『失敗から学マーケティング』
【最近注目のマーケティング関連書籍】その1
『失敗から学マーケティング』
著著:森行生
出版社:技術評論社
第1刷:2021年12月16日
とても遅れましたが、あけましておめでとうございます。
今年に入ってから、noteの執筆をやめていたのは、
自分の「やりたいこと」「人生の課題」に取り組み始めたからです。
それは何か? noteで発表する日はまだ先になりそうです・・・。
ということで、今年からは2週間に1回、毎週金曜日にアップという習慣はやめて、気が向いたときにアップするので悪しからず。
1. 本書を読んだ背景
森さんの力著です。
プロダクトコーン理論、DCCM理論、イノベータ理論。
やはり、忘れちゃってることも多いので、このタイミングで総復習とアップデート、ブラッシュアップされた理論の〝シャワー〟を浴びられること幸甚であります。
2. どんな人に向いているのか?
ここは私の主観よりも、「はじめに」で森さんご自身が書かれていることを転載したほうがよろしいかと。
オススメする人たち
・これからマーケティングを学ぼうとする学生さん
・他部署から商品開発部、広告宣伝部、新サイトの企画を任された人たち
・なかなかヒットが生まれず悩んでいる担当者のみなさん
・直接ヒット商品には関係ないけれど、知的好奇心の強い人たち
オススメしない人たち
・ほかの分野を勉強するので手一杯の人たち
・ことごとくヒットを出し続けるヒットメーカーの人たち
・「とりあえず従来のやり方を踏襲しておけば安泰」という人たち
・新しいやり方に対して保守的な職場にいる人たち
3. 本書のポイントと感想
人気のあるnoteを拝見すると、本を読まなくても内容をインプットできてしまう、といったようなボリュームの多さとクオリティの高さを感じます。
が、私の場合、そんなことをすると、本を買って読んでくれなくなりますので、そんな〝人気note〟のようなことは書きません(労力もいりますし・・・)。
ですので、ご興味のある方は是非、紙でも電子でもその両方でもお金を出して買うか図書館でお読みください。
よって、本書には書かれておらず、読んだ私個人が連想したエピソードを「感想」として書きます。
1.マス広告出稿なんて狂ってるぞ!
10年以上前かと思いますが、コンセプトが尖ったあるインディーズレーベルに注目していました。
当時、会社員だった私がJRの電車に乗ったところ、中刷りだったかどうか忘れましたが、そのレーベルの広告が。。。
(何、トチ狂ってるねん・・・。広告代理店の口車に乗せられたんか!?)
2.そりゃそういう顔でそう言うわな・・・
4年ぐらい前、知人の会社主催のセミナーでのこと。
日本を代表する化粧品メーカーのWebマーケティング責任者の方がスピーカーでした。
当時、「ボタニスト」が脚光を浴びていたのですが、質問コーナーで「ボタニスト」への感想を聞かれたスピーカーの方の、苦虫を潰すようなお顔とご発言が「いかにも感」満載でした。
「あそこは、もともと化粧品のメーカーじゃないんで・・・」
3.西村博之さんの認知率
大型匿名掲示板を創られた西村さん。
西村さんのことを評したある記事で拝読し、至極納得したことがあります。
〝インターネットの世界の住人〟の印象が強い西村さんですが、きちんと紙の書籍の出版でマネタイズされている。
(今もダイヤモンド社の宣伝がうるさいですけど・・・)
今、民放キー局の情報番組にコメンテーターとしてご活躍の西村さんですが、テレビ視聴者全体を母数とした認知率はどの程度なのでしょうか?
もし〝インターネットの世界〟の中だけだったとしたら、認知率なんてたかが知れたもんかもしれません。
そう考えると、クロスメディアを使った活躍で認知率を高める、マネタイズをする賢さは流石だと思ってます。
4.感想:理論の重要性
ここは重要なので。
ほとんどのメーカーさんがお持ちの調査結果。
それを有効活用できていないケースは多いんじゃないかと思います。
活用といっても難しい分析なんか必要ない。
シンプルな数字の指標だけでも語れることは少なくはない。
森さんの本を読んでると、「こう言えるのは〇〇%が目安」とシンプルな基準がズバスバと頭に入ってくるんですよね。
何十年もの間、億単位のお金をかけてこられた末のコンサルティング知見が、数千円の本を読むだけで教えてもらえる(笑
余談ですが、先日、森さんのFacebookで、ヤマダHDさんに買収された大塚家具さんの顛末について書かれていました。
複雑そうな現実も、シンプルな「理論」通りになるということなんですが。
現場のセールスフォースの皆さんの経験則とプライドを、ドヤ顔で振りかざされても、「理論」でひるむことなく立ち向かえる。
そんな人になりたいとは思いませんか!?
以上です。
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