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ROCK/POPSな話 Vol.3 ローリングストーンズがもっと好きになった1枚

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BLACK AND BLUE / THE ROLLING STONES (EMI 1976)

僕の幼少時に影響を受けた音楽には以前にも触れたが、兄の影響でビートルズももちろん聴いたが、どちらかと言うとブラックミュージックの影響がより強く感じたローリングストーンズの方が好みだった。何かワイルドだったしね。

この中学生に上がり、このレコードはやはり兄が買ってきて、いつものごとく兄の目を盗んでは聴きまくった1枚である。

この時期のストーンズはギターのミック・テイラーが脱退後、後任探しに奔走したいたわけで、まだ正式にロン・ウッドには決定していなかったと言われている。だからこのアルバムではハーヴィー・マンデルとかウェイン・パーキンスとかロン・ウッド以外のギターリストも参加している。

なんていったって、僕に衝撃を受けたのギターのカッティングからイントロに入る1曲目のHOT STUFFである。めちゃくちゃカッコいいと子供ながらに興奮を覚えたのを記憶している。その後、もっと大人になって僕が傾倒してゆくことになる、ソウルやファンクの要素が多分に感じらるリズムと曲調がとにかく、僕の心に強く刺さった。

ブルーズやロックンロールを演奏するストーンズから、よりブラックミュージックを強調したこのアルバムは、今でも僕のストーンズの好きなベスト3に入る。

そして僕のストーンズ好きを決定づけたのはMEMORY MOTELというバラード曲だ。詩もいい。旅に疲れたミュージシャンが、海辺にたたずむモーテルで女性との思い出を綴る。子供の頃なんてこんな意味は当然わからなかったが、ミックとキースの歌声が絡むとかなんか、大人の言う哀愁なんだなと感じていた。今でも疲れた時にグラスに酒を傾けながら聴き耽ることがある。

最後の触れるが、このアルバムに参加しているピアノ、キーボードのビリープレストンの役割は大きい。従来のギターサウンドの曲も良いが、彼の演奏はこのアルバムを見事にデコレーションしていると思う。

久しぶりに聴いたが、やはりこのアルバムにはバーボンロックが妙に合う。

いろいろな思い出が頭をよぎる。


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Shuji Nakajima(中島秀司)
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