第40回ジャパンカップ回顧~ルメールの技術が光る一戦
三頭の三冠馬が出走した歴史に残るジャパンカップはアーモンドアイがGⅠ9勝、キタサンブラックの総獲得賞金を上回り歴代一位となる勝利で幕を閉じた
2着にコントレイル、3着にデアリングタクトと三冠馬三頭が上位独占という結果
三強並び立たずが予想だっただけに見事にいい意味で裏切られた形だった
アーモンドアイの勝利は間違いなく鞍上ルメールによる手腕が大きかった
安田記念ではスタート後手を踏むことがあった馬が、ジャパンカップでは好スタート
ここで並みの騎手なら、そのまま馬なりでと考えるがルメールは先行策を取る
これが素晴らしかった
これの何が素晴らしいのか?
競走馬は走る距離を知らない
だから前走の記憶というのが強く残り、前走のように走ろうとするのが常
アーモンドアイは前走天皇賞(秋)2000mから今回は2400mの距離延長でこのレースに挑んでいる
2000mのペースで2400mを走ればオーバーペースになる可能性が高い
なので道中は前に行きたがっていた
距離延長で先行策を取るというのは、道中かかるリスクがあるということを忘れてはならない
かかるということはスタミナのロスにつながり、最後の直線での伸びを欠く要因となる
そのリスクを負っても先行させた
ルメールには先行してもアーモンドアイの折り合いをつける自信があったのだろう
昔のサンデーサイレンス産駒全盛期の頃は、いかに直線まで溜めて末脚を爆発させるか?が勝利への近道だった
その代表例が武豊騎手であり、ディープインパクトである
時代を経てサンデー亡き後は、先行してどれだけ最後の直線いい脚を使えるか?が勝利への近道となった
競馬は前に行った方が圧倒的有利
それを一度サンデーサイレンスが壊したが、サンデー亡き後は元に戻った形
だからこそ短期免許で来る外国人騎手例えばムーアやモレイラといった騎手は現代の日本の競馬にフィットして毎年大活躍して荒稼ぎしていった
モレイラなんかはいい例である
モレイラはことあるごとに馬を先行させてバンバン勝っていった
それはどんな馬でも先行させて折り合って、最後の直線で爆発させられる自信がモレイラにあったからこそ
それだけの腕がモレイラにはあった
話を戻すと、今回のルメールもアーモンドアイを先行させて折り合い、結果あの直線での伸び
恐らく距離適性的には長いはずが難なく完勝という結果になる
アーモンドアイの強さもさることながら、鞍上ルメールの技術が光ったレースだと私は思います😄
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