「東京都知事選挙 選挙公報」をチェックしてみた

先日、都知事選の選挙公報が届いていました。
毎回ひとりひとりの候補者が掲げる政策や想いを読み、どの候補者に投票するかオレは決めています。
しかし、この選挙公報を見るたびに、なんでこんなレイアウトにしたんだろう?なんでこんな言葉を使ったんだろう?と疑問を抱かせるものが多いのです。
素晴らしい公約や未来につながる政策を記していたって、見せ方や書き方が良くなければ、読者に伝わりづらいはず。

今回もそれに該当するものが散見されたので、ひとりひとりの選挙公報をチェックしてみました。(余計なお世話だろうけど)
もちろん政策などにはダメ出しはしないし、政党によって評価を変えるわけではないので、都民の方々は選挙公報を片手に軽い気持ちで読んでみてください。

1.山本太郎
読みやすい文字の大きさで、どんなことをしていきたいのかがわかりやすく記載されている。
しかし「今政治に足りないのは、あなたへの愛とカネ」というフレーズ。
なんでお金ではなく「カネ」と書いたんだろうか。
カタカナだとどうしてもダーティーなイメージが強くて、悪い印象をもたれるのになぁ。

2.小池ゆりこ
さすが現職の都知事。
これからの政策にだけではなく、しっかりこれまでの実績も記載している。
ワンアンドオンリーの内容まで加えているところが抜かりない。
ただ、やはり理解しづらい英語を使っている点は気になった。(ワンアンドオンリーでひっかかった人いたんじゃない?)
あともうちょっと良い顔写真はなかったのかなぁ。(目がこわい)

3.立花孝志
まずこのような立場の人間が「コロナ自粛をぶっ壊す」と過激な表現をするのはどんなものかと。
また、東京都への緊急提言37項も体言止めだったり、そうではなかったりと語尾が揃っていないので、まとまりがない。

4.沢しおん
4つの政策に対して、各々3~4の項目に分けて説明している点が理解しやすい。
ただ1文が長いところもあり、読みづらさがあったのが気になる。

5.服部修
同じ政党とはいえ、代表の立花孝志と同じ内容ではそちらに票がいってしまうのではないだろうか。

6.込山洋
「東京美しい心大改革22」「こみやまひろしの“美しい心”」と箇条書きばかりでつらつらと書かれているので、なんか安っぽいものに感じてしまう。
またキャッチコピーも「心を豊かに」とか「笑顔溢れる」といった常套句なので、この表現も工夫した方がよかったのではないか。

7.西本誠
スーパークレイジー君というニックネーム。
こんなネーミングの人間に都政を任せたいと思うかどうかは瞬間にわかるだろうに。
4つのQRコードもどれにリンクしているのかわかりづらい。

8.関口安弘
個人的にはこの人の選挙公報が最下位。
なんで誌面を90度傾けて読ませるようにしたのだろうか?
新聞を横読みにする必要性はなんなのか?
こんな常識はずれで思いやりのない人に、都政を任せたいと思うことができない。

9.市川ヒロシ
この人は徳川綱吉になりたいのだろうか?
起業した方がいいのではないかと思う。
あとイラストが薄気味悪く感じるのはオレだけじゃないはず。

10.竹本秀之
大きい文字で、名前と「消費税廃止」と「東京の景気を取り戻す!」と書いただけ。
どうして消費税を廃止したいのか、廃止するためにどのような行動をするのかも書かれていればいいのに。
内容がないのにそうだそうだ!と支持する人はいるのだろうか?

11.ないとうひさお
見せ方はいいと思う。
でも「日本人の日本人による日本人の為の政治」を実現したいと書かれているけど、今回は都知事選なので都民に直した方がよいのでは?
またこれからの東京の5本の柱の上に、コロナとオリンピックのことも記載されているんだから、7本の柱にすればいいのにと思う。

12.ごとうてるき
まるで落書きかと思うくらいにレイアウトができていない。
政策がたくさんあるのはわかるけど、これではなんなのか見づらいしわかりづらい。

13.宇都宮けんじ
3つの緊急課題より8つの対策を大きく取り上げた方が良かったと思う。
こちらも体言止めとそうではないものがあって、まとまりがないように感じた。

14.平塚正幸
コロナはただの風邪と書いているけど、この人はコロナウィルスに感染した人や身近に亡くなってしまった人に対しても、それを言えるのだろうか?
主張したいことは長文を読めばわかるけど、これではただの煽りになっているだけ。

15.押越清悦
一文があまりにも長すぎる。
3つの政策のうち2つが8行からなる文で、読みづらいにもほどがある。
それなりの内容を書いているのに、読者にとって読みづらく、伝わりづらいものになっている。

16.七海ひろこ
この人の選挙公報が一番良かった。
七海にかけて「7つの約束、7つの挑戦、3つの未来」とまとめている。
また、投票してもらいたいことを手書きで大きく載せているのも熱意が伝わってくる。

17.石井均
コロナウィルスの治療薬と予防薬を発明したことが、どうして都知事につながるのかわからない。
この人も市川ヒロシ同様、起業した方がいいのではないかと思う。

18.長澤育弘
この人も同様だけど、すでに起業しているようだ。
医療改革はわかるけど、薬局を変えることが都政とどうつながるのか?
あと、改行の仕方が悪いので、限られたスペースなのに空白が目立っているのがもったいない。

19.さいとう健一郎
服部修と同じ。

20.桜井誠
彼の掲げる東京の為の3つの公約が、どうしてコロナウィルスから都民の命を守るようになっているのか?
つながりがなさすぎて、頭の中が?マークだらけ。
あとパチンコ規制が違法賭博を取り締まることなのだろうか?

21.小野たいすけ
東京を切り開きたいという想いのこもった文章が、丁寧に書かれていて読みやすい。
でも5つの公約の説明の最後は、どれも読点が打たれていなかったのが残念。

以上、候補者21人の選挙公報についてチェックしてみました。
都知事に就任するため、与えられたスペースに各々の公約や想いを自由に記す。
それがどのような伝わり方になるのか、とらえ方になるのか。
皆さんはどのように感じたでしょうか?

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