就活の進捗状況を定量的に分析してみる方法
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1. 当記事の目的
就職活動において、
このような疑問を持つことがあると思います。
当記事では、そんな疑問に答えるために、現時点で自身の進捗が相対的にどうなのかを把握し、何を改善するべきかを明確にする(正しいネクストアクションに繋げる)ため、定量的に自身の状況を見つめなおす方法をご紹介したいと思います。
本来、就職活動は自分と向き合う側面が大きいため相対的比較が適しているかどうかについては議論の余地があるかもしれませんが、それでも特定の企業のその年の採用枠を奪い合っているという点においては、高校受験や大学受験と類似しています。
したがって、受験でいえば模擬試験で自分の今の立ち位置を知るように、就活においても現在の立ち位置を知る考え方について言及していきます。
2. 就活における相対的指標
現在の立ち位置を相対的に知るということを述べましたが、リアルタイムで同世代と比べることは情報収集の観点から非常に困難です。
したがって、先輩たちの実績を元に数値的(定量的)に算出してみました。
(1)過去の先輩たちの内定に至るまでの行動量をデータ化
下記が、22卒の何人かの先輩たちの実績を元に行動量を数値化したデータになります。
進捗率(※2)でもあるように、応募~内定までの率を見ると3%~6%に着地している人が多かったです。この逆算で考えたとき、内定を獲得するためには、応募を30社前後はするべきだということがわかります。
(2)データを活用する方法
このデータの参照の仕方について、ポイントをまとめておきます。
以上の2点を確認することで、行動量が足りないのか、もしくは進捗率が平均以下かどうかで、成果が出にくい要因となっている特定の選考フローが存在しているのかがある程度わかります。
(3)進捗率の考え方について
進捗率について、もう少し詳しく説明しておきたいと思います。
①応募(エントリー)~書類選考通過および1次選考
これはつまりエントリーシートを提出し、書類選考通過しているかどうかになります。
その時の平均通過率が33%~50%となっているため、通過率が半分以下の場合、自己分析や企業研究の見直しをした方が良いという可能性が大きいです。
企業目線で言うと、合格率を一桁台で対応しているような大手財閥の企業もありますし、あくまでも学生側の行動量から算出した平均データになりますので、参考値としてご活用ください。
②書類選考通過(次がGDや面接などの1次選考)~最終面接
書類選考通過した場合、その後最終面接まで到達した割合は約20%~26%でした。
つまり、5社中1社くらいの割合で最終面接に到達していれば問題ないですし、なかなか最終面接まで到達できない場合は、各自GDおよび面接のどちらで通過出来てないことが多いのか等、追加で分析してみてください。
※GDや面接などの選考内容に関しては企業ごとに内容が異なるため、書類選考通過後は最終面接までのデータとして算出しています。
③最終面接~内定
最終面接通過率に該当する割合は50%でした。
つまり、50%を下回る場合、役員など最終選考の面接官による深堀の中で、企業側の合格ラインを上回ることが出来ていないため、面接において重要な点について見直す必要があります。
この面接で重要な要素については、以下の記事でもまとめていますので、気になる方は是非読んでみてください。
3. まとめ
就活で早期に内定獲得できている学生とそうでない学生を見ていると、上記のように自身の振り返りを行い、ボトルネックに対する改善が出来てるかの違いが大きいように感じます。
自己PRにおいて企業が重要視しているのが「PDCAサイクルを回している経験」であるように、ある目標に対して結果を出していく過程においてPDCAサイクルは非常に重要です。
このPDCAサイクルを学生時代の経験というエピソードで終わることなく、目の前の就職活動においても実践し、内定獲得という成果をつかみ取るための着実な一歩を踏み出してもらえたらなと思います。
PDCAサイクルについては、以下の記事で詳しく説明していますので、気になる方は合わせて是非読んでみてください。
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