批判的な意見もたくさんあった商品なんです。ファーストペンギン。

実をいうと、サンプリングしてみると批判的な意見もたくさんあった商品なんです。
黒いシャンプーで髪が綺麗になるイメージが湧かない、黒いシャンプーで髪を洗いたくない、絶対売れないから止めた方がいいと。

一般消費者や、理美容業界の業者さんにも相手にしてもらえない。どうしたらいいか。
商品はいいものが出来上がっている。
しかも常識を覆すインパクトある真っ黒な色。流行りの炭を取り入れていて話題性もある。

そこで、閃いた!よく視聴していたTV番組テレビ東京WBSトレンドたまごの番組最後にながれる【あなたの会社の新しいサービスや、商品情報をお待ちしています】

早速FAXを送り取材が決まった。

テレビ東京WBSトレンドたまごに取材してもらったことがきっかけで、マスコミ取材230回以上してもらう。

TV、メディアの影響力は想像をはるかに超えて取引をしたいという業者さんからの引き合いが多く、営業せずに販路が広まっていった。
しかし、それだけ注目を浴びるという事はデメリットもあるという事を知った。

1つ目の事件は典型的な【取り込み詐欺】今までの業者間取引は、現金取引、事前入金、代金引換以外には原則だったが、最初は少しずつ現金取引継続的にして徐々に発注量を増やして信用をさせて、ある日突然その業者から電話があり、大きな取引があるので今回だけでいいので、何とか翌月末支払いにしてほしいと。。。
今までの実績を考慮し悩んだが、とにかく忙しい事も相まって、それでは今回だけという事で300万円ほど分の商品を発送した。

その後入金は確認されず何度も催促をしたが、もう少しだけ待ってくださいと。さすがにおかしいと思い業者の住所に行くとガランとしたデスクもないような事務所で6-7名のいかにも輩のような中年男性達がいて、まともな会社ではないと直感。

責任者という男性にいつ代金を支払うのかと確認すると、いついつまでに支払うという約束で事務所を後にした。その後約束の期日を過ぎても連絡もなく、今度は顧問弁護士と共に業者の事務所に行きエレベーターで事務所のある階のボタンを押す。

しかしボダンが反応しない。その事務所のある階に行けないように設定したようで、しかたなく階段で事務所まで行き、扉を開けどうなっているのか、今日は顧問弁護士も同行していることを伝えると、【弁護士なんか連れてきやがって!】といきり立つ。

しかし弁護士はそのような場面には慣れていて、冷静に対応して更に指示を出している人物がいる事を突き止め、後日内容証明を送る、警察に被害届をだすことになった。、ちょっとしたわきの甘さから時間、労力、損害を受ける結果となり高い授業料を払った。

2つ目の事件は個人のお客様からの要望に通販を開始。商品と振込用紙を入れて宅急便で送っても、入金が確認できない、代金を支払わない人もいてその対応に時間や労力を奪われる。結果、商品代金、宅配料金共に回収できない事も多々あった。

3つ目の事件は、ヴィトン詐欺。男性から電話があり、炭シャンプーをヴィトンのバックに入れていたらシャンプー剤が漏れて汚れた!どうしてくれるんだ!保険会社に対応してもらい報告を受けた。とても慣れているご様子だったと。。

4つ目の事件は炭シャンプーを使ったら風呂場のタイルの目地が真っ黒になって取れない!着色料は使っていないので黒くなって取れなくなる事はないはずだが。社員がお宅まで伺い確認したところ目地のカビだった。

5つ目の事件 炭シャンプーを使ったら大量に毛が抜けた。どうしてくれるんだ!などなど。

6つ目の事件 私がニューヨーク支社を設立移住後は、幼なじみでもある専務に日本本社を任せていたが、次第に意思疎通がうまくいかなくなり、方向性の違いから退社することになる。
その後、幼なじみは新たなブランドで炭シャンプーを発売し、今までの自社での繋がりを使って販売ルートに流通を始める。
しかしこのような事例は業界を問わずよくある話で、もっとドロドロとした話も聞く事は珍しくない。
友達や仲間とビジネスを始める際には、そのような間柄でもしっかりと取り決めを言語化してお互いに納得した上で雇用する側、される側としてリスクヘッジ対策が重要であると実感した瞬間だった。

注目されることによって、必ずリスクも増えるので様々なケースを想定して、リスクヘッジがとても大切という事を身をもって経験した。

7つ目の事件は、自らまきました。アメリカンドリームに心躍らせた。

話しは戻るが、ここでまた勘違い癖が再発!

人のアドバイスも聞く耳を持たず調子に乗る。

美容室、理容室、エステサロンは閉鎖して商品販売卸部門だけ残し、私は元祖炭シャンプーを世界中に広めることを決意。どこの国に行けば効率よく広めることが出来るか悩んだ。

そうだ、人種のるつぼアメリカNY。

アメリカンドリームを夢見て英語は全くできないけれどNY支社設立。家族でNY移住。

当時長男は中学生、長女は6年生、次女は4歳、次男は2歳。子供たちは現地校に入り言葉の壁にかなり苦労したが、日本の教育とは全く違い個々を尊重する自由な環境で、ヘアカラーやドレッドヘアー・ピアスにネイルと自由に楽しい学生時代も過ごしている。多感な時期にNYで学生時代を過ごせたことは結果としてとてもいい体験になったと思う。

更に第5子となる三女をNYで授かりニューヨーク日本国総領事館に.出生届を提出するという体験もした。ちなみに5人の子供、全員出産に立ち合う事が出来たのも貴重な経験で今更ながら俺って運がいいと思った瞬間だった。

貧困家庭から夢のNY生活。そんな中、幸運は更に続く。テレビ東京WBSから連絡があり元祖炭シャンプーが第一回【トレたま賞】の受賞が決定しました!と。 つづく。

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