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就活全体の『TODO』と『所要時間』

※当記事は約6分~約9分で読めます【約3,600文字】

1. 当記事の目的

就職活動を始めるにあたって、何にどれくらい時間をかければいいのか、最初は分からないと思います。

しかし、効率よく計画的に就職活動に向き合うためにも、早い段階で全体像を掴むことは非常に重要です。

ただ、実際には行き当たりばったりで、やみくもに就活準備を進めている就活生は多く、気づいたときには準備不足のまま、企業に応募(エントリー)するという実態になっています。

当記事では、先輩方の行動実績に基づき、具体例をご紹介することで、読者の方に、計画性をもって効率の良い就職活動を始めていただくことを目的としたいと思います。

2. 就職活動の主なTODOと所要時間【準備段階】

就職活動の準備段階で割くべき最低時間の目安は60時間だと考えられます。

目安時間の理由とその内容について、以下にて詳しく説明していきます。

(1)   自己分析(他己分析)【所要時間目安:約4時間】

①    モチベーショングラフを活用した自己分析

モチベーショングラフを活用した自己分析に関しては、以下の記事にて詳しく説明していますので、是非合わせて読んでみてください。

②    ジョハリの窓を活用した他己分析

ジョハリの窓を活用した自己分析(他己分析)に関しては、以下の記事にて詳しく説明していますので、是非合わせて読んでみてください。

③    7ステップに基づいた自己分析

モチベーショングラフとジョハリの窓で行った自己分析を元にその後どのように活用していくのかを7ステップで説明しています。

④    WEB適性検査を用いた自己分析

主にこれら4つの手順を通して自己分析および他己分析を行うことで、自身の就活軸となってくる判断軸や価値観を明確にします。

また、自身を理解することで志望業界の方向性が見えてきます。

上記、4つの項目に対して、それぞれ最低1時間ほど費やすことを考えると、合計4時間が必要となってきます。

(2)   業界・企業研究【所要時間目安:約6時間】

業界地図を熟読したり、OB・OG訪問を通して理解したり、説明会に参加したり様々な方法があります。

説明会は選考過程と考え、準備段階に焦点を当てると、その他の方法で最低でも5時間くらいは調べる時間に費やしてもらうと良いと思います。

また、ある程度興味のある業界や企業が絞れてきた段階で、是非やって欲しいことがあります。それは、『選社軸の可視化』です。

『選社軸の可視化』をすることで、自身が企業選びで重要としている判断基準などを改めて明確にすることが出来ます。

選社軸の可視化に関しては、以下の記事にて詳しく説明していますので、是非合わせて読んでみてください。

この可視化にも1時間ほど時間をかけると仮定しておきたいと思います。

(3)   エントリーシート作成【所要時間目安:約35時間】

だいたい一人当たりが企業にエントリーするのにお勧めの目安が30社ほどと言われています。

つまり、30社分のエントリーシートを作成するわけですが、最初の5社くらいは就活領域に精通している人にフィードバックをしてもらうのがいいでしょう。

5社くらい対応していると、エントリーシート内でアウトプットする内容もある程度固まってくるため、その後は効率的に書けるようになってきます。

1社分のエントリーシート作成に必要な時間を最低1時間だと仮定すると、30社あるので30時間。また、最初の5社分は添削してもらうことを考えるとさらに5時間は必要だと考えられます。

ちなみに、エントリーシートの書き方については、以下の記事よりご紹介していますので、気になる方は合わせてご確認ください。

(4)   面接練習【所要時間目安:約3時間】

面接に関しては、ここまで説明してきた(1)~(3)までの自己分析、業界・企業研究、エントリーシート作成をしっかり実施していれば、後はアウトプットの練習になりますので、だいたい集中して3時間ほどすれば、いい形になってきます。

練習方法としては、以下の記事にて具体的な例を紹介していますので、是非合わせて読んでみてください。

特に「見られ方の確認」で記載している模擬面接の箇所をご参照ください。

(5)   グループディスカッション練習【所要時間目安:約12時間】

①    インプット

グループディスカッションの評価基準や立ち回り方、テーマの概要などについて理解することで、明確なゴールを意識してグループディスカッションの選考に臨むことが出来るようになります。

それぞれ以下の記事にて詳しく説明していますので、インプットの参考にしていただければと思います。

その他、外資コンサルなどケース面接の勉強を必要とするような業界を志望している人は、追加でインプットの時間を作る必要があります。

そのためインプットにかける時間は状況によって様々ですが、上記のような場合を除き、多くの人において最低でも必要な目安時間として2時間ほどだと考えます。

②    アウトプット

グループディスカッションは頭で理解する(インプット)ことも準備として大切ですが、何よりも重要なのが実演習です。

実際に何度も体験することによって、各場面における状況下での柔軟な立ち回りなどを実感値として洗練していくことが出来ます。

少なくとも10回以上は各自練習をすることをお勧めします。

練習の場としては、就活塾や各コミュニティ、実際の選考など多数ありますので、自身が参加しやすい方法を選んでアウトプットの機会を作るようにしてください。

必要な時間としては、グループディスカッションの演習をフィードバックなど振り返り時間なども加味して、1回1時間だとします。

10回は最低でも練習をしてほしいため、練習に必要な時間は10時間程度です。

3. 就職活動の主なTODOと所要時間【実際の選考】

就職活動の選考段階で割くべき目安の最低時間は21時間だと考えられます。

また、就職活動においての定量的選考目安は以下になります。

先ほどもエントリーシート提出数として30社ほどと話していたのは、この図に基づいています。

それでは、選考ごとに所要時間を見ていきたいと思います。

(1)   エントリーシート提出

こちらは準備段階で既に時間数として含んでいるため、除外します。

(2)   説明会

図には記載していませんが、選考前に説明会を実施している企業がほとんどです。
そのため、エントリーシートを提出する企業においては説明会に参加したと仮定し、平均して1社あたり2時間ほどの参加だと考えます。

そのとき、30社分参加しているため、合計で60時間費やすことになります。

(3)   各選考

最近では、1次面接の次が最終面接など面接は2回の実施で、後はグループディスカッションやWEBテストが選考途中にあることが多いです。

これら選考フローですが企業ごとに異なるため、平均として3ステップを選考フローとする場合を考えたいと思います。

その際、各選考における所要時間を1時間として考えます。

また、応募した30社全てにおいて最終面接まで進むわけではないため、図の進捗率から絶対数を算出してみます。

1次選考~最終面接までが20%~26%なので、この間に2ステップあると考えて、各選考において50%の通過率と仮定し、合計すると25%となるようにします。

また、書類選考通過率は40%で仮定します。

すると、次のように考えられます。

応募(書類選考):30社
  ↓
1次選考:12社
  ↓
2次選考:6社
  ↓
最終面接:3社

それぞれ1時間の所要時間ですので、合計で21時間となります。

ちなみに、応募はエントリーシート提出と同様ですので、ここでは所要時間に含みません。

選考の目安については、以下の記事にて詳しく説明していますので、気になる方は是非読んでみてください。

今は、リモート面接なども多くなってきているため、移動時間などは考慮しないことにします。最終面接においては本社で行っている企業もありますので、その際はその時間も追加されることになります。

4. まとめ

就活全体の内容と所要時間について、少しでもイメージがつきやすくなったでしょうか。

時間に関して、上記【準備段階:60時間】【選考段階:21時間】と考えると、合計81時間は必要となります。あくまでも最低時間として考えているため、これよりも長い時間を割いている人の方が多いと思います。

また、「これだけ時間を確保する必要がある」と認識することで、気づいたときには時間が足りないという状況に陥ることなく、計画的な時間の確保など就職活動に向き合う初動を適切に取ることが出来るようになります

しかし、実際は100時間以上割いているでしょうし、単純に81時間だから4日間分頑張ればいいというわけでもなく、実労働時間としてかかるわけで、他にも思考時間など諸々積み上がってくることを想定して動くようにしてください。

以上のように計画性について話してきましたが、逆に考えると、効率よくすればそこまで時間をかけずに就職活動を乗り越えられるという風にも捉えることが出来ます。

そういった意味では、学業との両立は大変だと思いますが、人生で大切な就職活動において受験勉強と比べるとかけるべき時間も少ないため、是非真剣に向き合うきっかけとしてこの記事を読んでいただけると幸いです。

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