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使い捨てスーツ
私の友人に大学で教員をしている人がいます。
私が認知症の母親の介護に関して本を出したので、その友人から大学の授業のゲストに呼ばれることになりました。
私は日ごろスーツを着る仕事をしていませんので、いい機会だと思って、スーツを新調しました。めったにない事なので、結構いいスーツを買ったのです。
新品のスーツでピカピカにキメて、日本の未来をしょって立つ学生たちの前で話をしました。いいスーツを一着持っているというのは、なにか自信のようなものを与えますね。一張羅です。これで何があって、もこのスーツでさっそうと登場できます。
その直後、私は入院して一カ月の闘病生活。体重が10キロ以上減ってしまいました。
もともと太っていたので、ちょうどよかったのですが、もう、そのスーツは体に合いません。今着たらちびっこギャングみたいになってしまいます。
このままの体重を維持したら、結局あのスーツは一度きりの使い捨てスーツになってしまいます。かといって、健康のためにも、もう太りたくはありません。
日本の未来をしょって立つ学生のために、私は散財をしましたよ!
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イラスト by aarrows