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軸がぶれないエントリー企業の探し方

※当記事は約5分で読めます【約2,000文字】

1. 当記事の目的

就活生が就活中にエントリーする企業は20社~30社ほどであることが多いです。

また、それほどの数になると、元々志望している業界だけでは上記の数に満たさないことが多いです。

実際、他の業界も含めていくつかエントリーしていくことになるわけですが、エントリー数を増やしたはいいけど、軸がブレブレで結局選考通過に至らないケースも多いです。

一方、自分の興味の分野を拡げる形で上手く企業探しが出来ている人もいます。

このような違いが生じてしまう要因と、上手に企業を探す方法(拡げ方)を当記事ではご紹介していきたいと思います。

2. 軸がブレブレになってしまう企業探しの要因

志望動機などを面接などで深堀されると軸がぶれている印象を与えてしまう人がいます。

この一つの理由として、志望業界の幅を拡げるとき、自分の価値観や判断軸を中心に企業を選ぶのではなく、知っている(聞いたころのある)企業やイメージしやすい企業を選んでいることが挙げられます。

志望動機を述べる際、

1.「その企業が〇〇である」
2.「自分自身は△△である」
3.〇〇と△△のベクトルは同じだ(またはWin-Winの関係を築ける)から、その企業で働きたいと思っている。

この要素が備わっていることが重要ですが、上記のように自身の価値観を基軸に企業探しをしなかった場合、△△を無理やり企業に合わせることになるため、3番の

「〇〇と△△のベクトルは同じだ(またはWin-Winの関係を築ける)から、その企業で働きたいと思っている。」

において、説得力に欠けるようなアウトプットとなってしまうわけです。

その結果、前述のように選考通過に至らない結果を招いてしまいます。

したがって、志望業界の範囲を広げる際は、あくまでも自身の価値観を元に考えていくようにしましょう

この上記3つの要素については、以下の記事にて詳しく説明していますので、気になる方は是非読んでみてください。

3. 自身の価値観や判断軸で企業を探す方法

自身の価値観や判断軸を知る方法については自己分析の方法になりますので、別記事にて説明したいと思います。

ここでは、価値観や判断軸は自己分析を通して理解しているとして、それを元に第1志望としている業界や企業が既にあることを前提として考えていきます。

その場合において、志望業界や企業を拡張させる方法としておススメなのが以下2点になります。

(1)   職種などビジネスモデルの工程で縦軸に拡げる

この職種で縦軸に拡げるというのは、ビジネスモデルを理解し、そのビジネスモデルにおける縦の商流に沿って、元々志望していた職種を基軸に1段階上や1段階下を見ていきます。

例えば、ITコンサルに関連する仕事を見ていきます。

下記の図を参照してみましょう。

出典:https://proengineer.internous.co.jp/content/columnfeature/19368

この場合、企画や計画など上流に値するフローは、戦略コンサルや総合コンサルが担当し、そのあと、要件定義や設計フェーズをITコンサルが担当。また、その後、実際の開発やテスト段階では、SIerやベンダーが担当したりします。

このように、元々開発を志望していたとしても、新卒で即戦力として開発に関わるのは少し不安とかであれば、もう少し上流にあたる開発の設計段階を担当している企業としてITコンサルを視野に入れるという考え方もあります。

このように、ビジネスフローから仕事の幅を拡げる方法として以下のような図を参考にエントリー企業を選定すると良いでしょう。

出典:https://doda.jp/engineer/guide/it/002.html

コンサル領域だと少し難しい用語が並んでしまうので、もう少し身近でイメージしやすいところだと、Yahoo!やGoogleを目指していたとして、検索エンジンに関わる仕事がしたいと思っていたとするなら、サプライヤーおよびメーカー(Yahoo!やGoogle)としての立ち位置だけでなく、それらを活用した広告代理店なども縦に拡げることで視野に入ってきます。

このように元々の志望する点を基軸として拡げることで無理なく範囲を拡大することが出来ます。

(2)   事業内容から横軸に拡げる

先ほどは一つの仕事に対して、上流から下流までの工程における縦軸で拡げたのに対し、事業領域の横展開で拡げる方法があります。

(例)
ゲームが好きでゲームプランナーを目指していたけれど、最近ではデジタルとアナログにおける境界線が無くなりつつあり、ゲームのIPを使ったエンターテイメントなども増えてきている。
そういった観点から「ゲーム好き⇒ゲームプランナー」以外にも「ゲーム好き⇒リアルにおけるイベント企画」などを主事業としている企業も受けてみる。

こちらも元々志望していた業界を基軸として事業領域という横軸での展開においてストライクゾーンを拡げる形となります。

4. まとめ

以上のように、工程における縦軸や、事業領域における横軸への展開は、元々の自身の志望しているところを基軸として拡げる形となるため、かけ離れた業界などを志望するわけではなく、自身の価値観や判断軸に合致することが多いです。

そうすると、実際に志望動機として考えた際も、自身だけでなく、企業側の面接官にとっても納得のいくアウトプットとなっていきます。

エントリー企業を増やす際には、是非この考え方を元に拡げてみてください。

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