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31度、春の旅立ち。

こんばんは。コダカです。

今年も別れの季節が来てしまいました。

この季節、欧州のリーグが終了し移籍市場が活発に動き始めます。
当然、日本に影響が出ないわけもなくリーグ戦期間中にも関わらず海外移籍をする選手がポツポツと。

僕が応援するFC東京も例外ではなく一人の若者が海を渡ることになりました。

先日のエスパルス戦での2得点があった矢先の発表だったので、このツィッターを見た時は椅子からずり落ちました。
報道はちょいちょい出ていたみたいでしたがノーマークでしたね。


ついにというか、しかしというか。
ああ、軍団長、キミも海を渡ってしまうのか。

小川選手はご当地東京都練馬区出身。主にポジションは左サイドバックです。
高校サッカーベスト4の流通経済柏高から争奪戦を経て2015年FC東京に入団。J3やACLで期待通りどんどん頭角を現し、リーグ戦でも活躍しはじめます。2019年日本代表経験を持つ太田選手(現オーストラリアAリーグ・パース・グローリーFC所属)とのレギュラー争いを制しレギュラーとして定着。2021年には日本代表に初選出されたFC東京の人気選手です。

7年間、サイドバックとして守備から攻撃への上下運動を無尽蔵に繰り返すスタミナ。時にはプレスキックを任されるほどの質の高いボールを供給できる才能を見せ、人間的にも「軍団長」と命名されるほど、SNSで時折見せるプライベートでも多くのチームメイトに慕われていました。

5月29日(日曜日)鹿島アントラーズ戦終了後、移籍の挨拶の場が設けられました。

セレモニーで発したのは、移籍を決めた理由。そしてクラブとチームメイト、味スタへ詰め掛けたファンサポータへの感謝の言葉でした。

特に移籍を決めた理由は代表に招集されで海外選手とのチカラの差を感じたこと、そして、FC東京にはチカラのある若手が大勢いるから大丈夫と。
自分のことだけでなく、ちゃんとクラブの心配もしてくれた小川選手にグッと来てしまいました。

入団から応援してきた選手なのでさみしいなーとの思いとともに、これまでの安泰を捨てチャレンジャーとして海外に打って出る姿にワクワクします。

サッカーは素晴らしい。

腕っぷし、もとい、脚っぷしがあれば勝負できる。
ボクシングや4大スポーツのアメリカン・ドリームばりに巨万の富をつかむことができる。

そして何より世界中でプレーすることができる。

サッカーは地球のいたるところで行われ繋がっているのです。

しかし新しいこと、新しい環境に身を置くことはいつも大変です。
見知らぬ土地、慣れない言語、周囲からの目。

小川選手もチームの中心選手という肩書きを捨てイチからのスタートになります。外国人として選手登録は1チーム6人まで、1試合の登録上限は4人までのポルトガルリーグの外国人枠のルールの中で出場の権利を勝ち取ることから始めなければなりません。

そして出場の際には期待される立場となり、応援する声の中にも冷笑、罵倒、厳しい声が混ざってくることは容易に想像できます。

万国共通、それに負けない打ち勝つ方はただ一つ。

結果を出すこと。

それしかありません。

小川選手は戦術理解の頭も日本代表に登りつめた才能もある。
多くの海外挑戦した日本人選手が活躍しているサイドバックというポジションも有利に働くことでしょう。

彼ならやってくれると期待しています。

昨年、長友佑都選手がイタリア・トルコ・フランスと長いヨーロッパでのキャリアを一旦切り上げ、再びFC東京に戻ってきてくれました。

海外挑戦=選手としてお別れ、ではなく。成功後Jリーグに復帰して経験とノウハウを還元してくれる循環型の移籍が増えるといいなと思っています。

そのためにはクラブとしてACLも含めた結果、そして資本力の強化。
広く内外に認めさせるアジアを代表する強豪ビッグクラブとして成長していく必要があります。

経営体制が変わってまだまだビッグクラブへの道は半ばですが、長友選手を最高のロールモデルとして、小川選手はまた東京へ戻ってきて故郷に錦を飾って欲しいです。


気候は夏だったけど、よく晴れた春の日の夕方。
小川選手は東京に別れを告げました。

契約であと1ヶ月はいるらしいけど(笑)



次のホームゲームが7月で6月中にセレモニーがひらけなかったらしいです。
人から好かれる小川選手らしい暖かいセレモニーでした。


悔いのない旅を。

ようやくコロナの終わりが見えてきたこともあり世の中が少しずつですが動き出しました。ボクもどう転ぶかわかりませんが色々やっています。
小川選手を見習って気遣いと野心を持って臨みたいなーと。


最後までお読みいただきありがとうございました。


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コダカシュウジ
つたない文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。 もっと上手に書けるよう精進します。