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『ケース問題』解体新書

※当記事は約4分で読めます【約1,600文字】

1. 当記事の目的

戦略コンサルの選考内容として定番となっているケース問題ですが、フェルミ推定よりも抽象度の高い課題を与えられることから、対策するにも掴みどころがわかりにくいという相談を受けることが多いです。

そんなケース問題でも、数多くの過去問題と向き合ってみると、ある程度体系化が可能だということがわかります。

また、その体系化した全体像を頭に入れて、パターン化された思考プロセスを理解しておくと、容易に解けるようになってきます。

なんでも得体のしれないうちは大きな壁のように感じますが、その本質を知ってしまえば、なんら怖いものでは無かったりします。

当記事では、このように当初は足踏みしてしまうようなケース問題について、「体系化された思考プロセスを理解することで、着実な解答へと思考を進めていけるようになる」そんな手引きという立ち位置でご紹介していきたいと思います。

2. ケース問題で企業が見ている評価基準とは

ケース問題について確認するとともに、選考する企業側の評価基準(意図)について確認したいと思います。

(1)ケース問題とは

ケース問題とは、「ある特定の課題に対し、打ち手のアイデア(解決策)を考える」というものです。

しかし、単なるアイデアを求めているわけではなく、実際のビジネスなどに通用するような実現可能性の高いアウトプットを求めているため、合理的な根拠を添えた【論理的思考能力】抜け目のない【MECE】回答が必要です。

したがって、課題に対する「前提確認」「論点の設定」「ボトルネックの推定」「的確な打ち手」などが思考プロセスとして必要となります。
そのため、ケース問題は、フェルミ推定の応用と言われることもあります。

MECEについてよく理解していない方は以下の記事にてキャッチアップしてみてください。

(2)ケース面接におけるケース問題の目的

選考のケース面接で出されるケース問題は、フェルミ推定と同様、答えを導き出す過程(プロセス)が評価基準とされます。

しかしながら、フェルミ推定の応用と言われているだけあって、論理的思考力以外の包括的な業務遂行能力についても評価基準としています。

①答えを導くにあたって、合理的なアプローチ方法【地頭力・論理的思考力】

②面接官とのコミュニケーションを通して合理的な解決策を導き出す力【傾聴力・ロジカルコミュニケーション】

③面接官とのコミュニケーションを通して、思考の適切な構造化を進めつつ、20分~30分という制限時間に注意しながらも全体進捗に気を配り、アウトプットをブラッシュアップする【段取り力・俯瞰力】

3. ケース問題の解答は体系化・パターン化できる

ケース問題もフェルミ推定同様に、解き方において共通点やパターンが存在します。

そして、それを体系化してしまうと、基本的にはどれかのパターンに当てはめることで、一定の法則に基づいて問題を解くことが出来るようになります。

つまり、ケース問題においては、以下3つを理解さえしてしまえば、後は手順に沿って解けばいいだけのものになってしまうというわけです。

①    ケース問題の基本体系
②    ケース問題を解く際の思考プロセス(5ステップ)
③    基本的な前知識(日本の人口といった数字やフレームワークなど思考プロセスの素材となるもの)

以上のことを具体的にまとめた内容については、また別の記事でご紹介していきます。

4. まとめ

ケース問題はコンサルティングファームの実務プロセスにおけるミニチュアケーススタディとなります。

したがって、戦略コンサルや総合コンサルに該当する企業を受ける人は、業界における業務プロセスと照らし合わせながら考えることで、業界理解の深化にも繋がります。

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