元祖炭シャンプーが再度テレビに露出することになり、再ブレイク。
今までに扱ったことのないお金の額を経営の勉強もせずに若さと勢い、自分の運の良さに身を任せ無謀で無計画に突き進んだ。
結果、夢のNY生活は3年で金銭感覚を狂わせ、体重・体脂肪増加と共に幕を閉じることになった。
実は帰国する少し前から日本本社に、清水の父親だという人から何回も連絡があると社員から報告を受けていた。
嫌な予感はあったが、またか。。。
帰国後しばらくすると会った記憶もない親戚だという男性から連絡があり、あなたのお父さんが、住むとこも、食べる事も出来ないので面倒を見ている。
親父は自分の兄弟の子供たち(甥っ子)に連絡を取り転がり込んだようだ。
自分たちも余裕がある生活ではないので引き取ってほししい。と
私は兄弟や母親も昔から大変な思いをさせられて自分が10歳の時に分かれている。すでに縁を切っている。とガチャンと電話を切る。
その後はしばらく音沙汰なく安堵していたが、今度はいきなり親父が会社に来て金の無心をする。
今回だけ、もう最後だから、生また故郷の青森に帰るから、今後お前達には絶対に会う事はしないから、本当に本当だから最後に頼むと。
もう、こんなことで、その都度いやな思いにおさらばできるならと、ついお金を渡してしまった。
しかし、生まれ故郷に帰るのも、今後もう一切会う事は無いというのも真っ赤なウソ、だった。
その後、2回ほど会社に押しかけて来たことを最後に会う事はなくなった。
日本帰国後は日本本社で商品開発、販売、卸を継続。
元々美容師職人タイプだったということもあり商品販売卸、新規開拓の知識は全くない。
というのも元祖炭シャンプーがWBSトレンドたまごに取材してもらってからは、こちらから営業をかけることは滅多になかった。
取引先を増やすことにさほど苦労はしなかった。テレビやメディアの力で何もせずに取引先が増えていったのだ。
そんな体験を自らに刷り込んでいるのだから経営の勉強より自分の運の良さを信じ込んでいた。
昔から閃きやアイディアで想像している時間が好きで、興味があることに関してはすぐに行動する。
慎重に考えてリスク回避するより早く行動してチャンスをつかみたい。
こだわりが強く、熱しやすく冷めやすいタイプ。
そんな性格なので経営もうまくいくわけもなく、徐々に売り上げも降下線を描き社員も辞めていく。
経営スキルもなければ社員を育て守ることも出来ない。
無計画で運に身を任せるダメ社長。
このまま経営を続けても1年持つかどうかという状況まで経営状況は悪化していった。
何もせずに幕を閉じるのを待つか、それとも新商品開発にかけてみるか。
どうせ転ぶなら前向きに!という言葉を思い出し、2014年に新商品を開発。
ここで持ち前の運の良さを再認識することになる。
奇跡的にWBSトレンドたまごにトータル3回目の出演させてもらう事になる。
テレビ東京WBSに1998年にトレたまに紹介してもらい2002年に第一回【トレたま賞】を受賞した炭シャンプーの会社が、美容師のすすぎを再現できる画期的なシャワーヘッドを開発したというストーリー仕立てでWBSトレンドたまごにプレスリリースを送った。
取材の女子アナウンサーが家庭にあるお風呂場のシャワーで洋服を着たまま開発したシャワーヘッドを使っている映像が必要で水着はNGという事で、いったんはお蔵入りとなった。
しかしこのチャンスを逃したら開発費用も時間も無駄になり、更には廃業しか選択肢が残っていなかった。
とにかく何としてでもWBSトレンドたまごに紹介してもらいたい一心で想定される課題に対する様々な手順・準備をえ、再度番組担当者にアプローチしました。
すると、取材が決まったんです。
一度没になった企画を再度取り上げてもらうことに、今更ながら運の良さを感じられずにはいられなかった。
つづく。
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