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『音楽が未来を連れてくる 時代を創った音楽ビジネス百年の革新者たち』

【2019年以降注目のマーケティング関連書籍】その11

『音楽が未来を連れてくる 時代を創った音楽ビジネス百年の革新者たち』

 著者:榎本幹朗
 出版社: DU BOOKS(レコード店 disk unionの出版社)
 第1刷:2021年2月12日

「音楽が未来を連れてくる」

1. 本書を読んだ背景

ミュージックソムリエ養成講座のプランニング時、今は亡き鈴木健士さんが本書の著者の榎本さんにアポをとられて私も同席したのは(@東京ミッドタウン)、2012年だったように思います。
本書は老舗レコードショップ「disk union」のDU BOOKSからの出版物で、著者の榎本さんもミュージックマンですが、イノベーションの本ということで「2019年以降注目のマーケティング関連書籍」として書かせていただきました。
実際、上の表紙画像をクリックいただき、amazon co.jp のサイトをご覧になられると、「この商品に関連する商品」で表示されるのは、クリステンセン他の『ジョブ理論』、あの(!)楠木建さんの『ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件』、再びクリステンセンの『繁栄のパラドクス』なのです。
それにしても、本書は本文だけでほぼ600ページ、と分厚い本です。
 
2. どんな人に向いているのか?

「イノベーション」といえばクリステンセンですが、その「イノベーション」が起こったりつまずいたりする過程を、もっと身近に具体的にかみくだいて理解したい、という人でしょうか。

3. 本書のポイント

3-1. 言うまでもありませんが、本書を見て「音楽業界だけの話じゃないですか?」と誤解されるような方には向いてません。

3-2. 著者の榎本さんのコンサルタントの視点・基本的思想は、少なくとも私にとってはとても有益でした。

3-3. 本書の最大のポイントは、「では、これからどうすればいい?」に対する具体的な解決策を榎本さんが断言されていることでしょう。もちろんだからと言って業界が"いい方向"に進むか否かはわかりません。なぜなら、いかに榎本さんのような優れたコンサルタントが企業にソリューションを提案しても、"聞きたくないことは聞かなかったことにしてしまう"というのが人の本質だからです。
  
4. 感想

本書が巷に溢れるマーケティングやブランディングのビジネス書籍との相違点は、読み物として書かれていることです。
「もしドラ」のように漫画までいってしまうと、大ヒットしたところで、流行だけで終わってしまうでしょうけど。

*タイトル写真は、私のギターのエフェクターボードです(笑

以上です。

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水琴窟


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