『仕掛学』
【番外編】その2
『仕掛学』
著者:松村真宏
出版社:幻戯書房
第1刷:2016年10月5日
おっと、昨日(7月23日 金曜日)アップの予定でしたが、"あること"に熱中しておりまして、失念しておりました。
1. 本書を読んだ背景
たまたま大型書店で「いい本ないかな?」と探しておりまして出会いました。
『仕掛学』の仕掛けなんですが、この写真がいい例になります。
この写真は、たぶん2015年頃だと思うのですが、私がウォーキング中に撮影しました(さいたま市と蓮田市、上尾市の境付近で、昔からの遺構と現代のあるスポットで有名なエリアだったりします)。
まず、鳥居だけの写真を懐かしのmixiにアップして、「これ、どういう意味かわかりますか?」とクイズにしたところ、2,3名の方々から「わからない」とのコメントを頂きました。
こういう「仕組」、私個人は「アーキテクチャー」(設計思想という意味も)と呼んでいます。
2. どんな人に向いているのか?
私がこの本を衝動買いしたのは、「仕掛」の事例を知りたいわけ(だけ)ではなく、自分が「仕掛」を思いつくためにどんなコトやモノが必要なのか? 身に着けられるスキルのようなものはあるのだろうか? あれば身に着けたいという動機です。
よって、そういう動機をお持ちの方にしかお薦めできません。
「どんな仕掛があるの?」という事例を知りたいという動機だけでしたら、上記表紙をクリックいただき、amazonのサイトを拝見されるだけで十分、本を読まれる必要はありません。
そして、上記の「鳥居」の答えがこちら(↓)です。
「ポイ捨て禁止」の看板より、文字によるメッセージのない赤い鳥居のほうがはるかに効果があることは、容易に想像がつくと思います。
3. 本書のポイント
3-1. まずは概念の大分類。物理的トリガと心理的トリガから本書は始まります。
3-2. 至極まっとう(と私が感じた)必要スキルは、私が色んなところでその必要性を(自分自身に)説いてきた「メタ認知」ですかね。
そして行動観察。
もう少し具体的な手法として「インターネットの画像検索」で、適当にキーワードを入れてあれこれ眺めてアイデアを出す、ということ。これは私もやってみたいと思いました。
今回の「ポイント」は上記2つまでです。
4. 感想
「仕掛」のアイデアを出すスキルの話ではありませんが、頭を柔らかくすることは日々、心掛けたいものです。
-----(以下、161ページより引用)-----
アメリカのNASAは、宇宙飛行士を最初に宇宙に送り込んだとき、無重力状態ではボールペンが書けないことを発見した。
この問題に対処するために、NASAの科学者たちはこの問題に立ち向かうべく、10年の歳月と120億ドルの開発費をかけて、無重力でも上下逆にしても水の中でもどんな表面にでも氷点下でも摂氏300度でも書けるボールペンを開発した。
一方ロシアは鉛筆を使った。
以上です。
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