視覚や聴覚情報による印象・・・93%」の対策は不可欠だということがわかります。
しかし、実際には、「(2)質問に対する回答の整合性、納得感、熱意・・・7%」の対策ばかりに注意がいっている人も少なくありません。
「(2)質問に対する回答の整合性、納得感、熱意」についての詳しい内容は、以下の記事にてまとめてますので、興味がある方は是非読んでみてください。
2. メラビアンの法則とは
メラビアンの法則とは、
たとえば「好き」といいながらも怒ったような表情だったり声のトーンが低かったりしたら、相手は「本当は嫌いなのではないか」と受け取るといったように、研究の内容としては、感情を伴う会話において、話す内容と表情や声の調子が矛盾していた場合、聞き手はどの情報を最も参考にするのかを計測しています。
ここで重要なのは、
だということです。
3. 就職活動にメラビアンの法則を当てはめると
就職活動に置き換えると、「内容はどうでもいい」ということではなく、表情や身振り手振り、声のトーンなどが話している内容と矛盾が無いようにするということになります。
実際、私も採用の面接官をしていますが、この矛盾がある際、言っている内容が頭に入ってこない(印象に残らない)といったことが度々あります。
それだけ、人は日常の中でコミュニケーションをとる時、内容だけでなく、表情や声のトーンからイメージを脳裏に焼き付けて、記憶(印象)に変換している要素が大きいということです。
つまり、その印象としての影響具合において、視覚(55%)及び聴覚(38%)を合わせたときに93%という事実を認識したうえで、面接対策をすることが非常に重要だということがわかります。
だからこそ、言霊(ことだま)という言葉の通り、話している内容に自身の感情が伴うように、暗記ではなくちゃんと自分の言葉として心から語れるレベルまで、自己分析や企業研究をする必要があります。
それが、このメラビアンの法則の本質的な就職活動における意義であり、人事に熱い想いと印象が伝わり、内定への一歩を確実に踏み出すことに繋がるはずです。
4. 影響力の大きい視覚情報の応用
と前述しましたが、それでも視覚情報の与える影響力が大きいというのは事実です。
この証拠に、実は「アナウンサー」や「キャビンアテンダント」の内定者は他業界の企業を受けたとき、高確率で内定が出ます。
この2つに共通している最大要素は、「人からの見られ方」を強く意識している点にあります。
仮に自分が面接官だとして、「アナウンサー」や「キャビンアテンダント」で内定が出ているような学生が、選考の場面で目の前に座っているイメージをしてみてください。
そのイメージを、そのまま面接官も持っていて、その印象を元に質疑応答が繰り返され、実際に評価シートに記入されていくわけです。
こういったように、第一印象のインパクトは事実として大きな影響力がありますので、「自分がどのように見えているか」といった視点も含めて面接の対策を是非してみてください。
おすすめは、鏡の前で一人模擬面接をし、出来ればそれを録画して後で自分の表情など見直すといいでしょう。最初は恥ずかしかったり、戸惑いがあるかもしれませんが、実際に社会人においても営業職についた新人なんかがやっている手法であり、かなり有効ですので騙されたと思って試してみてください。
5. まとめ
何事においてもやみくもに対策するのではなく、効果的なアプローチ方法を理解し、目的をもって対応すると結果に繋がりやすいです。
そういった観点から、当記事では、面接において高評価を得るためにはどうしたらいいのかといった視点でまとめてみました。
この記事が、少しでも多くの人の面接通過の声が増える手助けになれば幸いです。
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